トラベルグッズレビュー

出張ついでの観光に安心のシューズケース

bags-mart「トラベル用シューズケース」

bags-mart「トラベル用シューズケース」

 観光地を訪れる動機はさまざまだが、「会社の出張のついでにちょっと観光して帰る」というきっかけは、意外に多かったりするのではないだろうか。出張の日程を週末に組み込んだ上で、金曜夜は自腹で宿泊し、土曜にあちこち見て回って楽しむ。さらにもう1泊して土日にたっぷり観光を満喫したり、あるいは月曜からの出張を前倒しで現地入りし、日曜に観光を楽しむパターンもありそうだ。

 こうした「プラスアルファの観光」において、意外とおざなりになりがちなのが足元、要するに「靴」である。私服を持参してスーツから着替えたとしても、靴だけはビジネスシューズのままという、アンバランスな状態になりがちだ。これはまだマシなほうで、スーツを抱えて私服姿で現地入りしたところ、スーツと組み合わせるべきビジネスシューズを持参し忘れてしまった……となると、かっこよい、わるいだけの問題には収まらなくなってくる。

 こうした場合に備えて持っておくと便利なのが、靴を持ち運ぶための“シューズケース”と呼ばれるグッズだ。これ1つあれば、ビジネスシューズでもプライベートな靴でも、旅行バッグなどの中に入れて持ち運べる。単品でぶらさげて運ぶこともできるので、スーパーのビニール袋や紙袋に入れてガサゴソ音をさせながら持ち歩く……といった不恰好なことをしなくてもよくなるというわけだ。

 今回紹介するbags-martの製品の場合、靴の向きを互い違いに組み合わせた状態で、靴底が左右を向くように収める。つまり、靴を買った際に化粧箱に封入されている向きと同じだ。シューズケースそのものに靴を圧縮するなどのギミックはないが、化粧箱と同じ向きで収納することで、体積を最小限に抑えるというわけだ。靴底が接触する面を常に同じにすることで、バッグの内壁がなるべく汚れないようにするという利点もある。

 収納できる靴のサイズは最大で27.5cm。極端に背の高いブーツや、底が厚い靴などは、ケースの幅の関係で収まりきらない可能性があるので、実際に持ち歩く前に収納できるか確認しておいた方がよさそうだが、ビジネスシューズであればまず問題なくカバーできることだろう。

製品本体をたたんだ状態。色は今回紹介しているグレーのほかにブラック、レッドと計3色のバリエーションがあり、男女兼用とされている
素材はポリエステル。サイズは315×227×135mm
靴の向きを互い違いに組み合わせた状態で、靴底が左右を向くように収める
ビジネスシューズと並べた状態。最大で27.5cmの靴が収納できるとしている(隣の靴は27.0cm)
中央部を面ファスナーで留めたのち、その両側をファスナーで引っ張って閉じる
開ける時は面ファスナーで留めた中央部を引っ張り上げればよい
ハンドルが付いており単体でぶら下げて持ち歩くこともできる

 また本製品は、側面にスリッパ収納用のポケットがついているのも特徴だ。冠婚葬祭などで屋内に上がる際、スリッパや足袋が必要になるのはよくある話。本製品であればそれらもまとめて収納でき、かさばらないというわけだ。また反対の側面は透明な窓があり、ファスナーを開けなくとも収納中の靴の種類が確認できる。

 ニーズがピンポイントすぎるせいか、シューズケースというグッズの知名度はあまり高くないが、あれば確実に便利なアイテムである。今回紹介した出張+観光のケースのほか、冠婚葬祭ついでの旅行などにも重宝する。今回は機能豊富で旅行バッグへの収まりもよいbags-martの製品を紹介したが、通販サイトを見るとほかにもさまざまなシューズケースが売られているので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。

側面にはスリッパ収納用のポケットがある
反対側は透明な窓がある
平たく畳むとかなりコンパクトになるので、荷物のすき間に入れるのも容易だ。交換用の靴を入れるのではなく単に土足禁止の場所で靴を持ち歩く用途にも適する
製品名トラベル用シューズケース
発売元bags-mart
実売価格1900円前後

山口真弘