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東京メトロ、新制服デザインを発表。4月1日から着用
女子駅伝部「東京メトロ マーキュリー」創設、数年内にクイーンズ駅伝出場・優勝を目指す
2020年2月20日 07:30
- 2020年2月19日 発表
- 2020年4月1日 新制服着用開始
東京メトロ(東京地下鉄)は2月19日に都内で会見を開き、「東京メトロ女子駅伝部」の創設と、リニューアルした新制服を発表した。
女子駅伝部は数年内にクイーンズ駅伝出場・優勝を目指し、新制服は4月1日から着用が始まる。
会では代表取締役社長の山村明義氏が女子駅伝部の発足の経緯を説明した。東京マラソン、マラソングランドチャンピオンシップへのスポンサード、車いすフェンシング選手の雇用など、東京メトロがスポーツに関わってきたことを紹介したうえで、今後はさらにスポーツによる東京の活性化を目指し、「選手が活躍できる環境作りや沿線を始めとした地域社会の活性化に貢献する」「東京2020大会開催タイミングでの発足により大会後のレガシーの1つにする」「グループ内の一体感を高めて組織力の強化を図り、輸送サービスのさらなる向上につなげる」の3点を目指すとしている。
駅伝チームとした経緯については、「長距離をリレー形式で走る駅伝という種目は、各駅をつないで運行する鉄道業と親和性があり、また日々の努力を積み重ねてタスキをつなぐ姿が、社員一人一人やたゆまぬ努力を継続することによりお客さまに安全で安心な快適なサービスを提供する、当社企業グループの姿勢とも合致することから、当社が保有するスポーツチームとしてもっとも適していると判断しました」と説明した。
チーム名は社内公募で選ばれた「東京メトロ マーキュリー」に決定。営団地下鉄の時代から利用客の安全を見守るシンボルとしてマーキュリー像を設置しており、事業団スポーツチームの愛称としてふさわしく、かつ社内でも愛着のあるマーキュリーを採用したとのことだ。
チーム監督には、故・小出義雄氏のもとで指導を受け、アトランタオリンピック陸上女子5000mで4位に入賞した志水見千子氏を起用。選手は17~21歳の有望な4名を加入させた。ユニフォームはコーポレートカラーをベースに東京メトロ9路線の路線カラーで疾走感を表現している。
東京メトロ女子駅伝部「東京メトロ マーキュリー」
監督: 志水見千子
部員: 青山由佳、雨宮氷奈、高松いずみ、向井智香
またチームの強化パートナーとして、東京大学スポーツ先端科学研究拠点(UTSSI)と共同研究を行なっていくことも発表した。東京大学はインクルーシブな社会(Society 5.0)を実現するために、民間との協業を積極的に推し進めている。そのなかでスポーツサイエンスについても重要なプロジェクトとして取り組んでいる。
共同研究の具体的な内容は、八田秀雄教授が研究する乳酸と疲労に関する分野であり「乳酸測定を中心にした選手の能力・状態評価」「女性アスリート外来と共同した障害予防およびコンディショニング」「高地や低酸素トレーニング、バイオメカニクスなど、競技力向上に関するトレーニングメソッドの検討」を挙げている。
続いて、4月1日から新しくなる制服を公開した。制服リニューアルは16年振りとなる。全体のコンセプトは「東京らしさを感じさせる洗練されたデザイン」であり、シンプルでスマートな印象のなかにも社員からの要望をくみ取った機能向上が図られている。
駅係員や乗務員が着用する制服は、全体的に細身のデザインでネイビーカラーを基調としたものになっている。帽子に付いている帽章には「Since 1927」の文字が新たに加わっており、これは東洋初の地下鉄である上野~浅草間が開業した1927年(昭和2年)を表わしている。上着の襟部分にはコーポレートマークである「ハートM」の金色刺繍を用いたワンポイントデザインを用いた。シャツは社員からの要望に応えて両胸にポケットを配置し、案内端末の収納に役立つとしている。機能性については、従来からの速乾性を維持しつつ、帯電防止機能を加え、ズボンの股下は3Dカッティングを採用することで快適性を向上させている。
サービスマネージャーが着用する制服は、利用客から一目で分かるようにスタイリッシュネイビーとグレーを掛け合わせたスーツにメトロブルーをアクセントにしたデザインになっている。ネクタイやスカーフといったネックアイテムには、東京メトロのロゴマークや路線記号、車両をモチーフとしたモノグラム柄を取り入れている。
新制服にも夏服と冬服が用意されており、基本的な着用期間としては、5月1日から10月31日までが夏服、11月1日から4月30日までが冬服になっている。