旅レポ

深緑に囲まれたプライベートヴィラで過ごす癒やしの休日が最高過ぎた! ~森のバリ・ウブド編~

 ガルーダ・インドネシア航空主催の視察ツアー、最後は芸術の村・ウブドのホテル編です。

 ウブド王族が経営するピタマハグループのホテル「ピタマハ リゾート&スパ」と「ザ ロイヤル ピタマハ」に1泊ずつしてきました。

ここは気持ちのいい風の通り道! 渓谷に佇む「ピタマハ リゾート&スパ」

渓谷ビューを眺めながらウェルカムドリンクを

 まずは、オス川沿いの渓谷に佇むヴィラリゾート「ピタマハ リゾート&スパ」です。車寄せからエントランスをくぐりホテルに入った瞬間に目の前に飛び込んでくるのは、万緑迫りくる圧巻の渓谷ビュー! 海もいいけれどやっぱり森も好きですわ~♪と、ワクワクしながら案内されたヴィラへと降りていきました。

チャンプアン渓谷をのぞむ中2階の「テラスレストラン」からの風景

 ピタマハ リゾート&スパには、全部で24棟のヴィラと、8月に完成したばかりの2階建てルームタイプのスイート「Valley Suite」16室があります。新しいValley Suiteはヴィラよりリーズナブルなので、料金を抑えたい人にお勧め。宿泊者専用プールにアクセスしやすい場所に建てられています。

思わずカメラを向けたくなる小路
こんな細道も。私はここを勝手に“幸せの小路”と名付けていました
サンガにお供え物をするスタッフさん。バリ島らしい光景です

 そんなピタマハでは、手入れが行き届いた敷地内の小路がとても印象的でした。フロントやレストランに行くときや、メインプールに向かうときなどに必ず歩くことになるのですが、南国の植物や花、鳥の鳴き声に癒やされっぱなし! 塀の淵を走り回ったり、木から木へとジャンプするリスの姿もたびたび見かけました。

宿泊した2ベッドルームのプールデュープレックスヴィラ。ベランダはペタペタと裸足で歩くと気持ちがいい!
この渓谷は風の通り道なのだそう

 今回は贅沢にも1人で2ベッドルームヴィラを利用。1階と2階それぞれにベッドルームとバスルームを備える、ピタマハで3棟のみの大きなヴィラで、なんとプライベートプール付き! プールでひと泳ぎしたら、ベランダに腰を下ろして本を読んだり、ソファでお昼寝したりと、ここでは究極のおこもり体験ができちゃいます。

クラシックなバリ島スタイルのお部屋には天蓋付きのベッド
バスタブとシャワーブースがそれぞれあるバスルーム
2階にはこんなかわいらしい半オープンエアなスペースも
2階から見下ろした景色
美しいプライベートプール

 さて、毎晩あちこちでバリの伝統舞踊公演が行なわれているウブド。金曜だったこの日は、日本にもファンの多い「ティルタサリ歌舞団」の定期公演を観に出かけました。表現力豊かな踊りと演奏からなるステージは、さすが世界的に有名な歌舞団! かぶり付きで存分に魅了されて帰ってきました。

ティルタサリの公演は毎週金曜日の19時半からプリアタン村のバレルンステージで開催しています。観劇料は15万ルピア/人(約1400円)
外出から戻ると素敵なターンダウンサービスが! 明かりがついた天蓋付きベッドは格別の美しさ

 朝です。待ちに待った朝食の時間です! なぜそんなに楽しみだったかというと、ヴィラまで朝食を運んでくれるサービスをお願いしていたからなのです。約束の7時半に、蒸籠のような入れ物を持ったホテルスタッフさんが、例の小路を向こうから歩いてきました(わざわざ撮りに行った)。

朝食がやってきました~!
ベランダのテーブルにセッティングしてくれます

 ピタマハでは、レストランでビュッフェ形式の朝食を取ることもできますが、どうせならとオーダーしたヴィラでの朝食。今回のウブド滞在で一番の思い出になりました。ちなみにレストランで食べてもヴィラで食べても料金は変わらないので、1日目はレストランで、2日目はヴィラでといったチョイスを楽しむといいかもしれません。

生涯忘れられない朝食に!

