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JAL、成田空港で新得産の「年越しそば」を無償提供。北海道復興支援の思いを込める

「2019年は飛躍の年に」と代表取締役副社長 藤田直志氏

2018年12月31日 実施

成田空港第2ターミナルで行なわれた北海道新得産の「年越しそば」無償提供。北海道復興支援の思いを込めて行なわれた

 JAL(日本航空)は12月31日8時半過ぎから、成田国際空港第2ターミナルPカウンター付近で「年越しそば」の無償提供を行なった。この年越しそばの無料提供は2013年から開始。2016年からは復興支援の思いを込め、北海道新得産の「新得そば」を提供している。

 午前中は、JALでは多くのアジア方面便が出発する時間帯となっており、8時半過ぎから始まった年越しそばの年末無償提供は、Pカウンターを利用したJALの搭乗客や、近くを通りかかった人たちの利用するところとなっていた。

新得産「年越しそば」を200食用意し、無償提供。成田空港利用客の人気となっていた
新得そば。新得そばの解説が記載されたポケットティッシュも配布
冬休みのため家族での利用客が多いのが印象的

 年越しそばを提供していたJAL 代表取締役副社長 藤田直志氏は、「これから海外に旅立たれるお客さまに、日本らしい食を提供したかった」と語り、年末からしばらく日本を離れる人に、海外ではあまり食べることのできない「そば」を楽しんでほしいとの気持ちを込めているとのこと。北海道の新得産のそばが選ばれたのは、2016年からで、台風被害にあった新得を応援したいからだという。

日本航空株式会社 代表取締役副社長 藤田直志氏

 2016年、2017年と取材時にそばを試食させていただいているが、2018年の新得そばは例年より甘みがある感じで、そばらしい鮮烈さはもちろん、口当たりのよさが印象的だった。

 藤田副社長に簡単に2018年の振り返りと、2019年の抱負を聞いてみたが、2018年はJALにとってさまざまなことがあった年だという。とくに大きかったのは、年末にかけての飲酒問題で、「お客さまに多くのご迷惑をかけてしまった」と語る。安全面に関しては、「待ちの姿勢ではなく、JALとしてより積極的に取り組んでいきたい」と強く語り、法令遵守は当然として、JALならではの安全への取り組みを行なっていくという。

 2019年については「飛躍の年」と語り、国内線にエアバス A350の新型機導入や、中長距離国際線LCCの「TBL」の概要が見え始めるほか、まわりの環境としてもラグビーワールドカップの日本開催もあり、大きな変化が訪れる年と見ている。もちろん、その前提となるのは「安全運航」と語り、より安全に運航できる努力をしていくほか、藤田氏の担当でもある働き方改革に取り組んでいくという。

 この働き方改革のポイントは、「やはりITの導入」といい、ITをさまざまな分野に導入することで仕事の負荷を軽減し、さらに安全な運航を実現していきたいとした。