地元誌編集長の「ハワイ現地発」

【ハワイ現地発】パンケーキにハチミツ専門店、ビーチタウン・カイルアで立ち寄りたい3店舗

「ハワイに暮らしているとパンケーキって日常的に食べるの?」と聞かれることがあるが、答えは「う~ん、Yes&No」。個人的には大好きだけど、パンケーキはいわゆる「ブレックファーストレストラン」のメニューで、14時までの営業だったりする。そうなると、平日はもちろん、週末も仕事やらなにやらで、行くタイミングがあまりない。

老舗デリ「カラパワイマーケット」など街には人気の店が点在している

 ローカルの友人にも聞いたところ同様の回答だったが、彼が「でも一番美味しいパンケーキならあの店」と言ったのが、まさに今月に行って来て「やっぱりココは間違いない」と思った店だった。

 今回は、カイルアで立ち寄りたい3店舗を紹介しよう。

甘酸っぱいリリコイパンケーキがたまらない「モケス・ブレッド&ブレックファースト」

 お正月休みに、満を持して訪れたのがカイルアに本店がある「モケス・ブレッド&ブレックファースト」。ラグジュアリーホテル、ハレクラニで腕を磨いたモケスさんが、奥さんとともに2004年に始めた朝食の店。それ以来、地元の人や観光客に愛されてきた。

次々と行列ができていくモケス

 人気店なので行列は覚悟。自分の名前を伝えたら外で待つ。このときに「あと30分くらい」などと教えてくれるので、その時間を利用して、近くを散策したり、買い物に行ったりするのもオススメ。

 私は近くのハチミツ専門店に買い物に行った(その情報はこのあとに!)。

 パンケーキを食べられる店は数多くあるなかで、ここはアットホームなハワイらしさが魅力でフレンドリーなサービスが心地よい。日本にも店舗があるというが、この古きよきハワイを感じさせる空気感は本店ならではだと思う。

青を基調とした店内。屋外席もあるがすべて満席に

 席に着いたら、まずはおかわり自由のモケス・ハワイアン・コーヒー(4.95ドル)をオーダー。そしてシグネチャーメニューの「リリコイパンケーキ」を。2枚は16.95ドルで、3枚は17.95ドル。食べ切れなくても持ち帰るのがハワイ流。迷わず3枚をオーダー。

リリコイソースがたらりと生地をおおうリリコイパンケーキ(17.95ドル)

 英語で「フラッフィーパンケーキ」と表現されるが、本当に「ふわっふわ」な生地が特徴で、爽やかな酸味のリリコイ(パッションフルーツ)ソースがたっぷりかかっている。甘過ぎないソースと生地の相性がたまらず、一口目を頬張った瞬間、思わず笑顔になる。軽くて「いくらでも食べられそう!」と思うが、半分ほどで「あ、やっぱりムリだ」と気付く。

「パンケーキってどっしりしている」というイメージが覆されるふわふわ感

 もう一品は朝食の定番、オムレツ。「Mokapu」(18.95ドル)は、ポルチュギーソーセージ(ハワイの朝食には欠かせない存在)、マッシュルーム、チェダーチーズを、青ネギ入りの卵で包んだ一皿。ライスかハッシュブラウンを選べるが、表面がカリッと焼かれたハッシュブラウンがイチオシ。

具だくさんオムレツMokapu(18.95ドル)
味が凝縮したポルチュギーソーセージ入り

 ローカルの友人のお勧めは「ロコモケ」(26.95ドル)で、「ロコモコ」がハンバーグなのに対し、キッチンでカットするリブアイステーキがのった豪華版。ほかにもランチメニューとしてサンドイッチなども揃う。閉店は13時(週末は14時)なので早めの訪問が安心だ。

2人では食べきれなかったハワイアンなボリューム

 なお、同店は2019年にワイキキからクルマで10分ほどのカイムキにもオープンした。モケスさんのおばあさんや親戚が暮らしてきたご縁のある街だという。カイルアとはまた違った雰囲気を楽しめる。

カイルア街歩きならハワイが誇るハチミツ体験「カイルア・ハニー」へ

 ハワイは多種多様な花々が咲き、良質なハチミツが取れることでも知られている。花の種類によって味わいが違うので、わが家では毎回違うファームの違う花のハチミツを買って楽しんでいる。

モケスから歩いて10分くらいの「カイルア・ハニー」

 さて、「モケス」で待ち時間を「30分くらい」と言われると、じっと待っていられないのが日本人のサガかもしれない(単なる性格のせい?)。とにかく、それならハチミツ屋さんまで行ける!と、「カイルア・ハニー」へ。

壁に並ぶハチミツ。この日はテイスティング体験が行なわれていた

 こぢんまりしたショップの壁一面にハチミツがずらりと並ぶ。2019年に裏庭で養蜂を始めたという同店。ミツバチたちは、その庭から半径最大約6.4kmの範囲で蜜を集めるのだとか。春と夏のハチミツは花の香りが強い傾向があり、秋はややスパイシーな風味になることがあるという。

ハチミツ関連のグッズやカイルア発のアイテムも販売

 カイルアでウイスキーを作るコオラウ蒸留所の樽で熟成させたバレル・エイジド・バーボン・ハニーなどユニークな商品もあり、いろいろ質問をしていると試食させてくれた。しっかりバーボンの味がするハチミツ(アルコールを含むタイプ)や、香りのみを移したノンアルコールのタイプもあり、それが大変好評だそう。

バニラ・インフューズド・ハニー(20.95ドル、283g)
オアフ島ノースエリアのバニラビーンズが1本入っている

 今回は、斬新にハワイ産バニラビーンズが丸ごと1本入った「バニラ・インフューズド・ハニー」(20.95ドル、283g)を購入。濃厚なハチミツとバニラの香りで幸せになれるハワイらしい味だった。

 なお、軽食と合わせて楽しむハチミツテイスティング(25ドル)、もちワッフルとハチミツのセット(19ドル)なども予約制(日時限定)で行なっている。

 ハワイのハチミツは本当にお勧めなので、いろいろ試してみてほしい。

1932年からカイルアを見守ってきた「カラパワイマーケット」

 ここ数年で、カポレイやワイマナロにもオープンした「カラパワイマーケット」。カイルアの入り口にあって、この店を見ると「あぁカイルアに来た」と思う。実はその歴史はとても長く、1932年にカイルアビーチパークに開店した家族経営の店。

カイルアタウン店。カウンターでオーダーする

 アメリカの家庭料理やビーチサイドでのピクニックをイメージしたデリメニューが並び、どれもコンパクトでカジュアル。カイルアタウン店は持ち帰りと店内飲食ができ、店内ではTシャツやオリジナルグッズなどお土産品も販売している。

細長い店内の先にはアウトサイドの席がある
デリと軽くワイン1杯という地元の常連客も

 ブランチや、遅めのランチにアボカドトーストやスープで軽く一息して、そのままカイルアの街でショッピングをしたり、ビーチへ向かったりするのにちょうどいい。地元の人が犬を連れて立ち寄る姿をよく見かけるのもカイルアらしい光景だ。

ポーチドエッグがのったアボカドトースト(13ドル)

「モケス」がアットホームなイメージなのに対し、こちらはほどよくオシャレ感を意識したカフェ、という印象。どちらにしても地元に根差した存在なので、カイルアを訪れたら行ってみてはいかがだろう。

大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。