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新東名の2016年2月開通に向け、愛知県 大村知事とNEXCO中日本 宮池社長が名古屋モーターショーで対談
新設の長篠設楽原PAは、上りが武田軍、下りが織田・徳川連合軍をイメージ
2015年11月21日 08:00
- 2015年11月20日 実施
愛知県知事の大村秀章氏とNEXCO中日本(中日本高速道路)代表取締役CEOの宮池克人氏は11月20日、「いよいよつながる新東名に寄せる思い」と題して、同日開幕した名古屋モーターショー(会期:11月20日~23日)のイベントステージで対談を行なった。
2016年2月中の開通を目指す 新東名 浜松いなさJCT~豊田東JCT
テーマとなる「新東名高速道路」に関しては、前日となる19日に浜松いなさJCT(ジャンクション)~豊田東JCTを、2016年2月中の開通を目指していることが発表されたばかり。
対談の中で宮池氏は、新たな開通区間に採用された技術や特徴を示すとともに、今回の開通により、新東名高速道路と東名高速道路の約200kmのダブルネットワークが完成したことを紹介、宮池氏は「今回の開通により渋滞が減少し、物流の大動脈となっている高速道路としての信頼性を確保できる」との考えを示した。
大村県知事は「武将観光」をアピール
一方の大村氏は、産業面での開通効果へ期待感を示すとともに、訪日外国人の増加に合わせて、愛知県は観光集客を新たな戦略産業として位置付け、2015年を「あいち観光元年」と宣言して観光振興策に取り組んでいることを紹介した。
対談の中で、大村氏は、愛知県ゆかりの武将である徳川家康と忍者である服部半蔵を中心とした6人の忍者集団「徳川家康と服部半蔵忍者部隊」などの取り組みで、「武将のふるさと愛知」として愛知県の魅力を国内外に向けて発信する「武将観光」について触れた。
大村氏は「今に伝わる伝統や日本文化が作られたのは江戸時代。戦国時代を経てそれを作り上げたのは、愛知出身の武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康」と、各武将のルーツが愛知県にあることを強調。
さらに、大村氏は「それと海外で有名な忍者、これはハリウッド映画の影響ですが(笑)。忍者というと伊賀の三重を想像されますが、史実に登場するのは服部半蔵で、服部半蔵は愛知の出身です。徳川家康が服部半蔵を召し抱えて江戸城の警護をさせた、それが”半蔵門”これは史実です」と念を押して、愛知の魅力をアピール。
今回の開通区間の沿線には、徳川家康ゆかりの岡崎城や長篠合戦の場となった古戦場などがあり、大村氏は「新東名の開通と合わせて、愛知の魅力をアピールしていきたい」などと観光面での開通効果に期待を寄せた。
大村氏の話を受けて、宮池氏も新たな開通区間に登場するPA(パーキングエリア)について触れ、長篠設楽原PA(上り)を武田軍、長篠設楽原PA(下り)を織田・徳川連合軍と、それぞれイメージした施設になることが紹介された。
宮池氏は「上り線は武田軍をイメージして、施設内では三河地域の食材を使ったもの物産を販売させていただきます。下り線は織田・徳川連合軍をイメージして、物見やぐらを用意して合戦の古戦場も遠望することができますので、ぜひお楽しみただきたい」と、新たに登場するPAの見どころを示して、観光面での開通効果に期待を寄せた。
対談の最後に、大村氏は「新東名がつながることを本当に沿線や関係する皆さん喜んでいます。ぜひ多くの人に利用していただいて、その利用がこの地域が盛り上がり、皆様の笑顔や幸せにつながっていくことに期待したい」と締めくくった。
【お詫びと訂正】初出時、長篠設楽原PAの表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。