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ルフトハンザ、ハイケ・ビアレンバッハCCOが来日会見。「No.1の航空会社になることが使命」

羽田~ミュンヘン線に就航するエアバス A350-900型機などを説明

2017年11月16日 開催

ルフトハンザ ドイツ航空は都内で記者会見を開き、ルフトハンザグループの状況や今後の取り組みについて紹介した

 ルフトハンザ ドイツ航空は都内で記者会見を開き、来日中のルフトハンザ ハブエアラインズ 営業担当上級副社長 兼 ハブ フランクルト CCO ハイケ・ビアレンバッハ氏が、ルフトハンザグループの状況や、日本路線にも導入予定のエアバス A350-900型機などについて説明した。

 会見ではまず、ルフトハンザ ドイツ航空 日本・韓国支社長兼スイス インターナショナル エアラインズ 日本・韓国地区社長 ドナルド・ブンケンブルク氏がマイクを持ち、1961年にボーイング 707型機でフランクフルト~ローマ~カイロ~ダーラン~カラチ~カルカッタ~バンコク~香港~東京と結んだ極東路線開設以来、日本市場においてルフトハンザグループでは56年の歴史があることなどを紹介。

 ハイケ・ビアレンバッハ氏については、航空業界で25年のキャリアがあり、ルフトハンザグループの欧州エリアのバイスプレジデント時代に、日本でのパートナーであるANA(全日本空輸)との打ち合わせなどで何度も来日していることなどに触れ、マイクを譲った。

ルフトハンザ ドイツ航空 日本・韓国支社長兼スイス インターナショナル エアラインズ 日本・韓国地区社長 ドナルド・ブンケンブルク氏

 ハイケ・ビアレンバッハ氏は出席者への感謝を述べたあと、ルフトハンザグループは約700機の機材を所有し、89カ国約300都市に就航、約100万のフライト数で約1億1500万人の乗客を運ぶ「業界をリードする航空会社グループ」であり、「お客さま、株主、従業員のためにNo.1の航空会社になることが使命」だと紹介した。

 ルフトハンザグループを構成する企業のなかで、ハブを中心にネットワークを展開する航空会社はルフトハンザ ドイツ航空、スイスインターナショナル航空、オーストリア航空の3社。ポイント・トゥ・ポイント路線を展開するのはユーロウイングス(ドイツ)とブリュッセル航空(ベルギー)の2社。これらのエアラインによって、この冬スケジュールでは25秒に1回のペースでグループ・パートナーの飛行機が飛んでいることになる。また、エア・ベルリングループの一部を買収する方向で調整が進んでいる。

ルフトハンザ ハブエアラインズ 営業担当上級副社長 兼 ハブ フランクルト CCO ハイケ・ビアレンバッハ氏
ルフトハンザグループは約700機の機材を所有し、89カ国約300都市に就航、約100万のフライト数で約1億1500万人の乗客を運んでいる
ルフトハンザ ドイツ航空、スイスインターナショナル航空、オーストリア航空、ユーロウイングス、ブリュッセル航空(ベルギー)などのエアラインを擁し、No.1の航空会社を目指す

 2017年第3四半期では、ルフトハンザ ドイツ航空の売上高が46億2700万ユーロなど「業績は堅調で盤石」であり新しいサービスや機材に投資できる状況にあるという。

 機材の投資では、12月1日(日本発便は12月2日)から、羽田~ミュンヘンの直行便にエアバス A350-900型機を導入するが、これは同社にとって世界で6番目、北アジアでは北京に続く2番目のA350-900型機の就航となる。

 クラスはビジネスクラスが48席、プレミアムエコノミークラスが21席、エコノミークラスが224席の、計293席という構成。ちなみに1機の価格は「3億1000万ドルほど」とのこと。

 また、「16のデジタルイノベーション」と題し、2020年までの間にデジタル分野に5億ユーロを投資していく。機内Wi-Fi「FlyNet」を長距離国際線のほか、短・長距離路線機材にも導入。専用アプリをインストールしたデジタル端末と機内エンタテイメントとの連携機能、18カ国語に対応した250誌の新聞や雑誌をダウンロードできる「eJournal」、「RIMOWA Electronic Tag(リモワ エレクトロニック タグ)」搭載スーツケースとアプリの連携による事前チェックイン機能などを提供していく予定だ。

 ハイケ・ビアレンバッハ氏は、「私たちは過去の遺産に誇りを持ち、未来に向けて投資していきます」と述べ、プレゼンテーションを締めくくった。

12月1日(日本発便は12月2日)から、羽田~ミュンヘンの直行便に導入される、エアバス A350-900型機。ルフトハンザ ドイツ航空にとって世界で6番目、北アジアでは北京に続く2番目となる
2020年までの間にデジタル分野に5億ユーロを投資していく