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Yahoo!乗換案内、緊急事態宣言前後の利用動向発表。平日は約90%までしか下がらず

2021年1月25日 発表

Yahoo!乗換案内は緊急事態宣言前後の利用動向を発表した

 ヤフーが提供する乗換検索アプリ「Yahoo!乗換案内」は、1月7日に東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県を対象に発令された緊急事態宣言前後のユーザーの利用動向を発表した。

 政府は通勤の7割削減を要請したが、緊急事態宣言期間初日である1月8日朝8時時点の「Yahoo!リアルタイム検索」では「満員電車」がトレンドランキング1位に。宣言前と大きく変わらない駅構内や車内の混雑の様子が投稿された。そこで、アプリのルート検索数などを比較し、どのような変化があったかを分析した。

 緊急事態宣言発令後のルート検索数は、発令前の2020年12月より平均約17%下回っているものの、依然として高い水準を保っている。また1日の時間帯ごとの利用を前月比で見ると、朝のラッシュ時間帯(6時~9時)は2021年1月の方が多くの利用があった。

ルート検索数の日別推移

集計方法

「Yahoo!乗換案内」アプリで目的地を設定し、ルート検索するごとに1カウントとして集計。集計期間の平日と土日祝それぞれのルート検索数を日別で出し、比較対象期間全体の平均値と比較した。

集計期間と比較対象期間

前回の緊急事態宣言時: 2020年4月7日~4月19日(比較対象期間:2020年3月1日~3月31日)
今回の緊急事態宣言時: 2021年1月7日~1月19日(比較対象期間:2020年12月1日~12月28日)

結果

・平日
 2020年の発令直後の検索数は約60%まで下がった一方で、2021年の発令直後の平日は約90%までしか下がらなかった。

・休日
 2020年の発令直後の休日は約30%まで下がった。2021年は、政府が1月9日~11日の3連休を「我慢の3連休」と呼びかけたものの、休日でも約70%までしか下がらなかった。

2020年緊急事態宣言前後のルート検索数推移
2021年緊急事態宣言前後のルート検索数推移

利用時間帯の変化

集計方法

「Yahoo!乗換案内」アプリで目的地を設定してルート検索するごとに1カウントとして集計し、集計期間の平日、土日祝それぞれの平均値と比較対象期間の平日、土日祝それぞれの平均値を10分単位で比較した。

集計期間

2021年1月: 2021年1月7日~13日の平日と土日祝
2020年12月: 2020年12月1日~28日の平日と土日祝

結果

 2020年12月と比較すると、平日は1日の推移全体の山としては変化がなかったが、朝のラッシュ時間帯は2021年1月の方が多くの利用があった。20時以降の夜間は、2020年12月の特に土日祝は午後8時以降も山があったが、2021年1月は飲食店の時短営業や20時以降の不要不急の外出自粛の要請を受けて、夜間の利用が大幅に下がった。

時間ごとのユーザー数(土日祝)
時間ごとのユーザー数(平日)

全国の主要駅の利用率

集計方法

「Yahoo!乗換案内」アプリで特定の駅名を目的地に設定してルート検索を行うごとに1カウントとして集計し、集計期間の平均値と比較対象期間の平均値を比較した。

集計期間と比較対象期間

2021年1月7日~13日(比較対象期間:2020年12月1日~28日)

結果

 舞浜駅の利用が前月比で約40%に減少した。東京の主要駅東京駅、品川駅、新宿駅)は減少したが、大阪の主要駅(天王寺駅、大阪駅、心斎橋駅)はあまり減少しなかった。札幌駅は、12月26日以降、すすきの地区の飲食店への時短要請を解除し、また札幌市内の接待を伴う飲食店への休業要請を時短要請へと緩和したことから、約120%と前月を大きく上回ったと推察される。

主要駅利用率