地元誌編集長の「ハワイ現地発」

【ハワイ現地発】「ハワイのホテルレストランは高い!」は思い込み? 知っておきたいお得情報

 せっかくハワイへ行っても、外食が高過ぎてムリ。ましてやホテルのレストランなんて!と思っている人は多い。実はホテルであっても、情報さえ知っていれば、ワイキキの街中のレストランよりもリーズナブルに、しかもオーシャンフロントの絶好のロケーションで豊かな時間を過ごすことができる。

ホテルのロケーションはやはり抜群

 ワインのペアリングを付けても100ドルでお釣りがくるディナーコース、20ドル台で楽しめる絶景ランチ、その日の主役になる朝食ビュッフェが30ドル以下……。

 意外に知られていないのがもったいない。今回は朝・昼・晩それぞれのオススメを紹介したい。

ヒルトン・ハワイアン・ビレッジの目の前にあるラグーンでの夕景

バリ・オーシャンフロント(ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート)

 今年6月に開業65周年を迎えるヒルトン・ハワイアン・ビレッジ。3連泊以上で最大25%オフに加え、毎日65ドルのリゾートクレジットが付く特別プラン「65イヤーズ・オブ・アロハ」が話題だが、このクレジットを利用するのにまっ先に候補に入れたいのがここ。

ビーチの目の前にそびえ立つヒルトン・ハワイアン・ビレッジのレインボー・タワー
お目当ての「バリ・オーシャンフロント」はひたすら奥へと進んだところにある

 この季節、目の前の海に大きな夕日が沈むシグネチャーレストラン「バリ・オーシャンフロント」。広大なヒルトンの敷地の一番奥に建つレインボー・タワーにあって、まさにオーシャンビュー。敷居が高そうな条件が揃うが、実際はコストパフォーマンスがかなりいい。

レストランは中2階にあって、ワイキキのリゾートの雰囲気を満喫できる空間
毎週金曜日は花火を打ち上げる一部始終を見ることができる。予約を取れたらラッキー!

 ハワイの食材を軸にした、記憶に残る料理を監修するのは、ニューヨークをはじめとした海外経験豊富な日本人シェフ 我那覇敦(がなは・あつし)さん。ミシュラン星獲得の実績を持ち、和食をはじめチャイニーズやスペイン料理まで幅広いバックグラウンドを、ハワイを舞台にフル活用している。

引き出しの多さを見せてくれる我那覇シェフ
選択肢が多く充実のメインディッシュ

 シェフの料理をお得に楽しめるのが、前菜、メイン、デザートで85ドルの3コースメニュー。17時から18時に入店すれば「アーリーバード割引」で、69ドルになる。さらに3杯のペアリングワインが20ドルで付けられる。

 ボリュームがあるので一品料理をシェアしてもリーズナブルになる。新登場したばかりのアペタイザー、厚みあるカジキマグロのクルードや、ミルクとハチミツで衣を味付けしたハニーウォールナッツシュリンプなども完成度が高い。

ペルーの唐辛子の風味とポン酢で爽やかなカジキマグロのクルード(24ドル)
焦がしレモンを絞っていただくハニーウォールナッツシュリンプ(26ドル)
レモンバターソースと抜群の相性のパンシアード スキャロップ(29ドル)
リヒムイでハワイらしいアレンジのローストビーツとベビールッコラ(24ドル)

 メインは、地鶏むね肉のグリル、かぼちゃリゾットを添えたオーストラリア産ラムチョップのロースト、アンガス牛 センターカット テンダーロインステーキ、さらにはポートワインデミグラスソースがかかったシャトーブリアンのローストなど、思わず目が輝くラインアップ。

オーストラリア産ラムチョップのローストはグリーンペッパーコーンソースで(76ドル)
赤みと脂が絶妙なバランスのアンガス牛骨付きリブアイ デルモニコステーキ(79ドル)
フィレ肉を使用した軟らかなアンガス牛 センターカット テンダーロインステーキ(69ドル)
ヒレ肉のなかでも最高級部位、シャトーブリアン(約510g)のロースト(2名用、110ドル)

 料理の前のマストオーダーは、ブルーハワイ。実はこのホテルが発祥で、一般的にはラムで作られるが、ここではウォッカを使用するオリジナル仕様。甘みもありつつすっきりしたほかでは味わえないカクテル。

かの有名なブルーハワイ発祥の地がこのホテルと、ご存じでしたか?

