地元誌編集長の「ハワイ現地発」

【ハワイ現地発】クッキーはどれも同じ? 実は全然違います。ハワイ土産、本当に喜ばれるのはこれ!

 ハワイ土産といえば、まず思い浮かぶのはクッキーではないだろうか。空港からスーパーマーケットまで、定番土産としてずらりと並び、正直「何が違うの?」と思っている人は多いはず。実際は、作り手のこだわりも、歴史も、味の方向性もまったく違う。そこを知らずに「とりあえずクッキー」で済ませてしまうのは、ちょっともったいない。

年に1~2回、帰国のたびに真剣にお土産選びをしている

 長年ハワイに暮らしながら土産選びを重ねてきて気づいたのは、喜ばれるお土産には共通点があるということ。それは「わたすときに、ちょっとしたストーリーを添えられるかどうか」。同じクッキーでも、「これ、ハワイ島の工場でしか作れないんだって」とか「期間限定で、もう手に入らないモノなの」と一言添えるだけで、受け取った相手の顔がパッと明るくなる。

 今回は、帰国時に持ち帰ると必ず喜ばれる、ストーリー付きのハワイ土産を紹介しよう。

ビッグアイランド・キャンディーズ

 ハワイ島ヒロに工場併設の旗艦店があり、そのほかで入手できるのはアラモアナセンターの直営店のみ。さらにレア感を出すなら、狙うべきは期間限定アイテム。

 今ならローカルアパレルブランド「88ティーズ」とのコラボコレクションが販売中だ(数量限定)。ショートブレッドやブラウニー、トフィーなど16個入りのアソートメントギフトボックス(25.50ドル)や、Tシャツ(32.99ドル)、トートバッグ(29.99ドル)には、88ティーズの人気キャラクター「ヤヤ」と「クク」がサーフボードに座る姿がデザインされている。ハワイのビーチライフスタイルと自然環境がテーマで、売り上げの一部は自然保護活動を行なう非営利団体に寄付されるという。

人気の味が詰め合わせになったアソートメントギフトボックス(16個入り25.50ドル)
88ティーズの人気キャラクターが描かれたボックス。丈夫なのでボックスは再利用できる

 実は88ティーズとのコラボは今回が初めてではない。4年ほど前のコラボのエコバッグを、私は今も愛用している(キャンパス生地が丈夫)。先日、ハワイ島から来ていた社長のシェリー・ホリさんと話す機会があったので、コラボの経緯を聞いてみると、「88ティーズとの出会いは20年くらい前だったと思う。そのご縁が4年前にコラボとして形になったの」とのこと。デザインのなかにある「Share Aloha(シェア・アロハ)という言葉、いいでしょう? これが大事なのよ」という彼女のメッセージが印象的だった。

左が今回販売されたトートバッグ(底にマチあり)、右は4年前のエコバッグ(現在は販売していない)

 これまで栗原はるみさんやローカルアーティストのローレン・ロスさんなど、数々のコラボを重ねてきたビッグアイランド・キャンディーズ。今後の限定コラボにも期待しつつ、タイミングが合えばぜひチェックを!

6月初旬に販売開始となった「88ティーズ」とのコラボコレクション。数量限定で6月末を目安に終了となる
いつも明るい88ティーズ創業者のルーキーさん(右)とマネージャー。限定Tシャツとバッグと一緒にポージング

ホノルルクッキーカンパニー

 もう一つの揺るぎない人気土産が、ホノルルクッキーカンパニー。ビッグアイランド・キャンディーズ(BIC)との違いは、実は名前にすでに表われている。英語で「キャンディー」は、アメに限らず甘いお菓子全般を指す言葉。だからBICはクッキー(ショートブレッド)に加え、ブラウニー(これが絶大な人気を誇る逸品)やミントチョコレート、ビスコッティまで幅広いラインアップを持つ。一方のホノルルクッキーは、クッキーひとすじという特徴がある。

 その象徴はパイナップルのフォルム。「おもてなし」を意味するパイナップルの形にこだわり、見た目の美しさと強度やバランスを兼ね備えた完全な形にするまで、2年もの試行錯誤を重ねたという。

 グアバ、マンゴー、コーヒー、ココナツといったハワイの味を閉じ込めて焼き上げたショートブレッドクッキーが揃う。季節限定フレーバーも注目で、これまでに「抹茶ディップ・ストロベリー」「リリコイ(パッションフルーツ)」「POG(パッションフルーツ・オレンジ・グアバのブレンド)」などが登場してきた。

 個人的に大好きだったのは、ハワイのラム酒蒸留所Ko Hana Rumとのコラボで生まれた「マイタイ・マカダミア」。シーズンごとの限定フレーバーは、それぞれに合わせたパッケージデザインに詰められていることも、喜ばれる理由になる。

