車中泊の拠点 RVパークを訪ねる
静岡・遠州を代表する神社の敷地内作られたRVパークに泊まってみた
RVパーク滝の宮/遠州森RVパーク
2026年8月30日 08:00
東京や名古屋からも道路の便がよい静岡県には、多くのRVパークが存在する。今回はそのなかから2つの施設を紹介していく。
1つ目は、2025年12月にオープンした「RVパーク滝の宮」(静岡県周智郡森町一宮3957-3)。ここは静岡県の遠州地方を代表する神社「小國神社」の敷地内にある駐車場を利用した施設。つまり、神社の敷地で車中泊ができるということだ。
RVパークとして提供している駐車場は社殿や参道などからは少し離れていて、主に初詣など多くの人が参拝に来るときに使用されていたところ。そのため、現在も大晦日やお正月の期間中は、RVパークとしては休止する。
とはいえ、RVパークから神社へは徒歩で行ける範囲。小國神社は約1470年の歴史があると言われていて、敷地も広い。また、一の鳥居の横には名産品店や飲食店が並ぶ「小國ことまち横丁」もある。車中泊ではクルマを一旦止めると、その後の移動がしにくいので、「観光してからRVパークに入る」といった行動パターンになることが多かったが、このRVパークなら早めに着いても観光を楽しむことができる。
38区画あって、すべてが広いRVパーク
RVパーク滝の宮は新東名高速道路の遠州森町スマートICから約10分。参拝者用の駐車場を改装したものなので、敷地はかなり広い。
すべてフェンスで仕切られた区画になっていて、「大サイト」は間口が7.8mで奥行きが11m。これが12区画ある。そして「小サイト」は間口が7.8mで奥行きが6m。数は26。
大サイトと小サイトの合計で38区画もあるのだ。ちなみに神社の敷地内にある施設だが神社が運営しているわけではない。施設の管理については、このあとで紹介する「遠州森RVパーク」と同じ運営者が行なっている。
チェックインは13時~17時で、基本的に無人で運営しているため、料金の支払いはオンラインのクレジット決済、もしくは現地でキャッシュレス決済となる。利用料金は大サイトが7000円~。小サイトが6000円~で、チェックアウトは10時。
大サイトは言うまでもなく広々としているが、小サイトでも十分な広さがあるので、どこを選んでも狭いと感じることはないと思う。
ただ、施設は山の斜面をならして作っており、水はけをよくするために、ほぼすべての区画には傾斜が付いている。その具合も区画ごとにまちまち。そのため、傾きが気になる場合は、タイヤの下に敷いてクルマの傾きを調整するための「レベラー」を用意しておいた方がよいだろう。
次に設備について。トイレとシャワーは1つの棟に集められていて、トイレは男女別、シャワーも男女別になっている。
シャワーブースは、男性用が3つ、女性用は4つ。シャワーの利用料金はサイト利用料金に含まれていて、施設に滞在中は無料で利用することができる。
洗い場は屋根付き、照明付き。シンクは3つあり、それぞれにものを置くスペースがある。なお、洗剤などは置いてないので、必要な場合は用意しておこう。ゴミの収集も行なっており(500円)、支払いはPayPayのQRコードを読み込んで行なう。
神社の敷地内&広々サイトに泊まってみた
RVパーク滝の宮は新しい施設なので、設備のすべてがきれいで使いやすい。しかし、一番魅力に感じたのは、やはり神社の敷地という特別な場所で車中泊できることだ。
サイトの作りは規格化されているので、どのサイトを選んでも使い勝手などに変わりはない。ただ、サニタリー棟までの距離や陽の当たり方では違いがあるので、サイト選びはその辺がポイントになるだろう。
取材日はほかに2組の利用者の予約が入っていると伺ったので、その方たちの滞在に影響しないよう、今回はサニタリー棟から離れた場所を利用させてもらった。
選んだのは14番サイト。入り口からは対角線で遠いところだ。このサイトも地面には傾斜があるのだが、傾斜は一律の割合でついているわけではないので、サイト内で車両を動かして、なるべく影響のないところを探してみた。実際に寝転んでみたら気にならなかったので、ほかのサイトでも傾斜の小さい場所を探してみることをお勧めする。
14番サイトの後側は「すぐに山」ではなく、少し谷状になっているため圧迫感がない。また、心なしか風通しがよいように感じた。ちなみに後ろは木が生い茂っているが、林の向こう側はゴルフコースになっている。
今年の夏も暑いので、テールゲートカーテン(写真にある黒い幕)をかけた状態で、テールゲートを閉めずに就寝することにした。RVパークは基本的に利用者以外は敷地内に入ってこないので、そうした利用もできるのだ。イメージとしてはテールゲート側だけテント泊のようなものであり、締め切っているときよりも開放感を感じる。ちなみに虫よけの網戸は使用している。
さて、ここは拝殿から離れているとはいえ神社の敷地内で山のなかにあるため、周囲の人工音がまったく聞こえず、外にいると「しん」とした雰囲気をたっぷりと味わうことができる。取材日は残念ながら曇り空だったので、夜に星を見ることができなかったが、天気のよい夜であれば星空鑑賞にもよさそうな場所である。
なお、今回はほかの利用者もいたのだが、敷地が広いため音は一切気にならなかった。利用者のうち、1組は夜遅くに到着したようだが、それすらも気がつかなかったくらいである。
ドッグランを拡張中の「遠州森RVパーク」
RVパーク滝の宮を管理するカスタムワールドハタナカ直営のRVパークが「遠州森RVパーク」(静岡県周智郡森町飯田3964-9)だ。新東名高速道路の遠州森町スマートICが最寄りで、小國神社(RVパーク滝の宮)からはクルマで約10分。
こちらの施設は、もともと同社がキャンピングカーを購入したユーザー向けに使用していたもので、その後、RVパークに登録して誰でも利用できるようになっている。
もともとは付近に住宅が少ないエリアであったが、近年、道路を挟んで反対側に住宅が建つようになっている。そのため、アウトドア施設的な雰囲気は少し薄れたが、周辺に人がいる気配がなさ過ぎる施設だと夜が落ち着かないというユーザーには安心できるだろう。
サイトは3タイプ設定している。小さい順にSサイト(7×4m)、Mサイト(6×9m)、Lサイト(8×10m)があり、MサイトとLサイトは電源あり。Sサイトはサイトに常設の電源はないので、必要であれば延長ケーブルなどで取り回すことになる(別途料金が必要)。
次に敷地に対してのサイトの配置だが、通常使用されるのは敷地の外周に沿って設定しているMサイトかLサイト。Sサイトは敷地の中央を通る通路の脇に設定されている。管理者の話では、満員になってしまう繁忙期やグループ同士の集まりなどで使用されるそうだ。
料金はSサイトが3000円、Mサイトが4000円、Lサイトが5000円。ゴミの引き取りは可燃物のみ行なっていて、料金は500円(指定袋がわたされる)。
最近は愛犬と一緒に旅をする人が増えているため、遠州森RVパークは現在、ドッグランの拡張に力を入れている。
拡張したのは、管理棟とは逆の方向。もともと水田だったところを利用している。サイトのタイプは仕切りのない平場と、フェンスに囲まれたドッグラン内部に設定したもの。どのサイトも電源付きで、エリアには洗い場も設置している。ただ、トイレに関しては現状、こちら側にはないので、管理棟の方まで行く必要がある(女性用トイレはトレーラーハウス内にある)。
ドッグランのサイトについては運用が始まったばかりなので、詳細は施設に問い合わせていただきたい。



















































































