週末駅弁

名古屋駅「ひつまぶし巻き」

「ひつまぶし巻き」

“なごやめし”という言葉があるくらい個性的で多彩な食文化を持つ名古屋には、駅にも郷土色豊かなお弁当が数多く揃っています。今回紹介する「ひつまぶし巻き」もそんな駅弁の1つで、パッケージには「尾張名古屋の」と書かれています。ちなみに“なごやめし”には名古屋市発祥である、という定義が特にあるわけではなく、周辺地域も含めた広域の食文化を指すもので、21世紀に入ってから広く使われるようになったようです。

ビニールで包まれています

 さて、本題の「ひつまぶし巻き」ですが、鰻のタレで味付けしたご飯と刻んだうなぎを焼き海苔で巻いたものです。うるち米ともち米を使っているご飯はかなりモチモチ感が強く、食べやすいように6等分に切り分けられています。しかし切れているとはいえ、お互いがくっついているので少々離れにくさはあります。

6つに切れています

 タレはこってりしているけれど、決して濃すぎるような印象はなく上品な味わいです。また、添付のわさびをつけて食べるのが好みでしたので、個人的にはもう少しわさびを増量してして欲しいなと思いました。

モチモチしたご飯はタレの味がしっかりしているのに濃い感じはしません
鰻は中央部にしっかりと入っています

 ひつまぶしといえば、そのまま食べたり、薬味をのせたり、出汁やお茶をかけてサラサラ食べたりと、色々な食べ方で楽しめるのも大きな特徴です。調べてみると、このお弁当にもかつては粉末のお茶が添付されていたようですが今は付いていません。それゆえ、わさびの有無程度のバリエーションしか楽しめないのがちょっぴり残念です。それでも、香ばしい鰻の味わいを車内の小さなテーブルで気軽に楽しむことができる「ひつまぶし巻き」はとてもオススメのお弁当です。

 ちなみに、お手拭きや箸、楊枝、わさびなども一緒に入った棒状のパッケージはとてもコンパクトで、逆さにしても問題ありません。荷物が多く、両手が塞がってしまうような状況でも、天地をあまり気にすることなくカバンにポイと放り込んで移動できる気楽さも魅力の1つでしょう。

「ひつまぶし巻き」

価格 :1000円
販売駅 :名古屋駅
購入場所 :デリカステーション名古屋(改札内)
購入日 :2022年3月18日