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東京ディズニーシー、新エリアは「ファンタジースプリングス」。大規模拡張プロジェクトの新テーマポート名称発表セレモニー開催
2019年5月21日 15:53
- 2019年5月21日 起工式
- 2022年 開業予定
オリエンタルランドは2022年にオープン予定の「東京ディズニーシー 大規模拡張プロジェクト」の起工式ならびに、新テーマポート名称発表セレモニーを5月21日に実施した。
「東京ディズニーシー 大規模拡張プロジェクト」では、東京ディズニーシーに8番目のテーマポートを開発する。「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」をテーマとしており、ディズニー映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」の世界を4つのアトラクションなどで再現した3つのエリアとパーク内に位置する最上級ランクの部屋を有するディズニーホテルで構成される。過去最高の約2500億円をかけて、東京ディズニーシー開業以来最大の面積の拡張となるプロジェクトとなっている。詳細は既報を参照されたい(オリエンタルランド、アナ雪やラプンツェルをテーマにした「東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト」。2022年度開業)。
起工式は、オリエンタルランド代表取締役会長 兼 CEO 加賀見俊夫氏と代表取締役社長 兼 COO 上西京一郎氏、そしてウォルト・ディズニー・カンパニー チェアマン& CEO ロバート・A・アイガー氏らが出席し、開催予定地内で地鎮の儀、玉串奉奠などの神事を実施した。
併せて、新テーマポート名称発表セレモニーも開催。完成予定地内のステージで行なわれたセレモニーでは、冒頭でオリエンタルランド代表取締役会長 兼 CEO 加賀見俊夫氏があいさつし、関係各位への感謝を述べた。
あいさつでは、同社の現在までの歴史を大きく3つのステージに分け、創立から東京ディズニーランドの開業までを第1ステージ。1983年から2001年までのワンパーク時代を第2ステージ、東京ディズニーシーなどのオープンで東京ディズニーリゾートへと変貌を遂げた時期を第3ステージと説明。2018年6月に発表した「東京ディズニーシー 大規模拡張プロジェクト」を皮切りに第4ステージに入り、起工式により本格化したと話した。
加賀見俊夫氏は「この第4ステージで、東京ディズニーリゾートを生まれ変わらせる。そしてゲストの体験価値が飛躍的に向上する時期と位置付けている」とし、新たな第8ポートの名称が「ファンタジースプリングス(Fantasy Springs)」であると発表。世界中でオンリーワンのテーマリゾートとして一層進化させていくことを誓い、今後に期待してほしいと話した。
続いてウォルト・ディズニー・カンパニー チェアマン& CEO ロバート・A・アイガー氏が、「加賀見会長とともにこの歴史的な瞬間に立ち会うことができ大変光栄です。長年にわたるオリエンタルランドとの素晴らしいパートナーシップへの深い感謝と両者で築き上げてきた東京ディズニーリゾートを思う誇らしい気持ちでいっぱいです」とあいさつ。
そして「東京ディズニーランド開業から36年も経っていることは信じられませんが、日本の皆さまがディズニーをこれほどまでに受け入れ、絆を深めてくださっていることがなによりもうれしいです。両若男女問わずさまざまなファンにとってディズニーの名作と人気キャラクターは人生の一部になっています。そんな彼らをさらに喜ばせるものをここに創ってまいります。
夢と感動があふれるこの特別な世界に誕生する新しいテーマポートとホテルが一層魔法をかけてくれることを期待しワクワクしています。ゲストが『アナと雪の女王』のアレンデール王国を訪れ、森に囲まれたラプンツェルの塔の横に並び、ネバーランドの空を舞う日が今から待ち遠しいです。
当社はクリエイティビティ、革新性、想像力の限界に常に挑戦し、さらに進化したゲスト体験を目指してきました。私たちのこの姿勢を東京ディズニーシーの拡張事業においても貫きとおします。皆さまが家族や友人とともに楽しみ、一生に残る最高の思い出を作っていただける場所を目指してまいります。
新たな魔法の世界の幕開けを今から心待ちにしております。ディズニーとオリエンタルランドのパートナーシップが今後も長く継続されることをうれしく思っております。これまでの両者の実績を誇りに思うとともにさらに明るい未来を迎えられることを楽しみにしております」と東京ディズニーリゾートのさらなる飛躍に期待を込めた。
セレモニーでは、ミッキーマウスとミニーマウスも会場に駆けつけ、夢の幕開けを一緒に祝福。加賀見俊夫氏、上西京一郎氏、ロバート・A・アイガー氏とともに「東京ディズニーシー 大規模拡張プロジェクト」の全景が描かれたイメージ画と記念撮影を行なった。
起工式/名称発表セレモニー後のインタビューで加賀見俊夫氏は「ファンタジースプリングス」の魅力について「ファンタジーの世界ながら、今までにない近代的なファンタジーとなります。『ピーターパン』ならば浮遊感のある、まさに空を飛んでいるかのようなイメージを研究しています」と話した。
また、新テーマポートの名称に関しては「水の滴るファンタジーの世界。東京ディズニーランドにもファンタジーランドがありますが、全く別のイメージ。東京ディズニーシーならではの本当に水の滴る、緑豊かなファンタジーの世界を創っていく」と語った。
第6のディズニーホテルのラグジュアリーな客室の投入については、海外ゲストからの希望も多く、それに応える形での採用となったという。なお、インバウンドに目を向けつつも日本のゲストも日帰りだけでなく長期滞在で東京ディズニーリゾートを楽しんでほしいと言及。滞在型リゾートを目指すうえでの中身の充実という部分でも今回の第8ポートの導入が必要であったとも話した。
なお、混雑緩和などについても「おかげさまで3000万人以上のゲストに東京ディズニーリゾートを訪れていただきゲストの皆さまの期待が膨らんでおります。その期待に私どもも応えていかなくてはならないと。大規模拡張でゲストの満足度が高まり、混雑感も結果として緩和されるのではないかと思っております。
単にリニューアルやアトラクションの追加ではなく、まったく新しいコンセプトのものを投入し、新しいゲストを呼びたいと考えております。とくに少子化、高齢化を含めて私どもはゲストとして比率が低い部分をどう掘り起こすかを含め、ここで思い切って『ファンタジースプリングス』を創っていくのです。この導入により将来的に10年ほど先の話ではありますが、東京ディズニーランドでも同じようにやっていきたいと考えております」と今後の展望も語った。
入場料の値上げに関しては、顧客満足度などを踏まえつつ適宜判断していくとのこと。
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