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JR東日本、2021年春のダイヤ改正で終電時刻の繰り上げ実施

利用状況の変化への対応と大型機械導入など作業体制確保のため

2021年春 実施

列車時刻見直しイメージ

 JR東日本(東日本旅客鉄道)は、利用状況の変化への対応と大型機械導入など効率的な作業体制確保のため、2021年春のダイヤ改正で終電時刻の繰り上げを実施する。主に東京100km圏の各路線において、30分程度終電時刻を繰り上げる。

 新型コロナウイルス感染症の流行を契機とした働き方や行動様式の変化を受け、鉄道の利用状況は大きく変化している。特に、深夜時間帯の利用は大きく減少。同社では、新型コロナウイルスの流行が収束したあとも、こうした環境の変化は元に戻ることはないと見ている。

 また、鉄道工事を取り巻く環境では、作業員が減少する一方で、工事量は増加。鉄道整備の改良・保守に関わる工事は、多くの作業を終電から初電までの間に行なっているが、1つの作業を複数日に渡り分割して実施するため、効率が悪い。作業の近代化・機械化を推進するためにも、240分以上の列車の間合いが望ましいとされる。

 こういった状況を踏まえ、終電から初電までの間隔を240分程度確保することを念頭に、各方面への終電時刻の繰り上げを行なう。また、一部線区では、初電時刻の繰り下げも行なうとしている。

利用状況の変化
鉄道工事を取り巻く環境