 ウブド中心地から少し離れた静かな立地、温かいホスピタリティ、広過ぎず、こじんまりとした規模感が、ピタマハの個人的に気に入ったポイントです。お友達やカップルでの滞在はもちろんですが、誰にもジャマされずに過ごしたい一人旅向きでもあります。

1ベッドルームのプールガーデンヴィラ
8月に完成したルームタイプのスイート「Valley Suite」。虫やトッケイ(バリ島にいるヤモリ)などが苦手な人はこちらがお勧め
森に浮かんでいるような美しいインフィニティプールは宿泊者専用
リゾート内にある「ピタマハ スパ」

ウブドで一番歴史のあるホテル「ホテルチャンプアン」

 チェックアウト後に、同グループが運営する「ホテルチャンプアン」も内覧することができました。創業は、バリ島がまだオランダ植民地時代だった1928年! ウブドのホテルの歴史はここから始まったと言われている老舗リゾートです。現在は長期滞在のオーストラリア人やヨーロピアンに特に人気とのこと。宿泊していたピタマハからは、ウブド中心部方面に900mほど下った場所にあります。

ホテルチャンプアンの客室一例
気持ちよさそうな半屋外のレストラン
緑のなかのオアシスのようなプール
石彫が見事なスパ施設が人気

ウブドの街をジャランジャラン

渋滞が激しいウブドのメインストリート

 昼間はウブドの街を散策してみました。私が前回バリ島を訪れたのはコロナ前の2017年。たしかそのときも“ウブドにスタバが!”と驚いたものですが、さらに7年経った今のウブドは、ドアのある冷房完備のおシャレなショップがたくさんあってびっくり!(※ウブドに連続で来ていた約20年前と比較しています)

 改めて時代の流れを感じつつも、歩道が狭くて足場がわるいのは変わらないな~という印象。ウブド散策には歩きやすい靴が必須です!

何年ぶりかに歩いたウブドは街も人もおしゃれな雰囲気にさま変わり
売っているものは昔と変わらずホッとしたりも……
2023年に近代的な建物に生まれ変わったウブド市場。もう昔の面影はありませんわ~
1階はお土産探しにぴったりな手工芸品がずらり。寝ている犬もいます
おしゃれなカフェにてランチ。ナシチャンプルとアイスティーで1560円ほど

最高級の風格漂う「ザ ロイヤル ピタマハ」でウブドならではのウェルネス滞在

ウブドの伝統芸術を体感できるアユンヒーリングヴィラに宿泊

 さて、いよいよ今回のインドネシア旅のハイライトが近づいてきました。ここからご紹介するのは「ザ ロイヤル ピタマハ」です。前述した「ピタマハ リゾート&スパ」の姉妹ホテルで、創業は2004年。ウブド中心部からは7kmほど離れた、アユン川沿いの渓谷に建つ最高級のラグジュアリーヴィラリゾートです。

レセプションを過ぎてロビーをまっすぐ進むと……
アユン川を見下ろす絶景が見渡せるデワタラウンジ

 高低差のある広い敷地内に全76棟のヴィラが点在する「ザ ロイヤル ピタマハ」。そのなかで今回宿泊したのは、レセプションから一番遠く、敷地内の一番低い場所に建つ「アユンヒーリングヴィラ」です。

滞在していたヴィラとレセプションの位置関係
ヴィラに下りる途中にあるインフィニティプールは、まるで森に溶け込むよう
階段もあって足腰が鍛えられますわ~
ようやくアユンヒーリングヴィラのエリアに到着
この門の奥にさらにヴィラの入り口の扉が

