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JAL、羽田空港で大晦日恒例の餅つきイベント。観客の子供らも飛び入り参加
約500食分の白玉ぜんざいを振る舞う
2018年12月31日 21:36
- 2018年12月31日 実施
JAL(日本航空)は12月31日、羽田空港国際線ターミナルで毎年行なっている「餅つきイベント」を実施した。
新年を海外で過ごす日本人や、外国人へ日本のお正月の文化を伝えることを目的に2010年の国際線ターミナル開業時から行なっているもので、2018年で9回目を迎えた。現在、羽田空港を出発するJAL運航の国際線は、19時45分発のサンフランシスコ行き、JL2便が最終となっており、このチェックインに合わせて、16時30分から18時まで30分おきに4回の餅つきを行なった。
餅をつくのはJALのラグビー部「JAL WINGS」の選手が担当。JAL WINGS副部長の佐藤圭一郎氏はあいさつで、JAL WINGSが1954年に有志が集まって活動を始めたことや、トップイーストリーグのディビジョン2に所属していること、35名の選手はJALグループの9つの会社に所属しており、仕事とラグビーを両立していることなどを紹介。餅つきに参加した5名のメンバーは2018年入社で、グランドハンドリング業務のほか、JALマイレージバンクやJALセールスなどに勤務しているという。
また、2019年はラグビーワールドカップが国内12都市を会場に行なわれることから、「来年の飛躍を目指し、お客さまのご多幸を祈念し、かつ、来年はラグビーのワールドカップが日本で開催されるので、この成功を祈りながら、心を込めてお餅をつかせていただく」と2019年への思いを語った。
イベントでは、16時30分から4回に分けて餅つきを行ない、そのあとに来場者に白玉ぜんざいを提供。以前はついたお餅をその場で提供していたが、2016年からは衛生面を考慮して事前に加熱調理した白玉ぜんざいを提供。全4回、約500食分の白玉ぜんざいを、JAL WINGSの選手やJALの地上旅客スタッフらが、列を成す来場者に振る舞った。
餅つきをしたJAL WINGSの選手たちは、普段とは異なる動きに最初は悪戦苦闘していたが、回を重ねるごとにスムーズな動きに。鍛え上げられた屈強な肉体から力強く杵を振り下ろす姿は迫力満点で、一緒に「よいしょ!」のかけ声を送ったり、スマホで写真を撮ったりする人でにぎわった。
また、今回はイベント9年目にして初めて、来場者が飛び入り参加。子供や外国人らがJAL WINGS選手のサポートを受けながら餅つきを体験した。
イベント終了後にインタビューに応えたJAL 執行役員 東京空港支店長の屋敷和子氏は、2018年最後の日の同イベントについて、「今年は本当にいろいろなイレギュラーもあり、最後は飲酒の問題があって、世界の皆さまをお騒がせし、お客さまの信頼を裏切ってしまった。私も先ほど餅をつかせていただいたが、社員と一緒に力を合わせて、来年、しっかりとお客さまの信頼を回復できるように、という思いで餅をつかせていただいた。そして、今日、餅つきに参加してくださった方もたくさんいらっしゃり、そのようなお客さまの笑顔に支えられていることへの感謝の気持ちを持って、このイベントを社員とともにできてよかった」とコメント。
2019年2月1日に新規路線となる羽田~マニラ線が就航することについては、「新しい路線が羽田に就航するので、私どもも非常に期待している。お客さまの利便性も高まっていくと考えているので、まだボーイング 737型機という小さな飛行機のスタートにはなるが期待しており、お客さまにもぜひご利用いただければ。また、羽田以外では、3月31日には成田~シアトル線も飛ぶので、ぜひご利用いただきたいと考えている」とアピール。「来年はよい年になれるよう社員とともに精いっぱい努力しながら、お客さまに安全、安心を感じていただけるよう頑張ってまいりたい」と2019年への意気込みを語った。