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ラスベガス・サンズ、日本市場への参入見送り。「日本のIR開発の枠組みでは目標達成が困難」

2020年5月13日 発表

ラスベガス・サンズが日本IR市場への参入を見送ると表明

 IR(統合型リゾート)大手のラスベガス・サンズは、日本市場への参入を見送ることを明らかにした。

 同社はラスベガスやマカオ、シンガポールなどで「ベネチアン(The Venetian)」「パリジャン(The Parisian Macao)」「マリーナベイ・サンズ(Marina Bay Sands)」などを運営しており、日本のIR市場にも興味を寄せていたが、「日本におけるIR開発の枠組みでは私たちの目標達成は困難」であるとして、参入の見送りを表明した。

 リリースのなかで会長兼CEOのシェルドン・G・アデルソン(Sheldon G. Adelson)氏は、「日本文化および日本の観光目的地としての魅力への興味は、私がコンピュータ関連の展示会COMDEXを日本で運営していた30年以上前に遡り、それ以降、いつも日本における事業展開の機会を探していました。私の個人的な日本への好意的な気持ちは何ら変わりませんし、統合型リゾート施設開発によって日本はビジネス及びレジャー観光市場からの恩恵を享受するであろうとも思います。しかし、日本におけるIR開発の枠組みでは私たちの目標達成は困難であると思われます。これまで日本市場参入の検討をしてきた中で様々な方々に出会え、良い関係を構築できたことに感謝しています。私たちは今後、日本以外での成長機会に注力する予定です」と述べている。