ボーカリスト琴音の音楽旅
冬の福井で絶品海鮮&温泉を満喫! シャンソンライブも盛り上がりました
2023年2月25日 08:00
今回、福井に行くことになったのは、盟友のシャンソン歌手「大塚茉莉子」が東京から山口県に移住し、私も山口に遊びに行き大変お世話になったので今度は私の両親の故郷、福井県にお招きしよう!というのがきっかけ。
どうせ福井に来てもらうなら、茉莉子の素晴らしい歌声も皆さんに聞いてもらいたいし、ライブを企画しようということで、我が母であり同じくシャンソン歌手である江川真理子の企画で福井ライブが企画されました。
まずは海を見ながら越前海岸「亀島亭」で絶品海鮮丼に舌鼓!
ライブは2月11日になり、その前に少し観光もしようということで茉莉子には2月9日に福井に来てもらいました。久しぶりの再会に盛り上がり、海の幸をいただきに私の父の運転で海岸沿いにある「亀島亭」を目指します。この日は冬の福井らしからぬ晴天で、父も2週間に一度あるかないかのよいお天気、と言っていました。
くそぅ、大荒れの荒れ狂う日本海を茉莉子に見せたかったのに……。とはいえ、晴れている海も美しく、福井駅から45分ほど海沿いのドライブを楽しみつつ「亀島亭」に到着。
亀のように見えることから「亀島」という島の近くにある「亀島亭」は、日本海を眺めながらの食事が可能な食堂です。今回私たちは3000円の海鮮丼とジャンボエビフライを注文しました。
海鮮丼は福井の海の幸がこれでもか!と入っているまさに宝石箱。越前ガニ(ズワイ)、イクラ、イカ、ウニとどこを食べても本当に美味しい……。こんなにカニ入ってるの!?と叫びたくなるくらいたっぷり入ってます。あと、地味に福井はイカが美味しいんですよ。食べたことのない方は、絶対に驚く美味しさです。
ジャンボエビフライはもはや写真に収まらない?というくらいの大きさ! サクサクのエビフライと、ぷにゅぷにゅ食感の海鮮とのコラボがお箸を持つ手がエンドレスリピート。終わりが来なければよいのに~っと思いつつ、胃袋の限界が……。完食するころには胃袋も満足、心も満足。日本海を見ながらの絶品海鮮丼ランチは、最高の時間でした。
自然の造る岩場の断崖絶壁・東尋坊。食後のコーヒーで一息
亀島亭で絶品の海鮮丼を楽しんだあとは、初めて福井に来た人には外せない観光名所「東尋坊」に茉莉子を案内しました。
亀島亭からクルマで約35分、海鮮の浜焼きのお店などもたくさんあるにぎわった通りを抜けると……。そこからは日本海を一望し、岩場を下っていくと世にも恐ろしい断崖絶壁があります。
怖いもの知らずの我々はギリギリ、一番先まで行って写真を撮ってきましたが、足腰に自信のない方と高所恐怖症の方は絶対に行かない方がよいですね……。
この日も風が強く、気を抜いたら飛ばされてしまいそうでした。でも、スリルがある分絶景を観られるんですよね。写真を撮るのに夢中になり過ぎると、落っこちそうになるのでご注意を!
