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PCR検査付きパック旅行で「with コロナ時代」の旅を検証。日本旅行業協会、「新」感染対策モニターツアーを発表

2021年3月29日 発表

JATAは「新」感染対策モニターツアーを発表

 JATA(日本旅行業協会)は3月29日、東京・霞が関の本部において会見を開いた。

 理事長の志村格氏、理事・事務局長の池畑孝治氏らが出席し、「『新』感染対策モニターツアー」について説明した。

「新」感染対策モニターツアーは、「with コロナ時代」の「新しい旅のかたち」を旅行業界として検証するために実施する「PCR検査付きパック旅行」商品。旅行会社12社がそれぞれ10~30人規模の旅行商品を企画し、販売・催行する。

 国内を対象にした1泊2日以上の日程で、特に国からの助成金などはなく、PCR検査などは旅行会社が負担しているため、利用客側から見ると一般的な旅行商品と同程度の予算で、PCR検査付きのパック旅行に参加できるというイメージ。

「新」感染対策モニターツアー・実施旅行会社

株式会社エイチ・アイ・エス
沖縄ツーリスト株式会社
クラブツーリズム株式会社
株式会社JTBメディアリテーリング
株式会社JTB ロイヤルロード銀座
T-LIFEホールディングス株式会社/株式会社タビックスジャパン
東武トップツアーズ株式会社
株式会社日本旅行
株式会社阪急交通社
名鉄観光サービス株式会社
株式会社読売旅行
株式会社ワールド航空サービス

一般社団法人日本旅行業協会 理事長 志村格氏
一般社団法人日本旅行業協会 理事・事務局長 池畑孝治氏

 JTBは豪華仕様のバスを使い1台10名定員のバスツアーを企画するほか、クラブツーリアムは西山温泉・慶雲館に宿泊できる商品などを販売する。一方日本旅行では、自社社員を対象とした社員研修旅行としてモニターツアーを実施するなど、各社で内容や募集規模、一般向け・社内向けなどはさまざま。3月下旬から順次取り扱いを開始し、4月に催行する予定だ。

 モニターツアーへの参加者には「陽性判明時に利用客自身による報告体制の確立」「COCOAアプリの登録」「ツアー実施前のPCR検査」「健康チェックシートを活用した体調管理(旅前1週間~旅中~旅後2週間)」などが求められる。

 モニターツアアーで得られた知見は各社からJATAにレポートとして集められ、5月中旬にはJATAから検証結果が発表。観光庁にも報告する予定だ。また、これらの内容は感染対策のアップデートなどに反映していく。