 10棟あるというアユンヒーリングヴィラは、ウェルネスの理念に基づいてデザインされています。ほかのヴィラとの大きな違いは、プールを見渡せる半屋外のリビングスペースがあること。私もこの気持ちのいいスペースがすっかり気に入って、よくボーッと景色を眺めていました。

アユンヒーリングヴィラのベッドルーム
反対側にはテレビや鏡台、冷蔵庫など
ハート形のバスタブが素敵
デイベッドが置かれた半オープンエアのリビングスペース
ここでiPadでマンガを読むのが至福のとき
プールもほかのヴィラよりも少し大きめ
壁やドアの装飾などにバリ島の職人技を見ることができる伝統的な造り。これもアユンヒーリングヴィラの特徴
日が暮れて辺りはいっそう静かに

 とことん寛ごうと、デイベッドでだらだらとマンガを読んでいるだけでしたが、やっぱりお腹は空きます。ロイヤル ピタマハには、デワタラウンジなどいくつかダイニングがありますが、やはり値段は少々お高め。そこでオススメなのが、2021年にオープンしたというレストラン「タマンデダリ」。です。

レストラン「タマンデダリ」のフォトスポット、天女の像。巨大!
ビンタンビールにイエローライスチャンプル(?)、食後にケーキとコーヒーまで注文したのにクレジットカード明細を見ると2285円でした! 安っ!

 メニューが豊富で、しかもリーズナブルに気取らず食事を楽しむことができた「タマンデダリ」は、ロイヤル ピタマハに泊まっていなくてもわざわざ行ってもいいと思うレストラン。ホテルエントランスから150mほど坂を上がった敷地内にあります。

ヨガパビリオンで朝8時から開催しているヨガクラスはバリニーズの先生でした

 バリ島最終日の朝は、8時から開催しているヨガクラスへ。ほかのゲストと一緒に、川の音をBGMに1時間たっぷりと身体を動かしたウェルネスな朝でした。

ビュッフェスタイルの朝食会場、アユンバレーレストラン
もう一泊したいな~と名残惜しい気持ちでの朝食
ここは何度見ても感動する景色なのであります
ほかのヴィラを内覧。こちらは大人3名、または大人2名+子供2名まで泊まれる「デラックスプールヴィラ」

 ガルーダ・インドネシア航空のデンパサール発~成田行きは深夜0時20分発なので、12時のチェックアウト後にスパ予約を入れるゲストも多いそう。今回私は1時間のバリニーズマッサージを受けてきましたが、丁寧なカウンセリングから始まって、身体の状態に沿ったきめ細かいサービス&施術に大満足! 後半は記憶がないほど心地よくて、全身すっきりしました。

スパラウンジやジャグジー、サウナなどを備えるロイヤルスパ。水と風の音、鳥のさえずりしか聞こえない静かな空間でレベルの高いトリートメントを受けることができます

 また、アユンヒーリングヴィラのあるアユン川のほとりの「アユンオーガニックレストラン」もチェックアウト後のランチやティータイムにお勧め。まわりにはオーガニックのフルーツや野菜を作るファームがあって、遊歩道の散策も楽しめるエリアです。

 ちなみに、前述したピタマハとロイヤル ピタマハでは、 プリルキサン美術館まで無料シャトルバスを運行しています。

アユンオーガニックレストランは隠れ家のような場所
目の前の川にはひっきりなしにラフティングのボートが流れてきます
フレッシュなストロベリースムージー

 長年憧れだったウブドのプール付きヴィラに泊まって、これ以上ないというほどの贅沢な休日体験することができた今回。目にも身体にもココロにも優しい、神秘的とも思えるウブドの自然の尊さを感じた3日間でした。

ピタマハグループの全ホテルのマーケティングマネージャーを務めるマンデラ恵子さん。何かあったら日本語で対応してもらえる安心感はマンデラ恵子さんの存在があってこそ! どうもありがとうございました
ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。