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豪華客船「クイーン・エリザベス」が、初の日本発着クルーズに向け神戸港に到着

ワールドクルーズ中に3月13日~20日の区間クルーズ実施

2017年3月13日 到着

2017年3月13日~20日 区間クルーズ実施

初の日本発着クルーズを行なう豪華客船「クイーン・エリザベス」が神戸港に到着

 キュナードは3月13日~20日、豪華客船「クイーン・エリザベス」による初の日本発着クルーズを、神戸港を起点に実施。3月13日早朝に前寄港地である那覇(沖縄)から神戸港へ到着した。

 クイーン・エリザベス(3代目)の日本への寄港は2014年から4年連続。神戸入港は2年ぶり3回目で、前回の2015年は横浜港と長崎港へ寄港予定だったが、インド洋で発生した大型サイクロンの影響でコースを変更し、予定外の入港となったもの。

 2017年は神戸港にとって、1868年1月1日(グレゴリオ暦)の開港から150周年を迎えた記念の年であるとともに、クイーン・エリザベス初の日本発着クルーズを、神戸発着で実施する点で話題を集めている。

 クイーン・エリザベスは、英サウサンプトンを1月7日(英国時間)に出港して120泊122日のワールドクルーズ(世界一周クルーズ)を行なっている最中。その行程のうち、3月13日~20日の7泊8日で神戸発着の区間クルーズを提供する。

 この神戸発着クルーズは2015年9月10日に発売されたが即日完売。ちなみに、2018年には大阪発着クルーズも予定されているが、それも2016年12月1日の発売とともに即日完売したとのことで、日本市場におけるクイーン・エリザベス人気の高さを物語っている。

 3月13日から行なわれる神戸港発着クルーズの行程は下記のとおり。当初は神戸港を出発後、鹿児島~韓国・釜山~広島を経て神戸に戻る予定だったが、急きょ3月19日に高知に入港することが2月16日に発表された。高知港へは元々、2018年に実施する大阪発着クルーズで寄港する予定となっていたが、前倒しでの初寄港となる。

2017年神戸発着クルーズの行程

3月13日:神戸(6時入港、20時出港)
3月14日:終日航海日
3月15日:鹿児島(6時入港、16時30分出港)
3月16日:韓国・釜山(9時入港、20時出港)
3月17日:終日航海日(関門海峡通過)
3月18日:広島(8時入港、18時00分出港)
3月19日:高知(10時入港、19時出港)
3月20日:神戸(6時入港、21時出港)

 13日の神戸寄港は、神戸新港 第4突堤 Q1/Q2バース(神戸ポートターミナル)に早朝6時の到着を予定していたが、まだ夜も明けやらぬ5時過ぎには姿を見せ、5時30分頃には左舷側(ポートサイド)をポートターミナル側に向けて旋回。6時前にほぼ接岸というタイミングで、神戸港から歓迎のバルーンが放たれた。当初は消防艇によるカラー放水も予定されていたが、暗かったためか、ささやかな放水での歓迎も見られた。

まだ暗いなか、クイーン・エリザベスが姿を見せ、消防艇が出動したり、バルーンが用意されたりと、港湾の動きが慌ただしくなる
ポートターミナルに全体を現わしたクイーン・エリザベス
当初予定されていたカラー放水ではなかったが、歓迎の放水を実施
徐々にポートターミナル近づき、左舷側を向けて接岸の体勢に
ターミナルレディ神戸もペンライトでお出迎え。ほぼ接岸となったところで、バルーンリリースが行なわれた

 神戸市では、13日の停泊中に、お土産販売や日本文化体験ブースを設置するなど、乗客へのおもてなしを実施。夕方には神戸市長臨席による歓迎セレモニーも予定しているほか、13日の出発時には乗船客に「Port of KOBE刺繍入り泉州タオルハンカチ」をプレゼント。神戸市民向けの船内見学会なども予定している(当選者のみで申し込み期間は終了している)。

 また、神戸発着クルーズの最終日となる3月20日の寄港時にも、同様に放水アーチやバルーンリリースなどを予定している。

ポートターミナルに停泊するクイーン・エリザベス
ポートターミナルでは、神戸港150周年を祝うとともに、クイーン・エリザベスを歓迎する横断幕を掲示。2015年のキュナード創業175周年の際にリバプールで行なわれた「クイーン・エリザベス」「クイーン・メリー2」「クイーン・ヴィクトリア」のランデブーのフォトパネルの展示なども行なわれていた。ちなみに、一番奥の船尾が垂直に近いデザインの船がクイーン・エリザベス