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旧九段会館、「九段会館テラス」として7月竣工。会員制シェアオフィスや食堂、クリニックモールを導入

2022年3月31日 発表

九段会館テラス

 東急不動産と鹿島建設は、登録有形文化財建造物である旧九段会館を一部保存しながら建て替える「九段南一丁目プロジェクト」を推進している。今回、施設名称を「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」に決定したことを発表した。

「九段会館テラス」は、北の丸公園とお濠に面している。北の丸公園の緑を借景にするテラスとして、また「旧九段会館」を再度「照らす」という意味を込めて命名した。帝冠様式をもっとも表わしている建物北側と東側部分はL字状に保存し、保存部分と新築部分の境界線はあえて切り分けずに融合するデザインとした。また、「免震レトロフィット工法」と呼ばれる中間免震対策や、中性化により劣化したコンクリートの補修対策も行なっている。

 施設保存部分の地下1階から5階の低層階を中心に、会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート九段下」や「九段食堂 KUDAN-SHOKUDO for the Public Good」、クリニックモールなど、オフィスワーカーの多様な働き方を支える付帯施設を備える。

付帯施設フロア構成イメージ

ビジネスエアポート九段下(地下1階・1階)/九段食堂 KUDAN-SHOKUDO for the Public Good

 東急不動産が都内を中心に展開する会員制シェアオフィス「Business-Airport Kudanshita(ビジネスエアポート九段下)」を開業。地下1階には、「Business-Airport Café」と、MONOSUS社食研が運営する公益食堂「九段食堂 KUDAN-SHOKUDO for the Public Good」を併設する。「Terrace Lounge」と称した飲食ゾーンは、ビジネスエアポート以外も利用可能。

ビジネスエアポート九段下 1階シェアワークプレイス
ビジネスエアポート九段下 地下1階シェアワークプレイス
九段食堂 カウンター部分
九段食堂 客席

九段会館テラスコンファレンス&バンケット

 保存部分2階・3階と新築部分の3階には、インフィールドが運営する「九段会館テラスコンファレンス&バンケット」をオープンする。2つの宴会場と8つの会議室は、創建時の姿を復原した。

バンケット「真珠の間」
貸会議室

九段会館テラス Classic Office

 保存部分2階~4階には、約20~80坪の小規模オフィスを用意した。登録有形文化財の旧九段会館の雰囲気が感じられる室内は、あえて天井を貼らず高さのある昔ながらの窓面を活かした空間となっている(保存部分2階・3階)。3階には、Classic Office入居テナント専用のラウンジを設ける。

Classic Office
テナント専用ラウンジ

クリニックモール・テント

 地下1階に、内科・皮膚科・歯科・耳鼻科・薬局が集まるクリニックモールを開設。通院時間を確保できなかったオフィスワーカーの疾病の早期発見や治療に加え、個人の健康状態に基づいた食や運動などの行動アドバイス、医療に関する情報提供をクリニックと連携して行なう。

九段会館テラス

所在地: 東京都千代田区九段南1-6-5
アクセス: 東京メトロ半蔵門線・東西線、都営新宿線「九段下」駅徒歩1分
敷地面積: 約8765m 2
延床面積: 約6万8036m 2
規模: 地下3階地上17階
高さ: 約74.9m

九段会館テラス 位置図