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政府、国土交通省に日本着の航空券の一律予約停止要請撤回を指示

2021年12月2日 発表

会見する岸田文雄首相(政府インターネットTVより)

 岸田文雄首相は12月2日、国土交通省に対し、邦人の帰国需要に十分に配慮するように指示したと発表した。

 政府では、11月29日に新型コロナウイルスのオミクロン株に関する水際対策として、日本人の入国を3500名をめどに抑制する方針を表明。これを受けて、国土交通省は航空会社各社に対し、日本に到着する国際線について、12月いっぱいは新規予約を停止するように要請していた。

 しかし、一律で予約を停止するとなると、帰国を希望する日本人の移動にも制約が発生することになり、首相は「一部の方に混乱を招いてしまった」として、「邦人の帰国需要に十分配慮するように指示した」と述べた。

 これを受けて定例会見した松野博一官房長官も、当初の国土交通省の要請を「緊急避難的対応として予防的観点から講じたもの」としながらも、政府として同省に対して要請を取りやめるように指示したことを明らかにしている。