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ANA初のロシア路線・成田~ウラジオストク線が就航。日露地域交流年などの追い風期待

2020年3月16日 就航

ANAが成田~ウラジオストク線に就航した

 ANA(全日本空輸)は3月16日、成田~ウラジオストク線の運航を開始した。ANAにとっては初のロシア直行便の開設となる。

 運航ダイヤは下記のとおりで、3月16日から冬期スケジュール期間中は月・金曜の週2便運航。3月29日の夏期スケジュールからは水曜を加えて週3便での運航となる。機材はエアバス A320neo型機(計146席、ビジネスクラス8席/エコノミークラス138席)を使用する。

ANAの成田~ウラジオストク線(2020年3月16日~28日、週2便)

NH883便: 成田(11時00分)発~ウラジオストク(14時15分)着、月曜運航
NH883便: 成田(11時10分)発~ウラジオストク(14時25分)着、金曜運航
NH884便: ウラジオストク(15時15分)発~成田(16時25分)着、月曜運航
NH884便: ウラジオストク(15時40分)発~成田(16時50分)着、金曜運航

ANAの成田~ウラジオストク線(2020年3月29日~10月24日、週3便)

NH883便: 成田(10時10分)発~ウラジオストク(13時30分)着、月曜運航
NH883便: 成田(12時10分)発~ウラジオストク(15時30分)着、水曜運航
NH883便: 成田(10時10分)発~ウラジオストク(13時30分)着、金曜運航
NH884便: ウラジオストク(14時35分)発~成田(15時50分)着、月曜運航
NH884便: ウラジオストク(16時30分)発~成田(17時45分)着、水曜運航
NH884便: ウラジオストク(14時45分)発~成田(16時00分)着、金曜運航

 新型コロナウイルスの影響が色濃いなか、就航式典やあいさつなどは中止され、館内アナウンスで就航記念品を配布することを伝えるとともに、搭乗口にANA 執行役員 成田空港支店長の石田洋平氏が立礼で乗客に謝意を示した。

 記念品は、マトリョーシカが描かれたオリジナルトートバッグや、ロシア製のホフロマ塗スプーン、記念ステッカー、日露地域交流年のロゴが入ったフリクションペン、成田国際空港のフライトタグがプレゼントされた。

 石田氏はウラジオストク線の就航に際しての報道陣からの取材に応え、「極東ロシアについてはまだ感染者が出ていないので当初の予定どおりに就航させていただいた」と話し、新たなエリアへの新路線の展開となることから「国際線の成長の柱としていく」と同路線を位置付けた。

 さらに同路線の今後について、「2020年から2021年は日露地域交流年になっているので盛り上がりを期待している。今のところ便数は少ないが、先に路線ができて、あとから需要が付いてくることもある。ロシアに関しては2017年のビザ電子化で急激に訪日客が増えているので、ロシアからの訪日にも期待したい」と成長の要素を挙げて期待を示した。

 NH883便初便の乗客は40名(幼児1名含む)となっており、「2月下旬には往復とも満席(の予約)だった」(石田氏)とのことで、このあたりにも新型コロナウイルスの影響が大きく出ている。搭乗もスムーズに進み、出発は10分早く10時50分にプッシュバックを開始。地上旅客スタッフらがターミナルから見送るなか、ウラジオストクへ向けて出発した。

全日本空輸株式会社 執行役員 成田空港支店長 石田洋平氏が立礼で乗客に謝意を示した
デジタルサイネージでウラジオストクを紹介
初便への搭乗記念品
マトリョーシカがデザインされたANAオリジナルトートバッグ
ロシア製のホフロマ塗スプーン
ANA 成田空港支店長の石田洋平氏と、同 副支店長の阿瀬尚行氏が乗客にお礼。地上旅客スタッフから記念品をプレゼントした
出発するNH883便を地上からお見送り