JR西日本、2021年春ダイヤ改正。山陽新幹線・北陸新幹線では首都圏方面の所要時間短縮へ

広島から東京への「のぞみ」が朝9時台に到着

　東海道・山陽新幹線を直通する一部の「のぞみ」の運転時刻を見直し、所要時間を短縮する。これにより、広島から東京への始発電車の東京駅到着を6分繰り上げ、朝9時台に到着できるようにするほか、東京から岡山・姫路への最終列車の東京駅発車をそれぞれ3分繰り下げるなど、首都圏の滞在時間を拡大する。

首都圏滞在時間を拡大する主な区間

東海道・山陽新幹線直通の臨時「のぞみ」を追加

　利用状況に合わせた輸送サービスを提供するため、東海道・山陽新幹線を直通する臨時「のぞみ」を増やし、臨時列車を含めた1時間あたりの片道最大運転本数が6本の時間帯を拡大する。

「のぞみ」最大運転本数

「こだま」一部列車の運転見直し

「こだま」の一部列車で運転区間や運転日を見直す。1日あたり平日68本、土休日66本運転している「こだま」は、新ダイヤでは平日67本、土休日59本となる。

「こだま」一部列車の運転を見直す

「かがやき」「はくたか」所要時間短縮

　上野～大宮間の最高速度が130km/hに向上することに伴い、東京～金沢間を直通する「かがやき」「はくたか」の所要時間を1分短縮する。

東京～金沢間の運転本数と所要時間

「つるぎ」一部列車の運転見直し

利用状況に合わせ、「つるぎ」の一部列車で運転日を見直す。現在1日あたり36本運転しているが、新ダイヤでは月～木曜日34本、金曜日36本、土休日35本とする。

「つるぎ」の一部列車の運転を見直す

通勤時間帯の特急の停車駅・運転区間拡大

　通勤時間帯の停車駅や運転区間を拡大する。琵琶湖線・JR京都線では、「はるか」「びわこエクスプレス」が南草津駅に新たに停車するほか、山科駅への停車回数を増やす。また朝通勤時間帯ではおおむね40分間隔、夕通勤時間帯ではおおむね30分間隔での運転とする。

朝通勤時間帯の主な停車駅

夕通勤時間帯の主な停車駅

　JR神戸線では、「らくラクはりま」の運転区間を新大阪駅まで拡大し、大久保駅に新たに停車する。

　JR宝塚線では、夕通勤時間帯の「こうのとり」が西宮名塩駅に新たに停車する。

　阪和線・JR京都線では、朝通勤時間帯の「はるか1、2、4、15号」の9両編成での運転を再開する。

JR神戸線

JR宝塚線

和歌山・南紀エリアでの「くろしお」拡大

　白浜駅を始発・終着とするすべての「くろしお」が、箕島駅・藤並駅・湯浅駅・南部駅に停車。さらに、新大阪方面から白浜に朝10時台に到着する「くろしお1号」を毎日「パンダくろしお」で運転する。

「くろしお」停車駅拡大

「はしだて」で京都から直接天橋立へ

「はしだて」の運転時刻を変更し、京都から乗り換えなしで天橋立に朝10時台に到着することが可能となる。

天橋立直通の時刻を変更する特急「はしだて」

一部の特急列車が臨時列車に

　利用状況の変動を想定し、特急の一部列車を金曜・土曜・日曜・祝日を中心とした運転に見直す。なお利用状況の回復に合わせ、列車の運転日を追加していく。

　なお特急「はるか」の一部列車について、当面の間、運転を取りやめる。

金曜・土曜・日曜・祝日を中心に運転する「サンダーバード」

金曜・土曜・日曜・祝日を中心に運転する「くろしお」

土曜・日曜・祝日を中心に運転する「こうのとり」

土曜・日曜・祝日を中心に運転する「きのさき」

特急「はるか」運転取りやめ列車

近畿エリア

　メンテナンス作業従事者の労働環境改善を目的とし、近畿エリアの12線区で深夜帯のダイヤ見直しを実施する。