週末駅弁

「牛肉どまん中 カレー味」

駅弁としては異色なカレー味の牛丼弁当

「牛肉どまん中 カレー味」
弁当名「牛肉どまん中 カレー味」
価格1150円
販売駅JR東日本 米沢駅
購入場所東京駅 駅弁屋「祭」
購入日2015年11月6日

 米沢駅の駅弁「牛肉どまん中」は、秘伝のタレで煮込んだ牛肉と山形県産の米を使っているのが特徴の定番ともいえる牛丼弁当です。ノーマルな醤油ベースの味のほか、“塩味”や“味噌味”といったバリエーションがあるのも特徴です。その「牛肉どまん中」の新しい味として加わったのが“カレー味”です。多くの駅弁は、和食と洋食がメインで、次に中華風が続くといったところで、カレー味は珍しい存在です。定番駅弁の珍しい味というところに惹かれて購入してみました。

 中身は、白米のうえにカレー味の牛肉煮と牛肉のそぼろ煮、彩りを添えるグリンピースが載っています。付け合わせは、塩味のごぼう、ニンジン、ピーマンを使ったきんぴらと、厚焼き玉子、しば漬け、薬味として一味唐辛子が付属しています。牛丼弁当ですが、牛肉煮とそぼろ煮と2種類の肉で構成されているのが特徴です。

 蓋をあけると、カレーの香りが広がり、食欲をそそります。とはいえ、乗車率の高い列車内や近隣に人が居る駅のベンチでは、香りを不快に思う人が居るかも知れません。ですので、周囲に迷惑が掛からなそうな場所で食べるのがお勧めです。

白米のうえにカレー味の牛肉煮と牛肉のそぼろ煮、彩りを添えるグリンピースが載っています。付け合わせは、塩味のごぼう、ニンジン、ピーマンを使ったきんぴらと、厚焼き玉子、しば漬け、薬味として一味唐辛子が付属しています

 実際に食べみると、牛肉のうま味とカレーのスパイシーさがマッチしてやみつきになりそうな味です。カレー味ということで、ある程度辛いかと想像していましたが、スパイシーさはあるものの、舌を刺激するような辛みはなく、水がなくても食べられます。カレー味は牛肉にムラなくしっかり染みこんでおり、牛肉の脂のうま味を上手く引き立てています。そぼろも、しっとりとカレー味が染みこんで、牛肉とはまた違った美味さがあります。大人向けの味ですが、子供でも中学生や高校生なら喜んで食べそうです。カレーが食欲を引き出してくれるので、何を食べたいのか決まらないときや、元気が出なくて食欲がないときなどにも食べると良さそうです。もちろん、ビールなどのお酒も自然に進みそうです。付け合わせ塩味のきんぴらは、カレー味に少し飽きたときに食べると舌をリセットしてくれます。さらに辛みが欲しいという場合は、付属の一味唐辛子をかけると、舌を刺激する辛さを加えてくれます。量は普通の駅弁と同じですので、大人が1食分として食べても十分な量です。

牛肉のうま味とカレーのスパイシーさがマッチしてやみつきになりそうな味です
(編集部:柴田 進)