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JATA、「ツーリズムEXPOジャパン2017」と「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート 2017」の見どころを紹介

東京ビッグサイトで開催。業界向けは9月21日~22日、一般向けは23日~24日

2017年9月21日~24日 開催(ツーリズムEXPOジャパン2017)

2017年9月21日~23日 開催(VISIT JAPAN トラベル&MICEマート 2017)

定例会見で、「ツーリズムEXPOジャパン2017」と「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート 2017」について説明した

 JATA(日本旅行業協会)は9月7日、東京・霞が関の本部において定例会見を開いた。

 B to Bの強化を図った「ツーリズムEXPOジャパン2017」や、同時開催される大規模商談会「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート 2017」のポイントなどについて説明した。

一般社団法人日本旅行業協会 ツーリズムEXPOジャパン推進室・室長 早坂学氏

 JATA ツーリズムEXPOジャパン推進室・室長の早坂学氏は、「ツーリズムEXPOジャパン2017」について説明した。

 ツーリズムEXPOジャパン2017の展示規模は、国内は2016年と同じく47都道府県、海外は140から10減って130の国と地域が出展。出展企業、団体数は約1310(約が付くのは共同出展などがあるため)で昨年比約11%増となっている。コマ数では2100から2130コマに増えており、「ツーリズムEXPOジャパンの価値を認めてくださっていることの表われ」と受け止めていると話した。

 2017年は「B to Bの強化」を掲げており、「結果につながるリターンを持って帰っていただくイベント作り」のために商談会の拡充に注力している。

「アウトバウンド商談会」はバイヤーが191社(2016年は127社)、セラーが366社(295社)、「国内商談会」はバイヤーが91社(56社)、セラーが223社(140社)と増加。新設した「訪日ラウンドオペレーター商談会」はバイヤーが31社、セラーが89社で、トータルの商談最大件数は6886件(2750件)となった。

 また、商談の量とともに質の充実も図るとのことで、マッチングによるアポイントメント商談を2016年の1日間から2日間に拡大、キーパーソンリスト(出展企業・団体と担当者のデータベース)を12月22日まで共有、地方バイヤー/海外団体担当バイヤー誘致施策の展開などを行なっている。

一般社団法人日本旅行業協会 理事・事務局長 越智良典氏

 また、会見に同席したJATA 理事・事務局長の越智良典氏は、一般公開日のお勧めのブースとして、スノーリゾートの宿泊券やリフト券が抽選でもらえる「SNOW RESORT スクエア」、車椅子バスケットボールなどのパラスポーツを体験できる「i enjoy ! パラスポーツパーク」を、ステージイベントとして「ドローン片手に世界一周新婚旅行 - 空飛ぶ絶景400日」などを挙げた。

ツーリズムEXPOジャパン2017

開催日:2017年9月21日~22日(業界向け)、23日~24日(一般向け)
開催時間:10時~18時
会場:東京ビッグサイト 東展示棟 東1~6ホール、東新展示棟 東8ホール
入場料:当日券大人1300円、学生700円、前売り券大人1100円、学生600円 ※保護者同伴の高校生以下は無料(中高生は学生証を提示)
Webサイト:ツーリズムEXPOジャパン

日本政府観光局(独立行政法人国際観光振興機構) 海外プロモーション部 部長 大石英一郎氏

 ツーリズムEXPOジャパン2017と同じ東新展示棟の東7ホールで、9月21日から23日まで同時開催される「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート 2017」については、JNTO(日本政府観光局)海外プロモーション部 部長の大石英一郎氏が説明した。

 VISIT JAPAN トラベル&MICEマートは、海外のバイヤー(旅行会社関係者)と国内のセラー(ホテル、航空会社などの関係者)が参加する大規模な商談会。増加する訪日外国人旅行者を反映し、2017年の海外バイヤーは昨年の28から33の国と地域に増えて426社、国内セラーは514社と「過去最大級の規模」になっているという。会場も昨年の東6ホールから、東新展示棟 東7ホールとより広くなった。

 JNTOとしては、日本の観光資源のなかで文化的な部分はもちろん大事であるものの、今後の大きな成長分野としてスキーやハイキング、トレッキング、ランニングなどのアウトドアアクティビティを据えており、その分野を扱う海外バイヤーを重点的に招請しているとのこと。

 エリア別では、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアのバイヤーを重点的に招請。2016年から約40社増えて、特にアメリカ、フランス、ドイツからの参加が多いという。ドイツは2016年のアウトバウンドで世界第3位という実績があるものの、訪日の割合が少ないため、「ドイツは特に力を入れていきたい」としている。

VISIT JAPAN トラベル&MICEマート 2017

開催日:2017年9月21日~23日 ※入場できるのは旅行業界関係者のみ
開催時間:21日は13時30分~18時10分、22日は9時30分~18時10分、23日は9時30分~16時40分
会場:東京ビッグサイト 東新展示棟 東7ホール
Webサイト:VISIT JAPAN トラベル&MICEマート

一般社団法人日本旅行業協会 海外旅行推進部 副部長 村井秀彰氏

 JATA 海外旅行推進部 副部長の村井秀彰氏は、8月26日に北海道大学で開催した「海外教養講座」について報告した。

 8月3日の定例会見の記事でも紹介しているように、海外教養講座はJATAの「アウトバウンド促進協議会」と北海道大学観光学高等研究センターが、新しい観光需要喚起、地方発のアウトバウンド、若者の海外旅行の活性化を目的に開催したもので、全10講座に対して、教養講座申し込み人数は230名、講座申し込み延べ人数は393名になったとのこと。

 開催日まで1カ月を切った段階での募集であったものの、この参加人数には「順調なスタートが切れた」と評価。これは最初の取り組みであり、次の企画も検討中であると語った。