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NEXCO中日本、2月13日にオープンする新東名「長篠設楽原PA」内覧会実施

上りは武田軍、下りは織田・徳川連合軍をイメージし戦国武将を意識したデザイン

2016年2月10日 実施

2016年2月13日15時 開通

長篠設楽原PA下り線。歴史的な「長篠・設楽原の戦い」の戦場が近いため、武将や合戦をテーマにしている

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は2月9日、13日15時に開通する新東名高速道路 豊田東JCT(ジャンクション)~浜松いさなJCT間に設置する「長篠設楽原PA(ながしのしたらがはら・パーキングエリア)」を報道関係者向けに公開した。

 長篠設楽原PAは、開通する新東名高速道路 豊田東JCT~浜松いさなJCT間では、浜松いさなJCTから15kmの近い側に位置する。なお、先に公開された岡崎SAは豊田東JCT側に近い。

 長篠設楽原PAの近辺は、上下線ともに歴史的に有名な「長篠・設楽原の戦い」の戦地が近い。織田・徳川連合軍が火縄銃を駆使して、武田軍の騎馬隊を打ち勝った戦いの舞台。上りと下りは別施設で、上りは武田軍、下りは織田・徳川連合軍をイメージしたデザインの施設になっている。上下線ともに24時間営業。

 また、近隣の人が高速道路エリア外からの来場もできるように、「ぷらっとパーク」と呼ばれる一般道向けの駐車場を上下線ともに各30台分を確保している。

戦国のぼり旗が並び、下り側は織田・徳川連合軍をイメージ

 下り線側の延床面積は800m2。戦国の織田・徳川連合軍をイメージし、建物周囲にのぼり旗が立てられている。下り側の施設には、特産品の販売や食事、軽食ができることはもちろん、周囲に織田信長戦地本陣跡近辺を散策できる施設や展望台、歴史資料展示コーナーなども備え、上り側よりもやや規模が大きめとなっている。

長篠設楽原PA下り線施設全景
施設横には展望台(物見櫓)がある
展望台上からの眺め。駐車場方向
展望台上からの眺め。新城市方向。下に見える道はぷらっとパークへのアクセス道
駐車場内にはヘリポートも備えている
建物横に散策できるスペースがある
PAのエリア外になるが、織田信長戦地本陣跡に隣接している
長篠・設楽原の戦いで武田騎馬軍団を阻止するために作られた「馬防柵」。ここから火縄銃で迎え撃った

 設置されている自動販売機は凝った作りで、さまざまな武将イメージがプリントされているだけでなく、硬貨を投入した際と商品選択ボタンを押した際に武将が台詞をしゃべる作りになっている。しかも自販機によって台詞が異なっている。

自動販売機には合戦絵巻がプリントされている
建物角の自販機上には、織田・徳川連合軍の兜と旗
新東名高速の長篠設楽原PA(下り)に設置された自動販売機(徳川家康バージョン)
新東名高速の長篠設楽原PA(下り)に設置された自動販売機(織田信長バージョン)

 下り線の土産物売り場「東海道みちの市」では、武将とゆかりのある三河~尾張~駿河~甲斐の特産品を扱っている。さらに関の孫六の刃物などの特産品や戦国武将グッズ、刀剣や火縄銃のレプリカまで販売していて、一般のPAのお土産売り場とは一線を画している。

土産物売り場「東海道みちの市」。戦国武将とゆかりの地で分類されている
八丁味噌など地元の限定品など
関の孫六の刃物と工芸品のコーナー
戦国武将ゆかりのお土産品のコーナー
刀剣や火縄銃のレプリカも販売。資料展示のようにも見えるが、これらはすべて販売されている
戦国小物、兜、甲冑の置物などのコーナー
武将グッズコーナー。キーホルダーなど手頃なグッズ
人気が高く、2016年はNHK大河ドラマ「真田丸」でも注目されている真田幸村関連コーナー
城などの模型をペーパークラフトにしたシリーズ。長篠の戦いもある
長篠の戦いペーパークラフト。なかなか精巧な作り

 下り線には、特製のラーメンや丼が食べられる「長篠陣屋食堂」とテイクアウトの「長篠陣屋台」が入っている。戦国武将を、信長が味噌、家康が鯛、武田が塩と武将名と味を絡めたメニューになっていたりして楽しませてくれる。

下り線に入る「長篠陣屋食堂」。馬防柵がデザインポイントになっている
長篠陣屋食堂の座席スペース
奥には座敷スペースも用意。山々の景色を楽しめる
メニューを館内見取り図
カウンター上のメニュー
「家康 鯛天丼」(1200円)
「あいち牛の黄金丼」(1100円)
「信長 赤味噌ラーメン」(800円)
テイクアウトの「長篠陣屋台」
長篠陣屋台カウンター上のメニュー
テイクアウトの見本。ソフトクリームや五平餅などを手軽に食べられる

 トイレは別棟にあり、内部からもアクセスしやすくなっている。作りは上下線ともに同じ。ベビーチェア付きはもとより、ベビーベッド付きの多機能個室もある。男子側にキッズ用の個室も2つ用意されていた。

