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森ビル、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」説明会。“高さ日本一”のメインタワーなど「スケールとインパクトは六本木ヒルズに匹敵」
オフィス、住宅、ホテル、商業施設など2023年3月竣工
2019年8月22日 19:23
- 2019年8月22日 発表
森ビルは8月22日、東京・六本木にある「森ビルアーバンラボ」で「虎ノ門・麻布台プロジェクト(虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業)」の説明会を開いた。
森ビルらが参加する本事業は、麻布通り、外苑東通り、桜田通りに囲まれた港区虎ノ門5丁目、麻布台1丁目、六本木3丁目の約8.1ヘクタールという広大なエリアの再開発事業。1989年に「街づくり協議会」が設立されてから約30年という歳月をかけ、今年8月5日に着工となった。竣工は2023年3月31日を予定している。
事業コンセプトは「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街 - Modern Urban Village -」。広大な中央広場を中心に、オフィス、住宅、ホテル、インターナショナルスクール、商業施設、文化施設など、多様な都市機能を融合させた「ヒルズの未来形」としての街が誕生する。
森ビル 代表取締役社長の辻慎吾氏が、「スケールとインパクトは六本木ヒルズに匹敵」するという事業概要を説明した。
「虎ノ門・麻布台プロジェクト(虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業)」概要
着工日: 2019年8月5日
竣工日: 2023年3月31日予定
事業者: 虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
区域面積: 約8.1ヘクタール(施行地区面積)
敷地面積: 約6万3900m 2
延床面積: 約86万400m 2
緑化面積: 約2.4ヘクタール
主要用途: 住宅(約1400戸)、事務所(約21万3900m 2 )、店舗(約150店)、ホテル(約120室)、インターナショナルスクール(約1万4000m 2 、ブリティッシュ・スクール・イン・東京(予定)、中央広場(約6000m 2 )、文化施設(約9000m 2 )など
駐車場: 約1880台
事業費: 約5800億円
本事業のエリアは、西側を麻布通り、南側を外苑東通り、東側を桜田通りに囲まれており、最寄り駅は西側に南北線 六本木一丁目駅、東側に日比谷線 神谷町駅という立地になる。
このエリアは古くからの一軒家が密集しており、1989年の「街づくり協議会」の設立、1993年の「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発準備組合」の設立など30年という時間をかけ、晴れて今年7月には国土交通省が事業計画を認定。8月5日に着工へと至った。
事業エリアにおいて、南西角の麻布小学校や東の八幡神社などは残るので、太い「T」の字のような形で麻布通り、外苑東通り、桜田通りに接する敷地となる。虎ノ門・麻布台プロジェクトの魅力が磁力を持つことで、人の流れを生み出す街として機能していく。一戸建ての密集状況から高層ビルへと移行することで、広大な面積を緑地化できることもメリットだという。
現状「虎ノ門・麻布台プロジェクト」と呼んでいるが、正式な名称については2023年3月の竣工までの期間に、「~~ヒルズ」という既存施設の名称を踏まえて検討していくとのこと。
エリアの南側、麻布郵便局があった付近に建つメインタワーは330mあり、竣工時には日本一の高さになるという。約6000m 2 の中央広場を含む緑化面積は約2万4000m 2 、延床面積は約86万400m 2 、オフィス貸室面積は約21万3900m 2 、住戸数は約1400戸、想定就業者数は約2万人、居住者数は約3500人、年間来街者数は約2500万~3000万人という大規模開発で、これらの環境・施設により「GREEN & WELLNESS」という新しい豊かさを実現していく。
ちなみに住戸数約1400戸は六本木ヒルズの840戸を上回り、森ビルが手がけるプロジェクトにおいて最多となる。また、標準客室面積60m 2 、総客室数120室予定というホテルについては、「日本初進出のラグジュアリーホテル」が入るとのこと。
また、説明会を開いた「森ビルアーバンラボ」は、今回が対外的に初披露となる施設。北は池袋付近から、南は羽田空港付近まで東京の街並みを模型で再現しており、森ビルの取り組みについて説明する場として今後運用していくそう。一般公開の予定はない。