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日本旅行業協会、定例会見。200名の20歳に無料の海外旅行を提供する「ハタチの一歩」に1700名の応募
「ジャパン・ツーリズム・アワード」は5月31日までエントリー受付中
2019年5月24日 07:00
- 2019年5月23日 開催
JATA(日本旅行業協会)は5月23日、東京・霞が関の本部で定例記者会見を開いた。
海外旅行推進部 副部長の薦田詳司氏が「『ハタチの一歩』~20歳 初めての海外体験プロジェクト~」の、ツーリズムEXPOジャパン推進室/ジャパン・ツーリズム・アワード事務局 ディレクターの野口英明氏が第5回「ジャパン・ツーリズム・アワード」の進捗について報告した。
「ハタチの一歩」募集状況は、約200名の枠に約1700名の応募
「『ハタチの一歩』~20歳 初めての海外体験プロジェクト~」は、JATAが若年層のアウトバウンド振興を目的として、観光庁と連携を図り、大使館、政府観光局、航空会社、空港会社、旅行会社、観光関連事業会社からの協賛を得て、20歳の若者200人を海外旅行に招待するという企画。
次代を担う若者が質の高い観光資源やサービスを体験し、国際感覚を養い、国際相互理解を進め、日本のよさの発見を促し、グローバル人材へと育ってもらうために、海外旅行に興味はあるものの海外体験のない層に、無料の海外体験を提供する。協賛企業・団体は、政府観光局が現地体験プログラムの作成を、旅行会社が参加者の手続きの窓口を、航空会社が特別運賃での航空券提供を、空港会社がパスポートの取得支援を行なう。
4月1日から募集を開始しており、5月31日の締め切りを前に応募状況を薦田氏が報告した。全国紙での全面カラー広告や、全国約180大学へのポスター送付、Web広告などを展開し、5月19日現在での応募総数は約1700名。特設サイトのページビュー数は約9万3000PVとのこと。
希望者は12種類の訪問エリアから選択してエントリーするが、1番人気は「グアム」、それに「フィリピン セブ」が続く展開で、アジアの人気観光地は現状倍率が低いようだ。
希望者は特設サイトのエントリーシートに必要事項を記入して応募する。5月の締め切り後、6月にエントリーシートの内容から選考を行ない、約200名という参加者を7月に確定する。締め切りまではまだ約1週間あることから、多くの若者にチャレンジしてほしいと呼びかけた。
「ハタチの一歩」~20歳 初めての海外体験プロジェクト~
募集期間: 2019年4月1日~5月31日
ツアー実施時期: 2019年10月~12月予定
ツアー代金: 無料(パスポート取得経費も含む) ※燃油サーチャージ、海外空港諸税、国際観光旅客税、国内空港施設利用料、旅客保安サービス料などは参加者負担
応募資格: 2019年4月2日時点で満20歳で、海外渡航経験がなく、日本国籍を有していること
募集人員: 200名 ※選考あり。応募者多数の場合は抽選もあり
Webサイト: 「ハタチの一歩」~20歳 初めての海外体験プロジェクト~
「ジャパン・ツーリズム・アワード」は「ツーリズムEXPOジャパン2019 大阪・関西」で表彰式
「ジャパン・ツーリズム・アワード」の概要と進捗について、野口氏が説明した。「ジャパン・ツーリズム・アワード」は、ツーリズムの発展と拡大に貢献、日本最大の総合観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン」とのシナジー効果に寄与した、国内外の団体・組織・企業の持続可能な優れた取り組みを表彰するもの。
分野は「ビジネス部門」「地域部門」の部門別を横軸に、「国内・訪日領域」「海外領域」の領域別を縦軸に募集を行ない、優れた取り組みに対し「国土交通大臣賞(旧大賞)」「観光庁長官賞(旧優秀賞)」「入賞」「DMO推進特別賞」「デジタル活用特別賞」「UNWTO倫理特別賞」「エクセレント・パートナー賞」「学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード」が授与される。
3月15日から募集を開始しており、応募資料をもとに、観光をはじめとするさまざまな業界の有識者で構成する審査委員会(審査委員長:UNWTO<国連世界観光機関> 駐日事務所 代表 本保芳明氏)にて各賞を決定し、10月24日の「ツーリズムEXPOジャパン2019 大阪・関西」の開会式直後に表彰式を行なう。
2018年の第4回では261件の応募があり、「雪国観光圏」による「真白き世界に隠された知恵に出会う」が大賞を受賞している。「例年のこと」ではあるものの、毎年募集締め切り間際に応募が集まる傾向があり、5月31日23時59分という締め切りではあるものの、余裕を持ったスケジュールで応募してほしいと呼びかけた。