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JTB、年末年始の旅行動向を発表。国内旅行者数は対前々年比38.5%減
2021年12月10日 16:57
- 2021年12月9日 発表
JTBは、年末年始(12月23日~2022年1月3日)に1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向見通しを発表した。
なお、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大により海外渡航が制限されているため、引き続き国内旅行のみを対象とした。
国内旅行人数・平均費用
年末年始期間の国内の旅行動向は、各種経済指標、交通機関各社の動き、宿泊施設の予約状況、各種定点意識調査などをもとに算出し、1800万人(対前々年比38.5%減)と推定した。また、国内旅行平均費用は3万2000円、総額5760億円と推計する。出発のピークは、帰省を含むアンケート調査では30日、JTBの宿泊を伴う企画旅行商品の予約状況では31日となった。
旅行動向アンケート
今年の年末年始の一般的な休暇は、12月28日が仕事納めの場合、2022年1月3日までの6連休。その前後は平日が続くため休みが取りにくく、例年より長期休暇になりにくい日並びとなる。事前調査によれば、年末年始期間中の帰省を含む旅行意向について、「行く(8.6%)」と「たぶん行く(8.3%)」と回答した人の合計は16.9%となり、前年より2.1ポイント上昇した。
性年代別でみると、男女とも若い年代ほど旅行意向が高い結果に。「行く(“行く”と“たぶん行く”の合計)」は男性29歳以下が29.8%で、女性29歳以下(25.2%)、男性30代(23.1%)と続いた。一方で、旅行意向が最も低かったのは、男女60歳以上(男性9.4%、女性6.7%)となった。
また、事前調査で「年末年始に国内旅行に行く」「たぶん行く」と回答した人のうち1498人に旅行の目的や動機を聞いたところ、上位から「毎年恒例なので(36.6%)」「家族一緒に過ごすため(33.2%)」「実家で親族や友人と過ごすため(29.4%)」となった。それぞれの目的や動機の割合は前年と比較すると総じて減少しているが、年末年始に旅行に行く人が増え、目的が多様化し、分散したことが原因として考えられる。一方で、「自然や風景を楽しみたいので(12.6%)」は前年より0.9ポイント上昇していた。
性年代別にみると、「実家で親族や友人と過ごすため」は前年に比べ女性の上昇率が高く、特に女性50代は前年より5.2ポイント、女性40代は2.7ポイント上昇。一方、男性20代は5.6ポイント減少した。