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JAL、小学生向けスポーツ能力測定会第2回を大分県で実施。篠原信一氏、中西麻耶氏がゲスト参加

「JALネクストアスリートチャレンジ」の一環。障がい者向けの測定会も追加

2017年7月22日 実施

JALがスポーツ能力測定会の第2弾を大分で実施した

 JAL(日本航空)は、東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルエアラインパートナーとして、次世代選手の発掘や、競技人口の拡大を目的にした取り組み「JALネクストアスリートプロジェクト」を展開している。

 その取り組みの一環として5月13日に熊本市立砂取小学校において「スポーツ能力測定会 in 熊本」を実施したのは既報のとおりだが、7月22日に第2弾として「スポーツ能力測定会 in 大分」が大分県立総合体育館(大分市青葉町)で実施された。

 第1回でもゲスト参加した柔道の篠原信一氏のほか、地元大分を活動拠点としているパラリンピック陸上の中西麻耶氏らが応援に駆けつけた。この第2回では、障がい者向けの測定ブースや、パラスポーツの体験ブースが設けられ、誰でも気軽に体験できるようになっていた。

会場となった大分県立総合体育館には多くの地元小学生が集まった

 JALは2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルエアラインパートナーとして、「JALネクストアスリートプロジェクト」と題し、日本各地において選手発掘や育成を目的とした活動を展開している。この「スポーツ能力測定会」は、各地域の小学生を対象とした体力測定会を通じて、スポーツ離れが進む現状から運動能力向上のきっかけを子供や家族にアドバイスすることを主眼にしている。

 第2回が実施された大分県立総合体育館では、早朝から測定会に参加する家族連れの姿があった。前回同様、10mスプリント、敏しょう性、ジャンプ力、リカバリーバランス、反応ステップ、スイングスピードの6つの測定メニューが用意されれ、さらに今回から、障がい者向けの測定ブースなども登場した。

 測定会実施にあたり、地元の小学生から600通以上の応募があったが、会場の都合により約350名に絞られ、障がい者向けの測定は5名が参加した。

大分に縁のあるオリンピアン・パラリンピアンが登場

開会セレモニーに登場した歴代オリンピアンや現役パラリンピアン

 開会セレモニーには、篠原信一氏と中西麻耶氏のほかにも、大分県出身のオリンピアンとパラリンピアンが登場し、参加した小学生を激励した。

 セレモニーには、1964年の東京オリンピックで水泳女子100mバタフライや400mメドレーに出場した佐々木栄子氏、1966年アトランタオリンピックでアーチェリーに出場した小出美紗都氏、2008年北京オリンピックで陸上400mハードルに出場した成迫健児氏といったの3名のオリンピアン、2016年リオパラリンピックでボッチャ混合団体に出場し銀メダルを獲得した木谷隆行氏、地元大分市の消防署に勤務しながら2020年東京オリンピックの空手競技出場を目指す大野ひかる氏らが登場した。

左から佐々木栄子氏、小出美紗都氏、成迫健児氏、木谷隆行氏
左から中西麻耶氏、大野ひかる氏、篠原信一氏

親も知らなかった我が子の適性が判明することも

準備運動で身体をほぐす

 会場にはJALスタッフのほかに、測定を担当するDOSA(スポーツ能力発見協会)のスタッフや地元大学生によるボランティアスタッフが参加し、子供たちの測定をサポートした。

 350名の子供たちの測定を行なう方法だが、午前2枠、午後5枠と来場時間を分け、各開催時間ごとにAからFグループまで6グループに分け、1グループあたり5~8人で各種目をローテーションしていく。

 参加者には個別のIDが付与されており、各種目の計測データは最終的に診断シートとして印刷される。瞬発力や持久力、バランス保持力など複数の分野で得意、不得意がデータとして表示されるが、DOSAのスタッフが子供1人ずつに合わせた適性や、トレーニングで補うポイント、現状で飛び抜けた能力があればアドバイスをしていく。親も知らなかった我が子の適性が判明するケースもあるとのことだ。

「10mスプリント」ではスタートとゴールに計測器が設置されており、その間のタイムを計測する
「敏しょう性テスト」では反復横跳びの要領で、スタート後に前後のラインをタッチするように往復し、中央のセンサーを通り抜けたタイムを計測
「ジャンプ力テスト」では加速度センサーを取り付けた棒を首に固定し、3回ジャンプする
加速度センサー
最高値が記録される
「バランス力テスト」では片足状態で姿勢を10秒間保持し、マーカーの動いた量を計測する。第1回での3回床にタッチしてから保持というスタイルから変更された
足首に装着したマーカー
ステレオカメラでマーカーの動きを監視
マーカーが動いた総量を計測。少ないほどバランスがとれているということになる
「ステップテスト」はできるだけ多くのステップを踏むテスト。ディスプレイにサッカーボールが表示されたらスタートし、10秒間のステップ数を計測
つま先に装着されたマーカー
「スイングテスト」では野球のバッティングの要領でスイングし、バットの先に装着されたマーカーのスピードを計測
各種目の計測結果から、個人が向いているスポーツ種目や団体競技のなかでのポジションまで、DOSAスタッフがアドバイスする
タブレットに表示された結果を見ながら説明を受ける
最後にアドバイスシートが印刷される
参加した子供たちには小冊子などのJALグッズがプレゼントされた
障がい者向けのブースには、上半身と下半身それぞれの計測が行なえるようなスペースが設けられていた。これは投てきの計測で、ボールを投げて正確にコントロールするテスト
ボランティアスタッフの井谷俊介さんは名古屋から参加。スポーツ用の義足がまだ届いていないとのことで、日常用のものを装着して実演してみせてくれた
車椅子バスケを体験できるブース
「ボッチャ」と呼ばれるパラスポーツの体験ブース。白い的球にどれだけ自分のチームのボールを近付けられるかというルール

篠原氏「好きなことを突き詰めてほしい」、中西氏「地方にいても活躍できるということを見せたい」

熊本に続き大分の測定会にもゲスト参加した篠原信一氏

 計測会の中盤に、篠原信一氏と中西麻耶氏に感想を聞く時間を得られた。篠原信一氏は、「恥ずかしがり屋が多いかなと思いましたが、いざ計測がはじまると元気に動き回る子供たちを見てホッとしました。

 自分の能力を知ってもらうのが重要ですが、まずは身体を動かす楽しさを実感してほしいですね。向いてると診断されたスポーツが、自分がやりたいものと違う結果が出たからといって無理してそちらにいくこともないですし、好きなことを突き詰めたらよいと思います」と話してくれた。

インタビューに応える中西麻耶氏

 世界パラ陸上競技選手権大会2017(ロンドン)の女子走幅跳びで銅メダルを獲得したばかりの中西麻耶氏は、「最初はシャイなところがありましたけど、計測が始まると元気にコミュニケーションがとれてよかったです。私がこうして競技している姿を見てもらって、地方にいても活躍できる、場所は関係ないというところをこれからも見せていければいいなと思います。

 9月に今年最後の国内大会がありますので、キッチリ調整していきます。世界パラ陸上ロンドンで獲得した銅メダルを持って望むので意識も違いますね」と応えた。

中西麻耶氏は銅メダルを獲得して地元大分に凱旋
報道陣からカメラを奪い、インタビュー中の中西麻耶氏を撮影する篠原信一氏