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JAL国内線で、夏限定のアイスコーヒーを味わう。機内のおいしいコーヒー「JAL CAFE LINES」
2019年7月11日 20:08
航空機の機内サービスの代表的なものとして無料のドリンクサービスがある。航空会社にもよるが長時間のフライトとなる国際線ではソフトドリンクやアルコール飲料を、国内線では主にソフトドリンク提供し、アルコール飲料は限られた路線で有料提供となっているのが一般的。各社はドリンクサービスでさまざまな工夫をしており、特色ある機内のドリンクサービスを目当てに旅の手段を決めている人もいるだろう。
JAL(日本航空)のドリンクサービスで特筆されるのは、高品質なコーヒーを提供しようとしていること。コーヒーハンターとして知られる川島良彰氏と、焙煎・抽出のスペシャリストである石脇智広氏をアドバイザーに迎え、機内で本当においしいコーヒーを提供することを目的に「JAL CAFE LINES」として、毎年さまざまなコーヒーを無料ドリンクとして提供。コーヒー好きにも知られるサービスとなっている。
そして夏の時期にだけ提供されるのが「JAL CAFE LINES」のアイスコーヒー。これは国内線のみ(ドリンクサービスのある路線)で提供され、国際線では提供されないという特別なもの。期間は6月1日から8月末日だが、在庫がなくなりしだい終了となっており、8月半ば過ぎには品切れとなる路線が多くなる。つまり、JALのアイスコーヒーを飲みたいならば、夏休みの前半までに国内線に乗っておく必要があるわけだ。
今回、JALの羽田~福岡線に乗って、この「JAL CAFE LINES」アイスコーヒーを体験してみることにした。
羽田~福岡線を選んだのには理由がある。ドリンクサービスのある路線では、どの路線においてもアイスコーヒーを飲めるのだが、例えば羽田~伊丹線では搭乗時間が短く、ゆっくり飲む時間が少なくなりがちなことだ。天候が荒れて揺れる時間が長くなってしまえば、安全の観点からドリンクサービスが中止となり、せっかくこの季節のJAL国内線に乗ったのに、アイスコーヒーが飲めなかったということになりがち。アイスコーヒーを確実に飲みたい人は、しっかり路線を選んでいただきたい。
2019年のアイスコーヒーは、RAホンジュラス+RAコロンビア+RAペルーのブレンドで
JALのアイスコーヒーは毎年ブレンドが変更されているのも楽しみの一つ。2019年のアイスコーヒーの仕様は以下のとおり。
提供期間
2019年6月1日~8月末日 ※在庫状況によって終了の可能性あり。
提供クラス
ファーストクラス、クラスJ、普通席。アイスコーヒーの種類は同様。ただし、ファーストクラスでの提供時は氷をリクエストすることも可能。JALによると「よりひんやりとした状態でお楽しみいただけます」とのこと。
コーヒー豆の品種・産地
産地:RAホンジュラス(20%)、RAコロンビア(50%)、RAペルー(30%)
品種:指定なし
※RAはレインフォレストアライアンス認証。RA認証のコーヒー豆を100%使用している。
今回のアイスコーヒーの特徴やこだわり
例年どおり、アイスコーヒーに関して農園・品種の指定はなし。ちなみに昨年の配合は、コロンビア7:ブラジル3となっている。
こだわっている点に関しては、「コロンビア産のうち、4割はべジャビスタ農園産(品種指定なし)で、ミカフェート独自の品質基準でトップに位置する『グラン クリュ カフェ』も生産する高い技術を有する農園です。今年の配合は、そのべジャビスタ農園産の割合を増やして5割使用していますが、基本的に例年のものと大きく風味を変えることはしていないとのこと。なお、今年は良質なホンジュラス産とペルー産のものが入荷したことにより、昨年のブラジル産の代わりに配合に加えております。ホンジュラス産は力強さがあり、全体の2割分加えたことでほのかな苦みを出す要素となっております。ペルー産は爽やかで、かつ、ややしっかりとした味があります」(JAL広報部)という。
風味
キャラメルのような香ばしさが広がり、やさしく甘い余韻が残るような味わい。
国際線での提供有無
例年どおり国内線のみのサービス。
コーヒーの仕様をJALに確認してみたが、この仕様だけでもコーヒーに対するこだわりが伝わってくる。
実際に羽田~福岡線に乗って「JAL CAFE LINES」アイスコーヒーを頼んでみたが、非常に香りがよく、上質なコーヒーに感じるとろけるような味わいがある。JAL CAFE LINESのアイスコーヒーは、ある程度万人を意識しているためか、酸味や苦みなどはそれほど強くなく華やかな味わいのあるのが特徴で、2019年はその洗練度がさらに上がった感じだ。
仕様上は「ほのかな苦みを出す要素」が昨年に比べて加わったとのことだが、昨年の味を正確に覚えていない自分としては、「しっかりした華やかな味わいだな」という感想。機内で抽出するのではなく、あらかじめミカフェートによって抽出された紙パックを持ち込んでいるので、アイスコーヒーの濃度も本格的な味わいが感じられるもの。コーヒー好きにも満足できるものだ。
冒頭にも記したように、機内アイスコーヒーサービスは8月末日までの期間限定になっており、自分の経験上8月半ば、お盆での需要がぐっと上がった直後に品切れになっていることが多い。国際線でも飲むことのできないアイスコーヒーだけに、JALの国内線に乗る機会があったら、ぜひ体験していただきたい。
また、夏の季節ということで、機内販売の夏のお勧めについても聞いてみた。7月~8月の機内販売で人気の製品は、「サボン JALオリジナルサマーボディケアセット」「メルヴィータ ひんやり引き締め ハリ肌ボディケアセット」などのほか、夏の定番商品であるの扇子「ランバン オン ブルー JALオリジナル扇子」や「ミッキーマウス & ミニーマウス ぬいぐるみセット」など。機内ドリンクサービスをゆっくり楽しめる路線であれば、機内ショッピングもゆっくり楽しめると思うので機内販売カタログ「JAL SHOP」に目を通しながら、アイスコーヒーを楽しんでみるのもありだろう。