荒木麻美のパリ生活
パリのストリートアートを探そう。60年の歴史をたどる展覧会「CAPITALE(S)」
2023年2月18日 08:00
パリのストリートアート60年の歴史を、70名のアーティストとともにたどる展覧会「CAPITALE(S)」がパリ市役所で3月末まで開催されています。
ストリートアートというと「町の景観を乱すただの落書きでしょう?」という人は多いのではないでしょうか? 私もその一人でした。でもギャラリーで作品として展示されたり、バンクシーの作品のように、プレミア価格で取引されたりする作品も多くありますよね。ストリートアートについてもう少し知りたいと思い、展覧会に行ってきました。
展覧会にあった説明によると、ストリートアートとは、公共の場で表現する芸術運動のこと。1960年代前半に、アメリカのフィラデルフィアで生まれたといわれています。この分野のアーティストは、政治的、社会的、環境的なメッセージを掲げて活動するのが特徴だそう。
会場にはアーティストたちが来て描いていった作品も多数。私が持っていたストリートアートのイメージをくつがえすような美しい作品もあり、一つ一つを興味深く見ていきました。
展覧会後、ストリートアートを違った目で見られそうだなと感じたので、近所のストリートアート探しに出かけました。歩いたのはポンピドゥー・センター近現代美術館周辺と、おしゃれなブティックやギャラリーが多いマレ地区です。どんなストリートアートがあったのか、一緒に見て行きましょう!
展覧会にマップがありましたが、フランス人ストリートアーティスト インベーダーの作品はパリのなかでも特にこの辺に多数! 世界的な大ブームを巻き起こしたシューティングゲーム「スペースインベーダー」のキャラクターをモチーフにした作品です。作品を見つけてポイントをゲットする公式ゲームアプリもあるので、これでチェックをしながら歩くのも楽しそうですね。
2時間ほどの散策で大小さまざまのストリートアートがあって驚きました! 何を伝えたいのか、いろいろと想像を膨らませながらストリートアートを探してみると、これまでとまた違った角度からパリを楽しめそうです。