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「MRJ」初飛行! 約50年ぶりの国産旅客機がテイクオフ

11月11日9時35分頃に離陸、11時過ぎに着陸

2015年11月11日 実施

 三菱航空機が開発を進める国産リージョナルジェット旅客機「MRJ」が11月11日、初飛行を行なった。「YS-11」以来となる約50年ぶりの国産旅客機、かつ日本初のジェット旅客機である同機が、9時35分頃、県営名古屋空港の34滑走路から空へ飛び立った。

 初飛行を行なったのは、MRJの飛行試験初号機となる「JA21MJ」。乗員2名が乗り込み、離陸、着陸、水平飛行や旋回などの基本特性をチェックし、約1時間の飛行試験を行なって県営名古屋空港に着陸する予定となっている。

 地上では、三菱重工業や三菱航空機の関係者はもちろん、MRJを契約済みの顧客、サプライヤーなどのパートナー、官公庁、自治体らの関係者など多数の来賓が初飛行を見守った。

 MRJはその後、11時頃に随伴機の自衛隊機であるT-4などとともに県営名古屋空港上空に姿を見せ、11時過ぎに着陸。1時間30分近くにおよんだ初飛行を無事に完了した。着陸後はエンジン停止のためのテスト項目などを実施したあと、三菱重工業 会長の大宮英明氏、同取締役 副社長執行役員 ドメインCEO 交通・輸送ドメイン長の鯨井洋一氏、三菱航空機 代表取締役の森本浩通社長と乗員らが記念撮影を行なった。

 初飛行終了後には三菱航空機と三菱重工業による記者会見も予定されている。詳しくは別記事でレポートする。

(編集部:多和田新也/Photo:Burner Images 佐藤安孝)