【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2015

ツーリズムEXPOジャパン2015の来場者は17万3000人超で前年から約1万6000人増加

2016年は9月22日~25日に開催

2015年9月24日~27日 開催

 ツーリズムEXPOジャパン最終日の9月27日、会場内のAステージでは「閉会式・グランドフィナーレ」が実施された。

ツーリズムEXPOジャパン2015実行委員会 委員長、日本旅行業協会 会長 田川博己氏

 冒頭で挨拶した、ツーリズムEXPOジャパン2015実行委員会 委員長で日本旅行業協会 会長の田川博己氏は「あっという間の3日間だった。今回は多くの地域、日本あるいは外国からたくさん出展いただき、特にショッピングツーリズムであるとか、地域の伝統工芸の体験であるとか、今までになくツーリズム、観光の広さを感じた」と総評。

 続けて「来年(2016年)はオリンピックイヤーということで、リオデジャネイロのオリンピックでは、閉会式で『東京、ジャパン』とコールされる記念すべき年。そして、いよいよ次の4年後、2020年にはオリンピック、パラリンピックがやってくる。いまインバウンドが増えている状況だが、日本のブランドをどう上げていくか、まさにツーリズムEXPOジャパンのなかで、それをやっていく期待がかけられているという状況ではないかと思っている」とツーリズムEXPOの存在についての認識を述べた。

 最後に「実行委員長として、楽しくこの会をできたことにお礼申し上げるとともに、今年は2年目だが、来年はジャンプするように、さらにバージョンアップして皆さんをお迎えしたい。出展者にもお願いするし、ご来場のお客様にも、ぜひ来年もご来場いただけるようお願いしたい」と挨拶を締めた。

沖縄観光コンベンションビューロー 専務理事 嘉手苅孝夫氏

 国内出展者を代表して挨拶した、沖縄観光コンベンションビューロー 専務理事の嘉手苅孝夫氏は、「沖縄県は昨年(2014年)に引き続き頑張りました。世界有数の旅の祭典であるこの場で、沖縄の観光の魅力を国内そして海外に情報発信しようという思いで、たくさんのスタッフとともに3日間精一杯頑張ってきた。おかげさまで多くの方々にブースにお越しいただき、沖縄の素晴らしさの一端を感じていただいた」と感想。

 来場者に対しては「さわさりながら、ブースのなかはまだまだ沖縄の楽しみ、素晴らしさの一部。どうか皆様、沖縄本島、そして今回は離島も一生懸命PRさせていただいので、春夏秋冬どの時期にいっても沖縄はたいへん素晴らしく楽しめる場所なので、時間や余裕のあるときに、沖縄にお越しください。沖縄の心、「ウトゥイムチ」(沖縄の言葉で“おもてなし”)でお客様を歓迎したい」と呼びかけた。

ブランドUSA 日本事務所 代表 早瀬陽一氏

 海外出展者を代表して挨拶した、ブランドUSA 日本事務所 代表の早瀬陽一氏は、「ブランドUSAとは、アメリカ合衆国全体の政府観光プロモーションを担当している団体で、まだ若く、開始からおよそ4年。皆さん、アメリカ合衆国というとアメリカ本土を思い浮かべられると思うが、グアム、サイパン、そして皆さんにとても馴染みのあるハワイ州を含めて全体のプロモーションを担当している」と、同団体を紹介。

「アメリカは50州あるが、そのなかから29の州の代表者が来て、アメリカの観光素材の多様性や魅力を精力的にプロモーションさせてもらった。来年は29と言わず、……50州とはなかなか難しいが、より多くの州の代表者が日本に来て、皆様にアメリカ観光の魅力を訴求できるよう尽力していきたい。前半は雨が降って心配だったが、そのあとは天気もよくなって、たくさんの方にご来場いただき、成功裏にイベントを終えたと思っている」とツーリズムEXPOジャパン2015への感想を述べた。

 最後に「アジアが最近盛り上がっているが、アメリカ合衆国も、まだまだたくさん見るところがあるので、ぜひ遊びに来てほしい。沖縄に行くよりもちょっと遠いが、それだけのたくさんの魅力がある国」とアピールした。

株式会社ジェイシービー 代表取締役 会長の川西孝雄氏

 続いてオフィシャルスポンサーを務めたJCB 代表取締役 会長の川西孝雄氏が挨拶。「4人目となると話すことがないので、ご来場の皆様に2つお願いをさせていただきたい」とし、「1つ目はJCBはこの催しのスポンサーをさせていただいて(前身のイベントから数えて)6年目。毎年規模が大きくなっておりスポンサーとしても喜ばしい。そして来年はもっと規模が大きくなると思っている。ぜひ、来年も来ていただきたい。その時に、必ず1人か2人、お友達を誘ってきていただきたいと思っている」とリクエスト。

 そして「2つ目は、この会場でずいぶん旅行の勉強をされたのではないかと思うが、ぜひ、旅行をしていただきたいと思っている。その際には、必ず“この”……“このマーク”が付いたカードを財布のなかに1枚入れて、あちらこちらで使っていただき、楽しんでいただきたいと思っている」と、大きなJCBカードのパネルを持ち出した宣伝に、会場は笑いの渦に包まれた。

ツーリズムEXPOジャパン実行委員会 副委員長、日本観光振興協会 理事長 見並陽一氏

 最後に挨拶した、ツーリズムEXPOジャパン実行委員会 副委員長で日本観光振興協会 理事長の見並陽一氏は「昨年、訪日旅行と海外旅行、国内旅行を一緒にした、世界最大級の旅の祭典をみんなでやろうということでツーリズムEXPOジャパンを始めさせていただいた。今年が2年目。田川実行委員長の言葉によりますと、ホップ・ステップ・ジャンプ。来年大きく飛び立つための、今年はステップの年だった。いろんな試みも始めた。皆様方のおかげで、無事に、ステップ、来年に向けての大きな土台が出来上がったと思っている。国内旅行、訪日旅行、海外旅行の3本の矢で、いつの日か必ず、世界最大級の旅の祭典であるツーリズムEXPOジャパンが、世界最大の旅の祭典になるように、お集まりいただいた皆さんと一緒に育てていただきたい。今年のこの大きな力を、来年への弾みにして、ジャンプの年にしたい」と意気込みを示して、挨拶を締めた。

 グランドフィナーレでは、出展した企業、団体のマスコットらがステージに登場。多くの国や地域からの出展があったことを表わすように、ステージ周辺が埋め尽くされた。そして、司会者が「2016年もまたビッグサイトで会いましょう!」と呼びかけると、会場全体が「おーっ!」と応え、ツーリズムEXPOジャパン2015は幕を閉じた。

 なお、主催者発表によると、ツーリズムEXPOジャパン2015の来場者数は17万3602人で、前年の15万7589人を約1万6000人上まわる結果となった。また、2016年は9月22日~25日の日程で、2015年と同様に東京ビッグサイトで実施されることも発表されている。

グランドフィナーレでは出展各社、各団体のマスコットが集合。ステージの上も下も埋め尽くされた
司会者の「2016年もまたビッグサイトで会いましょう!」の呼びかけに、みんなで「おーっ!」と応えてツーリズムEXPOジャパン2015は閉幕した
(編集部:多和田新也)