 そして料理のあとのマストオーダーは、フランス出身のパティシエによるデザート。繊細で計算された控えめな甘さといい、日本人の心をくすぐるエッセンスが詰まっている。

甘酸っぱいリリコイの味わいがアクセントのエキゾチックチーズケーキ
チョコレートとベリーの相性を楽しむクリーミーレイヤーケーキ:ブラックフォレスト
ハワイのスイーツに欠かせないウベを使ったクリームブリュレ。65周年ロゴのチョコとともに
食べるのがもったいない可憐なたたずまいのドゥルセ・フィンガー&ラズベリー

 12歳以下を対象としたキッズディナーメニューもあり、メインが10~30ドルほど。家族連れも心強い。65周年を迎える今年、宿泊または食事の候補リストに入れてはいかがだろう。

100セイルス レストラン&バー(プリンス ワイキキ)

 昔からローカルに人気のビュッフェレストラン。ハワイの人はカニが大好き。それを心ゆくまで食べるならここ!と定着しているのだが、実はランチタイムは、ヨットハーバーを眺めながらアラカルトやセットメニューをのんびり楽しめる。

ランチタイムは穴場で、落ち着いた雰囲気が漂う
大きな窓の外にヨットハーバーを臨むロケーション

 新鮮な地元食材を使うコンセプトはそのままに、“和洋ハワイ折衷料理”がメニューに並ぶ。個人的なお気に入りはハパポケ丼(21ドル)で、毎回注文していたのだが、今日メニューを見たらなくなっていて残念! 同じ金額でアヒポケ丼が登場していた。

 ハンバーガーやフラットブレッドは24ドル、サラダは14ドルと、景色・雰囲気・味はホテルクオリティでありながら安心価格なのでここも知っておきたいダイニングとしてオススメしたい。

10ドル~20ドル台で満喫できるホテルランチ

カフェ 410(アラモアナホテル)

 抜群の立地でリーズナブルなホテルとして忘れてはいけないのがアラモアナホテル。2025年11月、数年にわたる改装工事がついに全館で完了した。どこか古い印象だったが、今は環境に配慮しながら上質な素材を活かし、より明るく洗練されたデザインへと生まれ変わっている。

アラモアナホテルのロータリーのすぐ横にある
温かみのある明るい雰囲気がお出迎え

 その1階エントランス横の「カフェ410」は、コスパ最強の朝食限定ビュッフェがある。先日、カリフォルニアから来た友人にも紹介したばかりで、彼女も驚いていた。

アメリカンな食事から和食までが揃う
自家製スイーツやフルーツも豊富

 料理を監修するのは、かつてザ・カハラ・ホテル&リゾート「プルメリア・ビーチハウス」で腕を振るったエグゼクティブ・シェフ、デイビッド・カルヴィン氏。彼がホテル全般の料理を監修して以来、「食事がアップグレードされた!」と好評を得ているという。

 ビュッフェ料金は、大人27.50ドル、10歳以下16.50ドル。在住者は24.75ドルに。おかわり自由のコーヒーと紅茶のテーブルサービス料金も含まれている。プレートランチ1つが20ドル前後のハワイで、ホテルの朝食がこの価格とは……。

パンやデニッシュ、カップケーキも
カジュアルな雰囲気で気軽に食事ができる

 メニューは、アメリカンブレックファーストを軸にローカルの味や自家製デザートが並ぶ。グリルしたハロウミチーズとトマトにチミチュリソースを垂らしたサワードウ、手ごねハンバーグステーキ、スクランブルエッグ、カリカリベーコン。人気のローカルスタイル・フライドライスは、ガーリックの香りが食欲をそそるハワイの味。

 サラダ、トマト&モッツアレラ、豆腐やみそ汁にお新香、隣にはパンコーナーも。クロワッサン、デニッシュに加え、自家製カップケーキも次々と運ばれてくる。もちワッフル、フレンチトーストにはメープルやココナツシロップをたっぷりかけるとハワイの味に。

少しずつ彩りどりがビュッフェの魅力

 デザートのイチ押しは、ココナツとラズベリー、ミントがトッピングされた手作りチアシードプリン。カンタロープ、パイナップル、スイカなど新鮮な季節のフルーツも心ゆくまで楽しめる。

食べ盛りの息子さんがいるお母さんが盛り付けるたらこうなった

 朝日が差し込む広々とした店内は、トロピカルな花がデザインされた開放的な空間。ハワイの朝食価格にとまどったらここを思い出そう。

コーヒー付きで27.50ドル。安心して食事ができるのはありがたい
大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。