トイレ外観。別棟になっているが、施設内部からアクセスしやすいようにつながった作りになっている
トイレ前室には情報掲示板がある。ゆるいスロープになっている
男子トイレ。磨りガラスで軽く区切られている
個室との通路壁に武将のシルエットがデザインされている
洗面コーナー。各洗面にジェットタオルがある
個室内には、手すりやベビーチェアが付いている
ベビーベッド付きの多機能個室も用意される
ベビーベッドやベビーチェア、手すりなどの機能は入口に掲示されている
キッズ用の個室も男子側に2室あった

 下り側の長篠陣屋食堂の一画には、「長篠・設楽原合戦の間」と称した歴史資料展示スペースが設けられ、新城市設楽原歴史資料館から貸与を受け火縄銃などの展示がされる。この展示物は、当初は火縄銃(種子島銃、堺筒、米沢筒、駿河筒)と指火式艦載砲だが、新城市と調整しながら甲冑などと入れ替えを行なっていくとのこと。

 内覧会では、この長篠・設楽原合戦の間の除幕式が行なわれた。

 最初に、主催者としてNEXCO中日本 執行役員 名古屋支社長 近藤清久氏が「新東名の開通では総延長が200kmを超え、並行する東名とダブルネットワークを形成し、東海地方と関東地方をつなぐ日本の大動脈として大きな役割を果たしていきます。このエリアは歴史上の一大イベント長篠・設楽原の戦いをモチーフにし、随所にご当地の歴史を醸し出す工夫をしています。みなさまに末永く愛される施設になることを希望します」と挨拶した。

 続けて、中日本エクシス 代表取締役社長 勝美雄次氏から、「このエリアは当時の武将が覇権を争って戦を繰り広げた中心地となっていました。この戦国エリアをコンセプトにしました。館内随所に雰囲気を感じられるものを配置しています。上下線併せて当時を思いながら楽しんでいただければと思います。このような特徴のあるエリアは全国的にも珍しいものです。ぜひ楽しんでいただければと思います」と挨拶した。

 そして、長篠・設楽原合戦の間のベールが、新城市教育長 和田守功氏とKRフードサービス 代表取締役社長 中川晃成氏を加えた4名で除幕された。

主催者挨拶をする中日本高速道路株式会社 執行役員 名古屋支社長 近藤清久氏
挨拶をする中日本エクシス株式会社 代表取締役社長 勝美雄次氏
「長篠・設楽原合戦の間」のベールが解かれる
当初展示される火縄銃(種子島銃、堺筒、米沢筒、駿河筒)と指火式艦載砲
左から、株式会社KRフードサービス 代表取締役社長 中川晃成氏、新城市教育長 和田守功氏、中日本高速道路株式会社 執行役員 名古屋支社長 近藤清久氏、中日本エクシス株式会社 代表取締役社長 勝美雄次氏

上りは武田軍をイメージした赤いデザイン

 上り側の施設は武田軍をイメージした赤を基調にしたデザイン。延床面積は上りは200m2
入口周辺。武田軍をイメージし赤を基調としている
角の自販機上には、武田軍の兜とのぼり旗
自販機には武将のシルエットがデザインされる
バスが建物横に近くで発着できるスペースが用意される
屋根付きの身障者用駐車スペースには小型バス用サイズがある
一般道からの駐車スペース「ぷらっとパーク」が上下線ともに30台分用意されている
ぷらっとパークの出入り口

 施設内には、コンビニエンスストア「ファミリーマート」が土産品も扱い「戦国マルシェ by ファミリーマート」として入り、麺類や丼、テイクアウトなどは「フード味蔵(みくら)」が入る。気軽に食べられる、戦国武将をイメージしたメニューに特徴がある。24時間営業する。

土産品も扱うコンビニエンスストア「戦国マルシェ by ファミリーマート」
名産品などお土産が充実している
戦国グッズのコーナー
ミカン味の蒸しケーキ「蒲郡みかん」(10個入り648円)。しっかりとしたミカンの味を楽しめる
NEXCO中日本オリジナルキャラクター「みちまるくんプリントクッキー」(12枚入り700円)。新東名開通記念限定品
店内にはATMも設置されている
麺類や丼、テイクアウトなどを提供する「フード味蔵」
券売機。戦国武将をイメージしたメニューが特徴。オーソドックスなメニューもある
車いす用に高めの机も一部用意されていた
「奥方 梅うどん」(480円)。新城特産の梅を使い、冬は大根おろし入りあんかけ風、夏は冷やしうどんで提供。写真は冬バージョン
「みそ焼きうどん定食」(800円)
「味噌かつ丼」(700円)
「どて煮丼」(700円)
「地鶏唐揚げ定食」(880円)
テイクアウト類。左上の「戦国コロッケ」(160円)は、形を武田菱の家紋を模して四角形にし、ジャガイモとおからベースに戦国時代のコロッケを想像して作った品

「長篠・設楽原の戦い」の舞台にほど近い長篠設楽原PAは、戦国武将ファンの聖地になるのではないかと思われるほど、上下線ともに見どころや、食事を含め楽しめる要素が多く仕上がっている。岡崎SAの方が大きくハデだが、歴史好きには、周辺散策も含めこちらの方がジックリ楽しめるかもしれない。春~夏にかけては、「長篠合戦のぼりまつり(5月5日)」や「設楽原決戦場まつり(7月上旬)」など、武将関連のイベントも多く開催される。ぜひ併せて楽しんでいただきたい。

内覧会にはNEXCO中日本オリジナルキャラクター「みちまるくん」も応援に来た

(村上俊一)