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サンズ、クラシックブリテュッシュがテーマのIR「ロンドナーマカオ」発表会。アンバサダーのデビッド・ベッカムが最上階スイートをデザイン
2020年~2021年開業予定
2019年5月9日 10:27
- 2019年5月8日 実施
ラスベガスサンズとサンズチャイナは5月8日、クラシックブリテュッシュをテーマにした統合型リゾート「ロンドナーマカオ(The Londoner Macao)」の詳細を明らかにした。
ロンドナーマカオは、マカオ中心地のコタイストリップに広大な敷地を持つIR(統合型リゾート)「サンズマカオ」の一角として開発が進められており、既存のベネチアンマカオ(The Venetian Macao)、パリジャンマカオ(The Parisian Macao)に並ぶ第3の都市テーマ型リゾート。開業は2020年~2021年を予定している。
エクステリアやインテリアに19世紀後半のビクトリア朝のロンドンをイメージしたデザインを採用し、パリジャンマカオに(ハーフサイズの)エッフェル塔があるように、ロンドナーマカオにはウエストミンスター宮殿と国会議事堂、エリザベスタワー(ビッグベン)をモデルにしたファサード、石畳の舗装、ケンジントン宮殿を思わせる庭園などを備える。
宿泊施設は、IRの名を冠した594室のオールスイート「ロンドナーホテル(現ホリデーインマカオ)」と、368室の「ロンドナーアパートホテル」がリノベーションなどを経て新たに加わり、既存の「コンラッドマカオ」(654室)、「シェラトングランドマカオ」(4001室)、「セントレジスマカオ」(400室)を合わせると6000室を超える客室規模になる。
同日、ベネチアンマカオで行なわれた発表会では、ラスベガスサンズ 社長兼COOのロバート・ゴールドステイン氏、サンズチャイナ 社長のウィルフレッド・ウォン氏、そしてブランドアンバサダーに就任したデビッド・ベッカム氏が登壇。開発の進むロンドナーマカオについて説明した。
ゴールドステイン氏は「22億ドルをこれから投資していく」と計画を述べ、ウォン氏は「ここでロンドンに浸ってほしい。まるでヨーロッパに行ったような気分を屋根の下で味わうことができる」と完成に期待を寄せた。
以前からサンズマカオのブランドアンバサダーを務めてきたベッカム氏は、ロンドナーマカオのデザインチームと共同で最上階の「ザ・デビット・ベッカム・スイート」を手がけており、さまざまなエッセンスをロンドンからマカオに持ち込んでいるという。2018年には自身の自宅のインテリアデザインも行なったそうで、「私はとても細かいところを気にするタイプで、インテリアデザインの細かいところに興味がある。利用者がどんなところで眠りたいか、くつろぎたいかという点が大事で、私自身がよいと思っているものをロンドナーで再現したい。ホテルには『これがロンドンだ』とすぐ分かるような仕掛けを用意する」と述べ、スイートの詳細こそ未公開ながら、その仕様に深く関わっていることを明らかにした。
会場ではベッカム氏自ら出演したショートムービーを上映し、そのなかで2階建てバスやタクシー、イングリッシュパブといった英国を象徴する伝統的な要素をマカオに送り込むストーリーが描かれた。
このほか、ロンドナーマカオには3万4000m 2 の広さを持つゲーミング(カジノ)エリア、200以上の店舗が入居予定の複合商業施設「ショップス・アット・ロンドナー」、MICE(Meeting:会議、Incentive travel:報奨・研修旅行、 Convention:学会・国際会議、Exhibition/Event:展示会・見本市・イベントの頭文字を 取った略語で、大規模な集客が見込める催しなどのこと)のための3万4300m 2 の会議場、ライブやスポーツイベントにも利用できる6000人収容のアリーナ、著名シェフによる料飲施設などを備える予定。
また、バッキンガム宮殿の衛兵交代式をテーマにしたストリートショーや、イギリスの歴史や文化・文学作品にちなんだパレードといったエンタテイメントを施設内で展開するという。