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森ビル、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」完成。空港リムジンバスやBRTが発着する地上36階建て複合タワー
2020年1月22日 15:51
- 2020年1月15日 竣工
- 2020年1月21日 内覧会
森ビルが参加組合員として参画する虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合が推進する「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」が1月15日に竣工し、その一部が報道公開された。開業は4月を予定している。
現在、虎ノ門ヒルズエリアでは大規模な開発が進んでいて、6月6日には東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」が新駅として開業予定となっているほか、2021年1月には主に住宅の「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(地上54階建て)」が竣工を予定している。また、虎ノ門ヒルズ駅と一体となり開発される「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(地上49階建て)」が2023年7月に竣工を予定している。
虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーは、虎ノ門ヒルズ 森タワー(地上52階建て)に隣接する地上36階建て、地下3階の複合タワー。5階より上はすべてオフィス階で、下層階には東京の名店が一堂に集まる「虎ノ門横丁」など飲食を中心とした商業施設が入る。2階のデッキで虎ノ門ヒルズ 森タワーと直結しているほか、銀座線虎ノ門駅と日比谷線新駅の虎ノ門ヒルズ駅とも地下通路で連結されている。
設計は森ビル建築士事務所。外装の建築デザインはクリストフ・インゲンフォーフェン氏。
1階には空港リムジンバスや都心部と臨海部を結ぶBRT(Bus Rapid Transit/バス高速輸送システム)も発着可能なバスターミナルも設置されている。この虎ノ門を発着するBRTは、東京都都市整備局が推進中の、2020年にプレ運行し、2022年度以降に本格運行を予定している、環状第2号線を活用した虎ノ門~新橋と臨海地域を結ぶバス路線。連結バスとICカード(本格運用時には車内での現金収受は行わない)、道路改良により輸送力をあげているのが特徴。虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーのバス発着に関してはまだ正式決定はされておらず、4月から運行が開始されるわけではない。
地下3階には、虎ノ門ヒルズエリア内に電気と熱を供給する独自のエネルギープラントが設置されている。ガスタービンを使った自家発電に、大規模水蓄熱槽・廃熱利用設備を活用した高効率熱製造システムを使ったガスコージェネレーションシステムで、エネルギーの効率化を最大限に高めている。またビルのビッグデータからAIも活用し、運転の最適化をはかり精度を高めていくシステムになっている。
大規模災害発生時には、1週間程度の電力と熱を供給可能となるが、夏場のピーク時にも活用される。虎ノ門ヒルズ ステーションタワーが完成すると、この虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー間を地下トンネルで接続して、電力と熱を連携させる予定にもなっている。