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ANA仕様の国内線向けエアバス A320ceo型機が全機退役。2月29日の羽田~岩国線でラストフライト

2020年2月29日 退役

ANAが国内線で運航する普通席166席仕様のエアバス A320ceo(A320-211)型機が2月29日に全機退役する

 ANA(全日本空輸)が1991年から導入を開始した、普通席166席仕様のエアバス A320ceo(A320-211)型機の最後の1機、登録記号「JA8997」の機体が2月29日にラストフライトを迎えた。

 ANAでは1991年3月から、同社初のエアバス機として、エンジンにCFMインターナショナルの「CFM56-5A1」を搭載したエアバス A320型機の導入を開始。普通席166席仕様の客室を採用した。この客室仕様を採用した機体として最後の1機となったのが「JA8997」で、1997年から約23年にわたって運航。小型機ということで地方空港への運航も多く、全国各地を飛びまわった機体となる。

 営業運航として最後のフライトとなるのは羽田~岩国線。羽田(16時50分)発~岩国(18時35分)着のANA637便が羽田発最終。折り返し便となる岩国(19時30分)発~羽田(21時00分)着のANA640便で最終運航の予定となっている。

 ANAのエアバス A320ファミリーの機材としては、2016年から導入を開始したエアバス A320neo型機は短距離国際線で運航。国内線では、バニラエアから移管した普通席180席仕様(32G)のエアバス A320ceo(A320-214)型機、エアバス A321neo/ceo型機(プレミアムクラス8席、普通席186席)が運航されている。

羽田発の最終運航となるANA637便の出発準備が行なわれるエアバス A320ceo型機「JA8997」
登録記号。特別デザイン機のため「Inspiration of JAPAN」のマーキングが機体後方に描かれている
東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた機運醸成のために施された特別デザイン機
主翼端に付いた“やじり”型のウイングチップも特徴
エンジンはCFMインターナショナル「CFM56-5A1」
羽田発最終営業運航となるANA637便が出発。ANAのエアバス A321neo型機の離陸を見送りながら滑走路へ向かった