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JAL、プレミアムフライデーに社員家族の職場見学会実施。役員室やオペレーションコントロールセンターなども訪問
2017年3月3日 12:08
- 2017年2月24日 実施
JAL(日本航空)は官民連携で実施されるプレミアムフライデー初日となった2月24日、独自の取り組みとして「社員家族向け職場見学会 in 天王洲」を実施、報道陣に公開した。
今回の企画は同社が進めている「ワークスタイル変革」の一環として、「社員自らが時間管理の重要性を考える」「余暇を充実させてメリハリある働き方をするきっかけとする」ことで、「社員の成長を会社の成長につなげる」ことを目指して行なわれたもの。
見学会に先立ってJAL執行役員 人財本部人事教育担当(兼)人事部長 植田英嗣氏が今回の取り組みについて趣旨説明を行なった。植田氏は職場を実際に見て上司とも会うことで会社を身近に感じてもらい、「仕事に対する家族の理解が深まることで生活が充実していく」ような場になることを期待しているとコメント。一般的には休みとなるとレジャーなどの外出を選びがちだが、今回は逆転の発想で職場見学会にしたそうだ。
今回はプレミアムフライデー初日ということもありトライアルとの位置付け。まずは「やれるところからやろう」(植田氏)ということで、経理、財務、IT、人事を担当する社員に募集をかけ、趣旨に賛同した社員7名が、その家族16名を天王洲(東京都品川区)のJAL本社に招いた。
今回の取材では、人事部 主任の南仁氏に同行。フレックス勤務を選択しているものの、以前は残業が多かったと南氏。だが、ワークスタイル変革以後は時短が進み、普段の退社時刻は18時30分頃だという。この日は午後から有給休暇を取得、奥様の雅子さんと長女の咲ちゃんを会社へと招いた。
普段、南氏が業務を行なっているオフィス、役員室、オペレーションコントロールセンター(OCC)と、1時間半ほど社内を見学した。南氏は「最初は恥ずかしかった」としつつも、こういった機会はなかなかないので、と今回の企画に肯定的。雅子さんも「(娘に)働いている姿を見せられるのは意味がある」と話す。
また、プレミアムフライデーについては「土日はレジャースポットが混んでいるので、空いているときに遊びに行けるのは魅力。子育てや家事にも活用できたら」(南氏)、「金曜の夕方から旅行に出かけられるのはうれしい」(雅子さん)と、こちらも好印象だった。
JALでは今後のプレミアムフライデーについても同様の企画を継続して実施し、息の長い取り組みとする方向で調整中だという。