週末駅弁

新大阪駅「なにわホルモン焼肉弁当」

高橋学

2022年7月15日 11:00

「なにわホルモン焼肉弁当」

　JR新大阪駅の改札内にある「旅弁当駅弁にぎわい」では、北は稚内、南は鹿児島中央まで、関西地区のみならず全国の駅弁を購入できます。そんな充実したラインアップのなかで大阪らしいお弁当を、と選んだのが今回紹介する「なにわホルモン焼肉弁当」です。パッケージにも「やっぱり大阪いうたら、ホームに漂うこの香りやで」と書いてあります。

　ちなみに製造元は、明治時代から駅弁を作り続ける神戸の「淡路屋」。ルーツはかつて大阪・曽根崎新地で営業していた料亭という、歴史ある老舗です。

焼肉とホルモンがぎっしり詰まっています

　さて、そのお弁当の中身はというと、焼肉とホルモン焼きがご飯の上にドーンと乗っています。焼肉は、厚めにカットされた牛肉を甘辛く濃いめのタレで味付け。それなのに肉本来の風味もしっかり楽しめて、満足度の高いものでした。一方のホルモン焼きはピリ辛で歯応えもあり、誰もが知っているホルモンそのもの。こちらも美味しくいただけました。ただし、パッケージを開けたときに焼肉特有の臭いがかなりありますので、その辺はちょっぴり注意が必要です。

焼肉は厚みがあって量もたっぷり。ホルモンの下にまで食い込んでいます

ホルモンの味付けはピリ辛。なによりホルモンらしい歯ごたえが嬉しい

　ご飯は「昆布茶で味付け」との表記がありますが、焼肉の味に支配されてあまり茶めし感は得られなかったというのが正直なところです。しかし濃いタレを使ったおかずに敷かれながらも、ご飯に染みたり味が移ったりということはなく、人によっては茶めしの風味も楽しめるかもしれません。

　付け合わせは、菜の花ごま油和え、味付きもやし、ぜんまいナムル、人参ごま油和えの4種。焼肉には定番の付け合わせですが、シャキシャキのもやしや人参の甘さを活かした和え物など、食感、味ともにぬかりなし。とても美味しくいただけました。

付け合わせは、菜の花ごま油和え、味付きもやし、ぜんまいナムル、人参ごま油和えの4種

　庶民的なイラストのパッケージながら価格は1200円。そのサイズを考えると庶民的というよりはちょっぴり贅沢な駅弁ともいえそうですが、食後は納得の満足感がありました。