地元誌編集長の「ハワイ現地発」

老舗ホテルが改装を経てイメージ一新。割引活用で宿泊料金は100ドル台も!

 ハワイは本格的な乾期に突入し、日差しがグッと強くなっている。空の青が濃く、太陽光を受けた海の透明度も抜群で、ビーチでの時間が最高に楽しくなる季節が到来した。

 とはいえ、円安に燃油サーチャージの値上げなど、ハワイ旅行のハードルは依然として高い。そんななか、創業以来地元に愛されてきた老舗ホテルが大改装を実施。さまざまなディスカウント企画を携えて生まれ変わった姿を見せている。

アラモアナエリア、ドン・キホーテから徒歩3分の好立地にたたずむパゴダホテル

 改装について、「我が家のようにくつろげる場所――現代のニーズに合わせて、心を込めてアップデート」したという「パゴダホテル」。正直なところ、私を含め多くの人が「ドン・キホーテ裏手の古いホテル」というイメージを抱いていたが、改装後に足を運んでみると、モダンなホテルへ一新。それでいて、ハワイらしい歴史と文化はそのままに、こぢんまりした温かな雰囲気も受け継がれていた。

朝食レストラン、ミニマート、ミーティングルームなどの設備も備える

 以前「ハワイに行くときは必ずここに泊まる」という友人がいた。その理由は「ただいまと言えるサイズ感。ザ・ワイキキという派手さではなく、昔ながらのハワイの空気感に包まれているから」と話してくれた。

庭園の一部。建物を囲むように大きな池があり、200匹の錦鯉が泳いでいる

 パゴダホテルは、1964年に「観光客だけでなく、カマアイナ(地元住民)のためのホテル」を目指して創業。アラモアナセンターから徒歩5分という立地でありながら、門をくぐると静寂に包まれた空間が広がる。日本庭園に橋がかかり、池には錦鯉が優雅に泳いでいる。ハワイではショッピングセンターなどでも鯉をよく見かけるが、日本からの移民が多いハワイのローカルたちにとって「鯉」もまた文化の象徴。このホテルは地元の人たちが人生の節目やイベントなどで集う場として世代を超えて愛され、「オハナ(家族)」の精神が根づいている。

ロビーには地元アーティストのアートウォールなどの作品が飾られている
コンテンポラリーなアイランドテイストのインテリアで、家具を新調した客室

 12階建て、199室の客室は、改装を経てアイランドテイストを取り入れた和モダンのデザインに。室内のアートはハワイのアーティスト、ローレン・トンマーによるもの。テレビやコーヒーメーカー、冷蔵庫、深めのバスタブ付きのバスルームを備え、暮らすように滞在するのに向いている。館内には朝食レストラン、ミニマート、コインランドリーも。今後はベーカリー&カフェ、プレートランチ店(レインボー・ドライブイン)も出店予定という。

こぢんまりしたプールでのんびり過ごすもよし。プール用タオルはアメニティに含まれる
日本庭園からインスパイアされたホテルの庭園。静かで落ち着いた雰囲気が漂う

 ドン・キホーテまでは徒歩3分で、アラモアナ・ビーチパークも徒歩圏内。ワード・ビレッジやカカアコはもちろん、ダウンタウンやチャイナタウンなどへもアクセスしやすい。近年、開発が進むこの一帯には続々とコンドミニアムが完成し、それらの1階にはカジュアルな飲食店やベーカリー、スーパーマーケットなども登場している。散策すれば多くの発見があるだろう。

お披露目イベントでは、参加者がレイ作りを体験
池の上にある小さな小屋でカクテルを提供(イベント時のみ)
期間限定で記念撮影スポットも(観光局関係者も笑顔で1枚!)
プールサイドでトロピカルカクテルも(お披露目イベントで)

 幅広いディスカウントプランがあり、「50歳以上割引」は50歳以上の宿泊者へ15%オフの特別料金を提供。「前払い早割」は全額前払いの予約で30%オフとなる(払い戻し不可)。「長期滞在割引」は7泊から超長期滞在者を対象に最大35%オフ、Wi-Fi完備、14泊以上でリゾートフィーが無料になるなどの手厚いサービスが付く。地元住民向けの「カマアイナ・レート」では、宿泊料金25%オフに加え、駐車場料金が50%オフ(通常1日20ドル相当)となり、「ステイケーション」にも適している。参考までに、現時点で早割料金をチェックすると、1泊140ドル~。部屋のタイプや日程によって異なるが、今のハワイで100ドル台は素直にうれしい料金といえるだろう。

ロビーにはリテールも新設
パゴダブランド商品などを販売
大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。