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シンガポール航空、エアバス A380型機の1機目の新仕様改修が完了。個室仕様のスイートなど

2019年6月18日 発表(現地時間)

シンガポール航空が計画している14機のエアバス A380型機の客室改修のうち、最初の機材の改修が完了した

 エアバスは6月18日(シンガポール時間)、シンガポール航空が計画している14機のエアバス A380型機の客室改修のうち、最初の機材の改修が完了したことを発表した。

 2017年11月に発表した大規模な客室改修プログラムは、シンガポール航空に最近納入した5機のA380型機向け新客室を、運航中のA380型機14機に順次装備していくもので、アッパーデッキにスイート6席、ビジネスクラス78席、メインデッキにプレミアムエコノミー44席、エコノミー343席の合計471席という仕様になる。

シンガポール航空のエアバス A380型機

スイート(アッパーデッキ:6席)

シンガポール航空 エアバス A380型機のスイート

 スイートはスライド式ドアで仕切られた個室仕様で、革張りのリクライニングシートと、さらに独立したベッドを備える。隣接するスイートと2室のベッドを連結して、ダブルベッドにすることもでき、ベッドを使わない場合は、格納して居室空間を広げることもできる。

 シートはポルトローナ・フラウ製で、リクライニング角は45度。135度から270度まで回転する。このほか、フルHDの可動式32インチモニター、フルサイズの専用ワードローブ、ハンドバッグ収納部、ソフトレザーのアメニティボックスなどを備えている。また、スイート利用者のためだけに2室の化粧室を用意する。

スイート2室をつなげてダブルベッドにもできる

ビジネスクラス(アッパーデッキ:78席)

シンガポール航空 エアバス A380型機のビジネスクラス

 ビジネスクラスは全席が通路と出入りできる1-2-1配列。座席幅25インチ(63.5cm)で、フルフラットに倒すと78インチ(約198cm)。スイート同様ポルトローナ・フラウ製の革張りで、バックシェルを大きくしたことで包まれるようなプライベート感を生み出したという。なお、キャビン中央の2席は、仕切りを下ろすことでダブルベッドとして利用できる。各席に18インチのタッチ式モニター、シート下に収納スペース、USB充電ポート、電源、読書灯、間接照明などを備える。

大きく囲むようなバックシェルを備えるビジネスクラスシート

プレミアムエコノミークラス(メインデッキ:44席)

シンガポール航空 エアバス A380型機のプレミアムエコノミークラス

 革張りの座席幅は19.5インチ(約49.5cm)、シートピッチは38インチ(約96.5cm)で、リクライニング角は8インチ(約20.3cm)。ふくらはぎにカーフレスト、足元にフットバーを設ける。各席にフルHDの13.3インチモニターを備え、USB充電ポート×2、電源、読書灯、カクテルテーブル、収納スペースなどを持つ。

リクライニング角は8インチ(約20.3cm)で、ふくらはぎにカーフレスト、足元にフットバーを設ける

エコノミークラス(メインデッキ:343席)

シンガポール航空 エアバス A380型機のエコノミークラス

 エコノミークラスは6段階の調節と折りたたみ可能なヘッドレスト、調整機能付きフットレスト、11.1インチのタッチ式モニター、読書灯、収納スペース、コートフック、電源などを備える。