週末駅弁

福島駅「山形新幹線つばさ弁当」

「山形新幹線つばさ弁当」

 その名のとおり、山形新幹線「つばさ」で運用されているE3系車両の形のケースに入ったお弁当が「山形新幹線つばさ弁当」です。作ったのは明治32年に米沢で創業した老舗の松川弁当店。米沢牛を使ったお弁当の種類が豊富なお弁当屋さんですが、今回紹介するお弁当はいたってシンプルなお子様ランチ的なものです。

中身は完全にお子様向け、というラインアップ

 山形県産のお米を使っているというチキンライスは、色は濃いけど味はそれほど強くなく、おまけに半熟っぽい玉子が添えてあるのでとてもマイルドです。

チキンライス

 おかずは、エビフライ、大きなハンバーグ、ポテトフライ、ウインナーとまさに子供向けのお弁当では王道ラインアップ。エビフライは大きくもなく小さくもない普通のもの。ハンバーグはかなりボリュームのあるもので甘めの味付け。ソースとケチャップが添付されていますが、なくても美味しくいただけます。ウインナーはギッシリと詰まった感じの食感で、大きくはないけどこちらもボリュームはあります。

ポテトフライ、ウインナー、エビフライ、ハンバーグ
箸とスプーン、両方付いています

 ポテトフライはホクホクとした食感。お弁当全体の味付けがやさししくクセがないので、どんな子供にも喜んでもらえそうな半面、大人にはメリハリというか刺激がちょっと足りないというのが正直なところです。それは、お弁当の見た目からすればとても正しい方向で、E3系の旧塗装のケースが気になり手を出してしまったオッサンがアレコレ言うのもナンセンスだと思えるお子様向けの正統派お弁当です。さくらんぼのシロップ漬けとかプロセスチーズ、ゼリーも付いてますし。

ポテトフライ。ほくほくした感じはミニコロッケという感じ
付属しているトマトケチャップとソース

 購入のきっかけとなったE3系のケースはデフォルメの感じもほどよく、フロントのスカートやドア下の可動式ステップなどの形も再現されています。何より初代ミニ新幹線400系より引き継がれた旧塗装がシックでとてもいい感じ。ちなみに松川弁当店では華やかな現行カラーのお弁当も販売しています。

旧塗装のつばさ。ドア下のステップやTSUBASAのロゴもちゃんと表現されています

 きわめてオーソドックスなお子様ランチゆえに、大人の食事としては特筆する部分も見当たらないのが正直なところですが、その見た目についつい手が出てしまった「山形新幹線つばさ弁当」でした。新型車両E8系のデビューがすでにアナウンスされているだけに現行カラーも欲しくなってます。

「山形新幹線つばさ弁当」

価格: 1380円
販売駅: 福島駅
購入場所: 福島駅 新幹線改札内 NewDaysミニ福島21号店
購入日: 2023年5月20日