ニュース

横浜市が旧上瀬谷通信施設跡地への新交通「上瀬谷ライン(仮称)」の運行を横浜シーサイドラインに依頼。2027年3月開業を目指す

2021年9月8日 発表

横浜市は横浜シーサイドラインへ「上瀬谷ライン(仮称)」の事業参画を依頼

 横浜シーサイドラインは9月8日、横浜市より、新交通システム「上瀬谷ライン(仮称)」への事業参画の依頼があったことを発表した。

 横浜市は、2015年に返還された旧米軍・上瀬谷通信施設の跡地を中心とした約2.42km 2 の土地活用として、2027年3月に国際園芸博覧会を開催し、その後、テーマパークを核とした集客施設の建設などを計画。

 その計画のなかで、新たに発生する交通需要に対応する、新交通システムの整備を計画。新交通システムはガイドに沿ってゴムタイヤの車両が自動走行するAGT(自動案内軌条式旅客輸送)が選定され、瀬谷駅と上瀬谷駅を結ぶ約2.6kmのルートを複線で整備するもの。2027年3月の運行開始を目指している。

 横浜市から横浜シーサイドラインへの依頼では、インフラ部を国の補助制度を活用して横浜市が整備し、車両や電気・通信設備、駅施設、車両基地などのインフラ外部の整備は運行事業者が整備することを想定。その運行事業者として、インフラ部の補助制度の対象となる経営者として、横浜市が所管する公営または第三セクターで唯一、軌道事業の専門的な知見やノウハウを有する横浜シーサイドラインへ事業参画を依頼したと説明。

 横浜シーサイドラインでは、外部有識者を加えた検討会議を開催。11月末日まで回答するとしている。

旧上瀬谷通信施設の土地活用計画(横浜市の計画概要より)
上瀬谷ライン(仮称)の概要(横浜市の説明資料より)