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20歳を200名、海外旅行に無料招待。日本旅行業協会、「ハタチの一歩」参加者を4月1日募集開始

パスポート取得手数料も補助

2019年3月14日 発表

2019年4月1日 募集開始

20歳を200名、海外へ無料招待する「『ハタチの一歩』~20歳 初めての海外体験プロジェクト~」を始動する

 JATA(日本旅行業協会)は3月14日、東京・霞が関の本部で定例記者会見を開いた。

 会見では海外旅行推進部の權田昌一氏と薦田詳司氏が、「『ハタチの一歩』~20歳 初めての海外体験プロジェクト~」のWebサイトを3月22日に開設、4月1日から募集を開始するにあたり、概要を説明した。

一般社団法人日本旅行業協会 海外旅行推進部 部長 權田昌一氏
一般社団法人日本旅行業協会 海外旅行推進部 副部長 薦田詳司氏

 JATAは若年層のアウトバウンド振興を目的として、観光庁と連携を図り、大使館、政府観光局、航空会社、空港会社、旅行会社、観光関連事業会社からの協賛を得て、20歳の若者200人を海外旅行に招待する「『ハタチの一歩』~20歳 初めての海外体験プロジェクト~」を始動した。

「『ハタチの一歩』~20歳 初めての海外体験プロジェクト~」では、次代を担う若者に質の高い観光資源やサービスを体験してもらい、国際感覚を養い、国際相互理解を進め、日本のよさの発見を促し、グローバル人材のすそ野を広げることを目的に、海外旅行に興味はあるものの海外体験のない層に機会を提供する。

 協賛企業・団体は、政府観光局が現地体験プログラムの作成を、旅行会社が参加者の手続きの窓口を、航空会社が特別運賃での航空券提供を、空港会社がパスポートの取得支援を行なう。

 若者のなかで旅行が本当に好きな人は全体の上位2割、何があっても旅行には出かけない層も2割いて、残りの6割はきっかけさえあれば海外に行ってみたいと考えている調査結果があり、その背中を押したい企画であると權田氏は説明した。この機会に「10年パスポート」を20歳で取得すれば、今後海外に行くハードルも下がるだろうという狙いもある。

「ハタチの一歩」~20歳 初めての海外体験プロジェクト~

募集期間: 2019年4月1日~5月31日
当落通知: 2019年6月下旬
ツアー実施: 2019年10月~12月予定
ツアー代金: 無料(パスポート取得経費も含む) ※燃油サーチャージ、海外空港諸税、国際観光旅客税、国内空港施設利用料、旅客保安サービス料などは参加者負担
応募資格: 2019年4月2日時点で満20歳で、海外渡航経験がなく、日本国籍を有していること
募集人員: 200名 ※応募者多数の場合は抽選
Webサイト: 「ハタチの一歩」~20歳 初めての海外体験プロジェクト~ ※3月22日オープン

 出国の空港は成田国際空港、羽田空港、セントレア(中部国際空港)、関西国際空港を予定。訪問先は香港、マカオ、ベトナム、タイ バンコク、マレーシア ペナン/コタキナバル、フィリピン セブ、グアム、中国 杭州/上海、韓国 釜山/ソウル、台湾 高雄/台北などで、5日間前後の旅程を予定。

 現地では文化・スポーツ体験、ボランティア活動、現地若者との交流、在外公館表敬訪問、日本人学校訪問などを行ない、参加者は旅行中のSNSでの発信、帰国後のレポート提出などが義務付けられている。

 希望者は3月22日に開設されるWebサイトのエントリーシートに必要事項を記入して応募する。5月の締め切り後、6月にエントリーシートの内容から選考を行ない参加者を確定。「熱心さが伝わってくるエントリーシートを選びたい」とのこと。

 また、3月22日から24日まで羽田空港国際線ターミナルで開催する海外旅行促進イベント「もっと! 海外へ2019 ~羽田から世界へ~」には、「『ハタチの一歩』~20歳 初めての海外体験プロジェクト~」をPRするブースを出展。23日の13時45分からステージイベントにも登場する予定だ。

「『ハタチの一歩』~20歳 初めての海外体験プロジェクト~」は今後、3年ほど継続して開催し、蓄積されたデータを協賛企業・団体にフィードバックする。1年目の訪問先はアジア圏だったが、2年目からは欧米豪方面にも拡大していきたいという。