ホノルルクッキーの期間限定の一つ(グアバ)。現在は期間終了
クーラーバッグや小袋など特徴的なパッケージデザインにファンも多い

ザ・カハラ・ホテル&リゾートのチョコレート・マカダミアナッツ

 言わずと知れた高級土産。私は日本へ帰る際、お世話になっている方へのギフトとして選ぶことが多い。

 2020年に「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」が開業したこともあり、日本とハワイで売られているチョコレート・マカダミアナッツは同じものなのか、先日ショップで尋ねてみた。答えは「違います」ときっぱり。「こちら(ハワイ)は、ハワイ島の大粒マカダミアナッツとフランス産チョコレートによる、ハワイならではの味を楽しんでいただけるはずです」とのことだった。

ハーフパウンドのチョコレート・マカダミアナッツ(38ドル)
購入は予約も可能だが、ワイキキのショップでは比較的入手しやすい
ショップには4種入りのほか、クッキーやフルーツジュエルなども並ぶ

 フレーバーは定番のダーク、ブロンド、ホワイトに加え、グアバ、マンゴー、ウベ、抹茶といった期間限定フレーバーも展開(ハーフパウンド38ドル~)。4種類入りの1パウンドサイズ(65~74ドル)もある。以前カハラホテルに宿泊した際には、チェックインして部屋に入ると4種類がお皿に盛られていた(さすが!)。

 なお、カハラホテルまで足を運ばなくても、ワイキキのロイヤル・ハワイアン・センター内にあるショップ「シグネチャー・バイ・ザ・カハラ」で購入できるので、上手に活用したい。ハワイが好きで、カハラホテルのことをよく知っている人へのギフトには最適だろう。

期間限定フレーバーの試食(限定フレーバー販売時期に実施していた)
カハラホテルに宿泊した際に、部屋に盛り付けてあった

シーズキャンディーズ

 スイーツ系でもう一つ挙げたいのが、1921年創業のアメリカの老舗スイーツショップ、シーズキャンディーズ。ハワイ発のブランドではないが、ローカルにも観光客にもファンが多く、日本を含め世界250店舗以上を展開している。

 ハワイ限定ではないとはいえ、ここの期間限定フレーバーはチャンスがあれば押さえておきたい。今のお勧めは「サマータイム」という商品。ナッツ風味とともにとろけるチョコレートヘーゼルナッツクリームをホワイトチョコレートで包み、クルミの粒をトッピングしている(12粒入りで14.50ドル)。

 BICと同じく「キャンディーズ」という名前のとおり、チョコレートやロリポップ、トフィーなど甘いお菓子がショーケースにずらりと並ぶ、いかにもアメリカらしいショップなので、覗くだけで楽しく感じるはず。

夏季限定のイチ押し商品「サマータイム」(12粒入りで14.50ドル)
中にやわらかなチョコレートヘーゼルナッツクリームが入っている

スイーツ以外のアイテムも、ちょっと知っているだけで上手に選べる

 お土産は食べ物だけとは限らない。例えばアラモアナセンター内の「ドジャース・クラブハウス」で見つけたTシャツとキャップ。この店は日本人観光客をよく見かけるが、野球好きの人へぴったりで、私は父へ買って行った。喜んだのはいいが飾ってあるだけでかぶっている様子は見受けられないが……。それを見た義父にもねだられ、次の帰国で買って帰った。

OHTANI Tシャツ(場合によってはセール品に出合える)
OHTANI Tシャツとキャップ(各30ドル以下)

 知人が経営する塾で英語を学ぶ子供たちに絵本を選んだところ、大変喜ばれた。アラモアナセンターの書店「バーンズ&ノーブル」ではキッズ専門コーナーがあるので、年齢や好みに合わせて選ぶことができる。ハワイの神話や仕掛け絵本などが手軽な価格で揃う(10ドル以下も豊富)。

日本とは違う感覚の「絵」が興味深く、文化の違いを感じながら選ぶ時間も楽しめた
色や数字を覚える絵本や、ハワイの神話を学ぶ絵本など多種多様なシリーズがある

 ここ数年で人気に拍車がかかっているのが「アロハコレクション」のコラボシリーズ。今回見つけたのは、ハワイの伝統航海カヌー「ホクレア」×「アロハコレクション」のバッグ。幅広いブランドやアーティストとコラボを展開していて、コンセプトによってまったくデザインが異なるので、お気に入りの一点を探すのも楽しい。

思わず自分用に即買いしたのだが、次の帰国ではお土産に買おうと思っている(スーツケース上にも載せられる旅行バッグ74ドル)

 お土産選びというと、つい「みんなが知っている定番」に頼りたくなる。けれど少し視点を変えて、その商品の背景にあるストーリーや裏話を知っておくだけで、渡す瞬間の一言が変わる。次にハワイへ来る機会があれば、ぜひそんな視点で選んでみてほしい。

大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。