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JAL、「ARASHI HAWAII JET」お披露目でトークセッション。「ハワイは第2の故郷」と嵐 大野智さん

2019年5月22日 就航

「ARASHI HAWAII JET」お披露目会のトークセッション

 JAL(日本航空)は2月にハワイ線就航65周年を迎えたことを記念して、5月22日に「ARASHI HAWAII JET」をJL782便(成田22時00分発~ホノルル10時05分着)で就航した。

「ARASHI HAWAII JET」は、ボーイング 787-9型機(登録記号:JA873J)に、JALのCMキャラクターを務める「嵐」のグラフィックを描いた特別塗装機で、主に成田/セントレア(中部)/関空発着のホノルル線で2020年12月末ごろまで運航を予定している。

 今回の特別塗装機は、機体の左右両側に嵐のメンバーとハワイを象徴するモチーフなどが色鮮やかにあしらわれた、ハワイの爽やかな雰囲気を感じることができるデザイン。機体左側は、ハワイへの期待感や高揚感が嵐のメンバーの笑顔とともに表現され、機体右側はハワイを満喫する嵐のメンバーが爽快にデザインされ、20年前に嵐がデビューをしたハワイの空を「ARASHI HAWAII JET」でさらに盛り上げるものである。

 就航直前に成田空港の格納庫で行なわれたお披露目会では、嵐のメンバーである大野智さん、松本潤さんが参加したトークショーも行なわれた。

「JALのハワイが選ばれ続けられるように」と語った国際路線事業部 阿部元久氏の開会のあいさつ

 セレモニーで開会のあいさつに立った、JALの国際路線事業部 ホノルル線担当の阿部元久氏は「昨年よりJALハワイに新しいコンセプト『style yourself JAL HAWAII』と新しいサービスを次々と活用してきました。これら新しい取り組みは、JAL HAWAIIをお客さまから愛され続ける路線にしたいという純粋な思いを込めています。

 今年就航65周年を迎えたJALのハワイ線、お客さまにとってのJAL HAWAIIが、もっとワクワク、もっと期待されるような路線になるように、1つの取り組みとして本日『ARASHI HAWAII JET』の就航を行なうことにいたしました。65年という長い歴史を持つ弊社のハワイ線ですが、JALの国際路線事業のなかでも中核と位置付けられています。また弊社社員にとりましても、ずっと長い間愛されている、みんなが愛している、愛着のある路線だと感じています。

 今回さまざまな社員の思いを結集して、なんと嵐の皆さんにご協力をいただきまして、デビューの地ハワイを舞台にして『ARASHI HAWAII JET』を就航することができました。

 私たちはこれから、『ハワイと言えばやっぱりJAL』と選ばれ続けられるように、この65年間築いてきたものを継承して、進化させていきたいと心から思っています」と語った。

 また、成田空港でチェックイン業務を行なっているJALのグランドスタッフの室尾遥香氏は「お客さまがカウンターにいらっしゃったときから、どことなくワクワク、ウキウキした笑顔をたくさん見ることができるのが、ハワイ線の特徴です。皆さまのなかにも、ハワイと聞いただけで明るくポジティブな気持ちになれる方もいるのではないでしょうか。

 本日から就航する『ARASHI HAWAII JET』は、ハワイの高揚感を嵐の皆さまの素敵な笑顔とともに、爽やかに機体に描いた特別機です。今からハワイに行かれる方だけでなく、この特別塗装機をご覧になったすべての方がハワイに行きたいと思っていただけたらうれしく思います」とコメントした。

JALの国際事業路線事業務の阿部元久氏(写真左)と地上職員の室尾遥香氏(写真中央)、主催者代表あいさつに登壇したJALスタッフたち

「ハワイはデビューの場所、第2の故郷のような思いもある」とコメントした大野智さん、松本潤さんのトークセッション

 嵐のメンバーである大野智さん、松本潤さんが登壇して「ARASHI HAWAII JET」を見た感想を求められると、「僕らは今まで何回か顔を載せてもらってますが、また今回はよりデカくて一生の記念ですね」と大野さん。

 松本さんは「この(嵐の)20周年のタイミングで作っていただけたのは、すごくうれしいです。今ツアーもアルバムにもなっている『5×20(ファイブ・バイ・トゥエンティ)』のロゴを今回特別に入れていただきまして、JALの皆さんからも嵐の20周年を祝っていただけてうれしく思っています。この特別塗装機ができあがったことで、嵐がハワイに行くのかとファンの間では盛り上がっているようですが、現状はないです」とコメントして笑いを取った。

 JAL社員5名を交えたトークセッションで、「ARASHI HAWAII JET」の作業にも加わった整備の川崎健氏は、「作業で気を使った点は、この機体のほぼ前から後ろまでの全面に渡り、片側約100枚弱のシールを貼っています。その作業を進めていくなかで一番気になったのは、嵐の皆さんがイケメンなので、とにかく顔の部分を貼るときは神経を集中して時間を注ぎました。作業を進めていくなかで、きれいに仕上がると確信が持てた時点からは、搭乗していただくお客さまたちにぜひ笑顔で乗っていただきたいというワクワクした気持ちで、最後は楽しく作業を終えることができました」と話し、「ARASHI HAWAII JET」の完成度について司会から評価を求められた大野さんは「100点満点中、100点です!」と回答した。

