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2020年の夏は平年より高温傾向に。西・東日本の梅雨明けは7月中旬と予想。ウェザーニューズ発表

2020年6月30日 発表

ウェザーニューズは「猛暑見解2020」を発表した

 ウェザーニューズは6月30日、2020年の猛暑見解を発表した。西・東日本の7月~9月の気温は平年より高くなる見通しで、北日本の沖縄でも平年並の暑さと厳しい暑さの時期が相互に訪れると予想している。

 7月上旬には太平洋高気圧が北に勢力を拡大して九州を覆い始め、本州付近に停滞していた梅雨前線は7月中旬にかけて日本海から東北付近まで北上する見込み。梅雨明け後は平年より気温が高く、西日本や東日本を中心に厳しい暑さとなると予想されている。9月に入っても高温傾向が続き、お彼岸の頃までは残暑が厳しくなる見通しとなっている。

 太平洋高気圧とチベット高気圧は広がる高度が異なるため、チベット高気圧が日本付近まで張り出すと、上空で重なり合って「ダブル高気圧」となり、2つの高気圧が非常に背の高い1つの高気圧のようになって厳しい暑さをもたらすという。35℃以上の猛暑日が続き、フェーン現象が起こりやすい場所では40℃前後の酷暑になることも。その後、9月にかけても暖かな空気が流れ込みやすく、秋の彼岸の頃までは残暑が厳しくなると予想している。

太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり合うと「ダブル高気圧」となり厳しい暑さをもたらす

エリアごとの見解

北日本(平年並~高い)

7月: 気温は平年並~高い予想。北海道は曇りや雨の日が多く暑さが控えめとなる一方、東北は南部から北部へと次第に夏空が広がるようになる予想が立てられている。梅雨明け後は安定した晴れの天気と暑さがしばらく続く見通し。
8月: 気温は平年並~高い予想。晴れる日が多いが、雷雨の発生しやすい時期があり、東北を中心に暑さが本格化する見込みとなっている。
9月: 気温は平年並~高い予想。北海道から東北へ徐々に天気が周期変化するようになり、後半は朝晩を中心に秋の気配を感じられる見通しだが、台風や前線の影響を受けて蒸し暑くなる日もあると予想されている。

東日本(平年より高い)

7月: 気温は平年より高い予想。梅雨明け後、夏空が広がって暑さの厳しい日が多くなる見通しとなっている。
8月: 気温は平年より高い予想。晴れて暑さの厳しい日が多くなる一方、雷雨が発生しやすい時期があり、お盆シーズンは熱中症や天気の急変に注意が必要と予想している。
9月: 気温は平年より高く、お彼岸の頃まで残暑が厳しくなる予想。下旬は移動性の高気圧に覆われるようになるが、台風や秋雨前線の影響で蒸し暑くなる日もある見込みとなっている。

西日本(平年より高い)

7月: 気温は平年より高い予想。梅雨明け後、夏空が広がって暑さの厳しい日が多くなると予想される。
8月: 気温は平年より高い予想。晴れて暑さの厳しい日が多くなるが、雷雨が発生しやすい時期があり、お盆シーズンは熱中症や天気の急変に注意が必要になるとされている。
9月: 気温は平年より高く、お彼岸の頃までは残暑が厳しくなる予想。下旬は移動性の高気圧に覆われるようになり朝晩を中心に涼しさを感じられるが、台風や秋雨前線の影響で蒸し暑くなる日もある見込みとなっている。

沖縄(平年並~高い)

7月: 気温は平年並の予想。太平洋高気圧に覆われて晴れる時期と天気がぐずつく時期がある見通しとなっている。
8月: 気温は平年並か高い予想。強い日差しが照りつけ暑い日が多くなり、台風が接近する際はかなり蒸し暑く感じることが予想される。夜間も気温が下がりにくく、寝苦しい日が続く見込み。
9月: 気温が平年並か高い予想。台風や湿った空気の影響で蒸し暑い日が多くなると予想されている。