トラベルグッズレビュー

旅行先での衣類の室内干しに大活躍!

アイセン「快適シャツハンガー5連フック」

アイセン「快適シャツハンガー5連フック」

 比較的長期の旅行や出張の場合、滞在先で衣類を洗濯している人も少なくないだろう。筆者も、1週間を超える海外取材などでは、現地で衣類を洗濯することが多い。そんなときに困るのが、洗濯した衣類を干す場所の確保だ。日本のビジネスホテルでは、バスルームに洗濯物を干す設備が用意されている場合も少なくないが、海外のホテルではそういった装備がない場合がほとんどで、干す場所の確保が難しい。

 そんな事態に備え、筆者はスーツケースに物干しロープや洗濯ばさみといったかさばらずに持ち運べる洗濯グッズを忍ばせているのだが、そういった洗濯グッズの中で特に重宝している製品がある。それが、アイセンが販売している「快適シャツハンガー5連フック」だ。

 この製品は、部屋の扉やドアノブなどに引っ掛けるだけで、最大5つのハンガーを掛けられるようになるというグッズだ。本体後方には、フックと左右に開くストッパーが配置され、ストッパーを開いて扉上部などに引っ掛けることで、ぐらつくことなくしっかり固定できる。そして、前方に伸びる本体には5つの穴が設けられており、そこにハンガーを掛けて衣類を吊せるというわけだ。

 開いた状態でのサイズは、約150×300×180mm(幅×奥行き×高さ)。その状態では少々かさばる感じもするが、後方のフックやストッパーは折りたためるようになっており、折りたたんだ状態でのサイズは実測で約227×84×29mm(同)とかなりコンパクト。重量も150gと軽く、スーツケースのすき間などにかさばることなく収納できる。

 また、フック部分は2段階に角度を調節できるようになっているため、扉などに引っ掛けた場合でも、ハンガーを掛ける本体部分をほぼ水平に近い状態に調節して利用できる。これによって、引っ掛けた衣類の間隔もしっかり確保でき、洗濯物が乾きやすくなる。さらに、フックやストッパーなどの家具に接する部分には、柔らかいエラストマー樹脂が装着されているため、引っ掛ける家具類を傷つける心配がない点も嬉しい配慮だ。

本体を開いた状態のサイズは、約150×300×180mm(幅×奥行き×高さ)
フックやストッパーを畳んで収納すれば、実測で約227×84×29mm(同)とコンパクトになり、スーツケースにもかさばらず収納できる
フック部分は角度を2段階に調節可能となっている。また、フック自体も360度回転する構造となっている
フックの角度を調節できるため、扉に引っ掛けても本体部分がほぼ水平となり、衣類も掛けやすくなる
フック内部やストッパー部分は柔らかいエラストマー樹脂を採用しており、家具を傷つける心配もない

 フックは、開口部の幅は実測で42mmほどあり大きめ。40mmほどの厚さがある扉やドアノブ、椅子の背もたれなどにも問題なく装着できる。そのほかにも、スーツケースのキャリーハンドルを引き出して引っ掛けることも可能で、工夫次第で簡単に洗濯物を干せる場所が確保できる。フック部分は360度回転するようになっており、縦に伸びるポールなどを活用することも可能だろう

 洗濯物を干す用途以外にも便利に活用できる。例えば、家族や友人と同室で滞在する場合などで、クローゼットが小さく衣類を掛ける場所の確保が難しい場合などには、これを活用すればより多くの衣類を掛けられる。

 ただし、ホテルのクローゼットに備え付けられているハンガーは数が少なかったり、先端がフック状になっていない場合もあるので、別途ハンガーも持っていくことをお勧めしたい。クリーニングなどで付いてくる針金ハンガーなどなら、かさばらずスーツケースに収納できるので、一緒に入れておくとよいだろう。

 ちなみに、この製品は旅行グッズではなく、室内干し用として販売されているものだ。現在のような梅雨の時期には、自宅でも大いに活躍してくれるはずだ。そういった意味で、旅行だけでなく、普段から便利に活用できる洗濯グッズとしてお勧めしたい製品だ。

フックは開口部が約42mmと大きく、ドアノブなどにも問題なく引っ掛けられる
椅子の背もたれもOK
延ばしたスーツケースのキャリーハンドルに引っ掛けて使うことも可能だ
製品名快適シャツハンガー5連フック
発売元アイセン
実売価格370円前後

平澤寿康

うどん県生まれ。僚誌PC Watchなど、IT系の執筆を中心に活動。旅&乗りもの&おいしいもの好きで、特に旅先でおいしいものを食べるのに目がない。ただし、うどんにはかなりうるさい。