しっかりと東尋坊を満喫したら、岩場にあるその名も「IWABA CAFE」でコーヒータイム。晴れてはいるけど、まだまだ風は冷たかったので温かいコーヒーで身体を暖めます。
某シアトル発のコーヒーチェーンに似たロゴマーク?な気がするIWABA CAFE、なんともシャレが効いています。海に面したカウンター席があったり、オシャレな店内は寛げる雰囲気になっています。
この日は奇跡的に晴れで歩いて東尋坊散策できましたが、冬は雪や雨など荒れた天気が多いのでIWABA CAFEから景色を見るのもよさそうです。
福井の繁華街、夜の「片町」に解き放たれたシャンソン界の異端児
観光を楽しんで、夜は福井の繁華街「片町」に茉莉子をご案内。JR福井駅からもほど近い繁華街です。今回はライブ会場のOld Rookieと同じビルの「Bar Jake」に遊びに行きました。
このBar Jakeのオーナー芹沢信治さんはこのドリームタウンビルのオーナーであり、ご自身もミュージシャンでもあるんです。以前、Bar Jakeでライブをさせていただいたことがありますが、ライブ当日はバタバタであまりお話できず……。
今回はごあいさつも兼ねて飲みに来たら、お店の雰囲気もよく、お酒も美味しい! さまざまな楽器が置いてあり、常時お客さまのセッションも可能。世界中を旅してきた芹沢さん、ファンが多いのもうなずけます。音楽好きの集まる素敵空間でした。
飲んだ次の日は、福井名物「おろしそば」で英気を養う
前日は遅くまで飲んでしまったので、ゆっくり昼ごろに起床。そこから、寝ぼけまなこをこすりながら、鯖江市のお蕎麦屋さん「二男坊」に行きました。こちらは有名人も多く訪れるお店で、茉莉子はオーソドックスな「おろしそば」私はこのお店ならではの「あげおろしそば」を注文しました。
福井名物のおろしそばは黒くて太いいわゆる田舎そばに、鰹出汁に大根おろしでいただく冷たいぶっかけそば。これがお酒を飲んだ次の日にサッパリと沁みるわけですよ。あげおろしそばは、そのおろしそばにお揚げをさらにパリパリに揚げて焼き色を付けたものが乗っています。
福井はお揚げも美味しいんです。油っけのあるお揚げと、サッパリした大根おろしがお互いを引き立てあって最高のアンサンブルを奏でます。ピアニストさんとの練習に備えて、しっかりと栄養補給できました。
シャンソン界の異端児集合、福井ライブも盛り上がりました
前日にしっかりとピアニストさんと音合わせをし、本番は13時スタート。昼下がりのライブにしては、だいぶ濃い内容だったような? まるで深夜1時のようなテンションで「シャンソン界の異端児集合」のタイトルにピッタリのライブになりました。
福井だけでなく、東京、名古屋からお越しのお客さま、配信でもたくさんの方にご覧いただき感謝です。15時にはライブ終了し、ライブ後は私の叔父のバー「Bar Jugo」で打ち上げ。茉莉子は打ち上げ途中で山口に帰り、私も打ち上げが終わるころにはバタンキュー。いろんな意味で燃え尽きたライブでした。
ライブの疲れは温泉で癒す! 越前町の秘湯「花みずき温泉 若竹荘」
ライブの翌日は祖母孝行で、家族で陶芸で有名な越前町、宮崎の温泉に行こうと出掛けました。前々から祖母と叔父から「花みずき温泉 若竹荘」の泉質がすごい、と聞いていましたが今回初体験。
途中、祖母のお気に入りスポットの地の野菜や民芸品を扱う「MIYAZAKIおもいでなfarm」でお買い物。ここで買える福井の日本酒「梵」の「かすなもん」は宮崎など一部でしか買えないものだとか。
隣接する「農家レストラン」では野菜中心の身体に優しく、福井を感じられるメニューのお料理をいただけます。次回訪れてみたいレストランです。
そうこうしながら16時くらいに若竹荘に到着したところ、すでに女湯は入場制限がかかっていました。叔父が早く出るぞ、と急かしていた理由がよく分かりました。そんなに大きな施設ではないので15時までに行かないと入場制限が掛かっていることが多いそうです。
祖母と叔母に先に入浴してもらい、私と妹は待合室のヒーターの前で空きが出るまで待機。待っている間に隣町の武生から来たおじいさんが「ここの泉質は抜群によい」と温泉について語ってくださいました。とにかく評判のよい花みずき温泉……待っている間に期待度が高まります。
とうとう順番が回ってきていざ入浴。肝心のお風呂は露天はないものの、窓を開けられるので少し窓を開ければ外気が入り露天風呂気分を味わえます。
お湯は熱めでトロットロのまさに化粧水のような温泉。源泉掛け流しで、肩まで浸かると「ズーーン」と地の底まで持っていかれるような不思議な感覚に陥ります。
今までこんな温泉に浸かったことがなかったので、身体がビックリしたのか? 上がったあともしばらくズーーンとしていて、少し身体がだるいような、デトックスしているような不思議な感覚でした。そのままその日の夜はグッスリ深い眠りに。おかげでライブや旅の疲れもバッチリ解消できました。
今回は盟友、大塚茉莉子を福井にお招きした企画ライブでしたが、海鮮に温泉と思った以上に私も楽しんでしまいました。冬の福井は美味しいものだらけ、夏は夏で美しい海があり海水浴も楽しめます。
福井県ってどこだっけ?と言われてしまうことが多いですが、実際に来てみたら大好きになること間違いなし。ぜひ機会があれば福井に遊びにいらしてください。皆んなで福井に行こっさ!(福井弁で行きましょうの意)