ニュース

日本旅行業協会、ツーリズムEXPOジャパン2017は「商談会に注目していただきたい」

定例会見実施、日豪観光セミナーや極東ロシアへの取り組みも説明

2017年1月19日 開催

 JATA(日本旅行業協会)は1月19日、定例会見を実施した。ツーリズムEXPOジャパン2017はBtoBを強化することのほか、安倍晋三内閣総理大臣も出席した日豪観光セミナーの報告や、極東ロシアへの取り組みなどついて説明が行なわれた。

ツーリズムEXPOジャパン2017

 ツーリズムEXPOジャパン2017については、JATAのツーリズムEXPOジャパン推進室ディレクターの石井悦子氏が「商談会に注目していただきたい」として説明。JNTOが主催団体として加わったほか、BtoBの商談会を強化する。

ツーリズムEXPOジャパン推進室ディレクターの石井悦子氏

 2日目は展示会場のマッチングシステムによるアポイントメントのほか、事前にキーパーソンズリストを配布し、前後の個別商談も可能にする。これまで、木曜日だけの商談だと商談数が限られてしまうため、会期の土曜日と日曜日にも商談が可能とするなど、出展者の商売につながるような改革を行なう。土日の賑やかな会場でどう商談をするのかなど詳細はこれから検討する。

 翻訳の機械やテクノロジーなどの出展者のビジネスの範囲が広がっている点を踏まえ、新たに周辺ビジネスとの商談会も実施する。なお、2月28日までの出展申込は“早割”の料金となることを強調した。

日豪観光セミナー開催

JATA理事・事務局長の越智良典氏

 1月14日にオーストラリアで安倍首相が特別来賓として参加した日豪観光セミナーについては、参加したJATA理事・事務局長の越智良典氏が説明。土曜日の午後に急遽行なわれたにも関わらず現地の支店長や駐在の代表などを含めて約150名が出席。安倍首相が北海道のニセコを世界ブランドにしたのはオーストラリアであることや、東日本大震災の感謝を述べ、さらに交流を深めたいと発言した。

 JNTO(日本政府観光局)の松山良一理事長とオーストラリア政府観光局のジョン・オサリバン局長は、2019年のラグビーのワールドカップの際に交流の拡大することに触れた。また、JATAの田川会長はオーストラリアの魅力は大自然でなくシティライフだとし「グッバイ クロコダイル ダンディ」を宣言、新しい魅力を発掘して2020年にはオーストラリアへの旅行者が70万人という目標を示した。

極東ロシアへの取り組み

海外旅行推進部 副部長 飯田祐二氏

 極東ロシアへの取り組みはJATA 海外旅行推進部 副部長 飯田祐二氏が説明。極東ロシアワーキンググループが活動中で、2月3日には2回目の会合を開催するほか、「一番近いヨーロッパ」として作成したロゴマークとともに訴求、極東ロシアを取り扱う旅行会社に利用を促し、ツアーパンフレットに利用する。

 また、第4回日露観光促進協議会を2010年3月以来7年ぶりに2月中旬にモスクワで開催予定となっているほか、同時期にJNTOモスクワ事務所開所式を開催予定。さらにそのあとの具体的な取り組みは、ハバロフスク観光局より2017年5月以降にFAMツアー実施の提案を受けているという。

 なお、極東ロシアへの空路として、S7航空が4月28日から10月13日まで関西~ウラジオストク線を週2便運航することも紹介された。

極東ロシア プロモーション用ロゴマーク

会員企業と協力して合同インターンシップを実施

 JATAでは会員企業と協力した合同インターンシップを実施する。JATAによる事前学習をしたあとに業態・規模の異なる2社で現場を学習する9日間完結型の学習プログラム。一般公募はせず、主に観光系の学部の大学生で、指導教員を通して申し込む方式を採用する。