地元誌編集長の「ハワイ現地発」

【ハワイ現地発】もう普通のアサイーボウルには戻れない。直営・直送ホンモノと出会った!

「どこのアサイーボウルがお勧め?」とよく尋ねられるが、正直、基本的にはどこも美味しい。フルーツ、グラノーラ、ハチミツなど、まずくなりようがない食材ばかりだし、アサイーがシャバシャバでなければ大抵は満足できる。

 そんななか「ここは違う!」というアサイーボウルと出会った。

ワイキキの西寄り(アラモアナ方面)、唯一ビーチに建つコンドミニアム「ワイキキショア」1階にある
店舗はワイキキ店のほか、アラモアナ店(コンドミニアムのディスカバリーベイのなか)の2店舗を展開

 ワイキキの西端にあって、ビーチを目の前にした「トロピカル・トライブ」。一口食べて、アサイーの濃度に驚いた。一般的なアサイーボウルはリンゴジュースなどで割るのに対し、ここはアマゾンに自生する2種のベリー「アサイー」と「ガラナ」をブレンドした、本場ブラジルスタイルを提供している。そのアサイーはグレード「A」とされるオーガニックベリーなのだとか。

 なお、ガラナベリーとは、アサイーと同じく先住民族が古くから食べてきた果実で、その高い栄養価から薬としても重宝されてきたという。

プレミアムのレギュラーサイズ(13.20ドル)

 ラッキーなことに、この店にアサイーを卸しているブラジル人の代表と直接話すことができた。なんと本人もアマゾンでボートに乗ってアサイーを収穫しに行くというから、「ホンモノ」だ。

 彼はスマホを取り出し、熱帯雨林のなかから収穫したアサイーの写真を見せてくれた。「これがアサイーでね、90%は種なんだ。使えるのは皮と薄い果肉の部分だけ」と聞き、どれほどアサイーが貴重なものなのか理解した。

 もともとアサイーは甘くないので、アマゾンではペースト状でおかずと一緒に食べるらしい。タロ芋を蒸してすりつぶしたハワイの伝統食「ポイ」に近い位置づけだろうか。

 さらに彼が言うには、ブラジルのアサイーボウルはもっとシンプル。フルーツをたっぷり盛るのはハワイ向けのスタイルなのだそう。

見た目やサイズはブルーベリーのようだが、種が占める割合が90%
アマゾン周辺に暮らす人たちの食事ではアサイーは食事の一部となっている
作りたてホヤホヤのアサイー。アサイーのなかでも最高級の品質
アマゾンのアサイーを扱う代表親子。現地への想いから「持続可能な手法」にこだわる

 この店でのアサイーボウルのオーダー方法は、3ステップ。

(1)スタイルを選ぶ
「ブラジリアン」か「ハワイアン」か。ハワイアンはリンゴジュースで割ったもの。迷わずアサイー&ガラナのブラジリアンスタイルを選んで!

(2)サイズを選ぶ
スモール(11.55ドル)、レギュラー(13.20ドル)、ラージ(15.85ドル)を選ぶ。1人で食べるならスモールで十分。シェアするなら大きめを。

(3)トッピングを選ぶ
バナナ・イチゴ・ブルーベリー・グラノーラ・ハチミツのシンプルな「プレミアム」から、パパイヤやキウイなどフルール盛りだくさんの「サンセット」(+2.30ドル)まで全6種類。

「トロピカル・トライブ」のオーダーカウンターとキッチン
オーダーのステップ。カウンターには日本語での案内もあった
店内で海を眺めながら食べられる。屋外席もあり

 一番のお勧めは、「カリオカ」(リオっ子。リオデジャネイロ出身者を指すポルトガル語)と名付けられた一品。フルーツはバナナだけで、ここにコンデンスミルク、ミルクパウダー、そしてパソッカというブラジル伝統のピーナツ菓子が加わる。粉状になったピーナツで、ふわっと香ばしくてアサイーとよく合っていた。

 写真映えはしないけれど、「ピーナツバターが苦手」という知人も「これは好き!」と繰り返していた。

カリオカ(レギュラーサイズ/13.20ドルに+1.20ドル)
フルーツたっぷりのレゲエやサンセットが人気(それぞれ+2.10ドル、+2.30ドル)

 比較のためにハワイアンスタイルも1つ追加でオーダーしたところ、色の濃さも味も明らかに違った。ブラジリアンは甘さが少なく、アサイーがギュッと凝縮された力強い味わい。一方のハワイアンはジュースで伸ばした分、やさしくまろやかで、もはや「物足りない」と感じてしまった。

左がハワイアンスタイルで、右がブラジリアンスタイル。色の違いが一目で分かる

 今やアサイーボウルの価格も高騰するハワイで、11ドル台から食べられる理由は、実はアサイーを卸している会社が直営しているから。聞けば、2013年にランチワゴンからスタートしてこうして店を持つまでに成長したという。

 わが家は毎朝アサイーボウル(もどき)を食べているので一般向けの販売はないのかと聞いたところ、今のところ業務用のみとのこと。もしも市販される日が来たら、日本へのお土産にもぴったりなので、改めてここでお知らせしたい。

アサイーソイラテ(7.50ドル)は右側。左はトロピカルアサイー(10.10ドル)、奥はマンゴースムージー(8.60ドル)
ブラジルといえばポン・デ・ケージョ(2.60ドル)も販売。ブラジリアンルート粉使用の本場グルテンフリーチーズ揚げパン

 最後にもう一つ。初めての味に感激したのが、アサイーソイラテ(7.50ドル)。チョコレートのような濃い色を見て「これがラテ?」と半信半疑で一口飲んだら、コーヒーのソイラテとアサイーが相性抜群だった。

 いずれにしても、次に「アサイーボウルのお勧めは?」と聞かれたら、迷わずここを答えよう。なお、先日40代のロコの友人に聞いたところ「アサイーは子供のときにはなかった、かなり新しい食べ物だ」と言うし、今後、進化系が登場するかもしれない。

再訪した際にラージサイズをオーダーしてみた。2人で食べてなんとか完食できるボリュームだった
大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。