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ANA、787-8就航10周年! 羽田~岡山/広島で初号機と2号機が記念フライト
初号機を空輸した機長が10年間を振り返る
2021年10月31日 15:14
- 2021年10月31日 実施
ANAは10月31日、ボーイング 787-8型機の就航から10年を迎えたことを祝して、記念フライトを行なった。
対象になったのは10時25分発のNH653便(羽田~岡山)と、13時10分発のNH679便(羽田~広島)。NH653便は初号機(登録記号:JA801A)で、NH679便は2号機(登録記号:JA802A)で運航した。
ANAは787-8型機のローンチカスタマーとして、2004年4月に50機を発注。2007年7月にロールアウト、2011年9月25日にワシントン州エバレットで初号機を受領し、28日に羽田に到着。初めての営業(有償)フライトは10月26日の成田~香港チャーター便で、11月1日のNH651便(羽田~岡山)で国内線の定期便に就航している。現在の保有機数は、787-8が36機、787-9が38機、787-10が2機(計76機)となっている。
13時10分発のNH679便は、修学旅行生が搭乗する賑やかなフライトになった。搭乗ゲートに設置されたパネルの前ではスタッフと記念撮影する姿が多く見られ、搭乗時には記念のメッセージカードとステッカーを配布。13時9分にブロックアウトしたNH679便は、235名(+幼児2名)を乗せて広島へ向かった。
なお、この便の機長は、シアトルから787-8初号機の空輸を担当した早川秀昭氏。出発前の取材に応じた早川氏は、10年の付き合いになった787-8型機について、「とにかく性能が抜群によい」と絶賛する。
「リダンダンシー(冗長性)に優れていて、そもそも壊れません。安全性と快適さも高く、以前は在来ジャンボ(ボーイング 747型機)に乗務していましたが、こちらのほうが小さいのに揺れに強いと感じます。客室高度の低さは特筆もので、休んでいて疲れませんし、降下中に耳が痛くなりにくいのも特徴です」と魅力を語る。
記憶に残っているフライトはやはり「初号機の空輸」とのことで、「こんな恵まれてよいのかなと光栄でした。あとは、(訓練部部長として)この飛行機を安全に飛ばすためにパイロットを増やすことが一番の仕事でしたね」と10年を振り返った。