 嵐のデビューの地であるハワイとは、どういうところかと尋ねられた大野さんは「初めての海外がハワイでした。デビューもハワイですので、第2の故郷のような思いもあります」と話し、松本さんは「デビューの場所、5年前のデビュー15年の公演など、思い出がいっぱいあります」とコメントした。

 普段ハワイ線に乗務することも多い、JALの運航乗務員である野沢良郎氏は「ハワイ線はいろいろなお客さまにご搭乗いただいてます。ご家族づれ、ご夫婦、カップル、ご年配の方、いろんな方たちが、皆さま元気で明るい笑顔でご搭乗される。そんな皆さまを見ていると私も自然と笑顔になって、乗務員みんなもモチベーションが上がっていると思います」と話し、松本さんから「ビジネスで行くお客さまと、観光で行かれるお客さまの顔って違うんですか?」と質問されると、「違いますね。ご搭乗前から皆さんウキウキしていて、笑顔にあふれています」と答えた。

大野智さん、松本潤さんのハワイお勧めスポットと必携アイテム

 嵐の2人に、ハワイのオススメのスポットや、持っていくべき物について質問すると、「雪が積もってるところがあって、ハワイ島に。あんなに暖かい場所に雪があったのを見てビックリしたのを覚えてますので、(ハワイ島は)お勧めの1つですね。

 持っていくものはウエストポーチです。ちょっとした小物とかを入れるときに、でっかいバッグだとジャマになるし、ウエストポーチだけで海外に行ったこともあります」と大野さん。

 松本さんは「ワイキキも好きですし、ダイヤモンドヘッドはメジャーなところですが、すごくきれいで風も気持ちいいし、そんなに苦労せずに登れるのでいろんな方が行けるんじゃないかとお勧めですね。持っていくものとしては、ハワイの必需品という意味では海パン、サンダル、あとはスピーカーですかね。気持ちいい景色のなかで音楽聞いて、ゆっくり過ごすっていうのが一番幸せかな」と話していた。

 これからハワイ旅行に向かう搭乗者へのメッセージを求められると「ハワイ旅行ということで楽しめるとは思いますが、JALの機内も1つの思い出として残ってくれたらなと思います」と大野さん。松本さんは「この『ARASHI HAWAII JET』に乗っていただくことによって、また1つ素敵な思い出が増えてほしいなと思います。先ほど機内も拝見しましたけど、最新鋭でめちゃめちゃきれいです」とコメントした。

嵐のメンバー大野智さん、松本潤さんは「ARASHI HAWAII JET」のなかから登場
「ARASHI HAWAII JET」左側面。ハワイへの期待感や高揚感が嵐のメンバーの笑顔とともに表現され、機体後方に嵐の20周年のロゴも描かれている

社員の現場力と豊富な路線網がJALのハワイ線の強みと語ったJAL 常務執行役員 国際路線事業本部長 大貫哲也氏

 セレモニーの終わりに主催者代表あいさつを行なった、JALの常務執行役員 国際路線事業本部長の大貫哲也氏は、「先ほど来、65周年という話が出ていますが、これまで我々が培ってきましたハワイを、さらに新しい形で盛り上げていこうということで、今回、嵐の皆さまのデビューゆかりの地ハワイの空に、このジェット機を飛ばそうということで、この就航が実現いたしました。

 私ども日本航空の国際路線事業にとりまして、ハワイ線は最重要路線の1つです。日本航空の国際線が飛び始めたのがちょうど65年前で、最初に飛んだのが東京からハワイを経由してサンフランシスコに行く便でした。我々の国際線にとって、ハワイ線はまさにアイデンティティと言って差し支えないと思います。こういった形で積み上げてきたハワイを、ますますもっと元気にしていく、そういうことが今の我々に求められているんだろうなと思っています。

 私どものハワイの路線の強みは2つだと思っています。1つは今日も皆さまに披露した、心あふれる思いでお客さまにお世話をしていこうという、社員の現場力だと思っています。長きにわたってハワイ線に搭乗されるお客さまを身近に感じるなかで、お客さまは何を求めているか、そういったものを代々引き継いで来ながら、お客さまの心に寄り添って、最高のサービス、お客さまに感動していただけるようなサービスをお届けしていること、これが我々JALにとってのハワイの強みだと思っています。

 もう1つは豊富な路線網です。東京からホノルルに飛ぶだけではなく、パートナーのハワイアン航空とともに日本各地からホノルル、そしてハワイ島のコナに直行便を飛ばしています。ホノルルからハワイの島々に広範囲なネットワークを有している、これがまさに我々JALグループにとってのハワイの強みだと思っています。私どもでは、ショッピングやワイキキのビーチのプレゼンの仕方のみならず、暮らしや自然、健康や働き方といった、新しいハワイへのプレゼンの仕方をご提案していますが、それもまさに広範囲なネットワークがあってのものと思っています。

 ハワイをいかにして盛り上げるか、今日もこうして嵐の皆さんのお力添えを得て『ARASHI HAWAII JET』を就航させることができました。お客さまにこれからもJALのハワイを選んでいただけるように、最高のサービスをご提供しながら日々精進してまいりたいと思います」と語った。

JAL 常務執行役員 国際路線事業本部長 大貫哲也氏は、ハワイ路線における他社の販促について問われると「ほかの航空会社も一緒にハワイを盛り上げていければいい」とも話していた